食べログで見かけてから機会があれば
いってみたいと思っていた店。
両国駅から結構歩く。
まあ天気もいいし歩くのは嫌いじゃない。
おおっ、予想以上に古くて小さい。
でもそれが下町の洋食屋さんっぽくていい。
ひとつだけ空いていたテーブル席に滑り込み。
メニュー拝見。ついでにまわりのお客さんが食べてるものも拝見。
なにやらランチメニューのステーキが人気のようです。
ステーキも食べたかったけどお目当てのものとは違う。
あれ?メニューにない。どうやらランチメニューではないらしい。
店員さんに「かつサンドできます?」と聞いたら快く「できますよ」と
応えてくれた。
そうそう、牛ひれ肉かつサンド。それが食べたかったのです。
小さいサラダのあと出てきましたかつサンド。
豚もおいしいけどこのレアな赤身は豚にはだせまい。
やわらかくてヒレ特有の上品な脂と旨味。ほのかに甘みも感じます。
全然しつこくないのでペロリ。
ここまで来た甲斐がありました。
昔ながらの洋食屋さんらしくメニューも豊富だし味や素材も確か。
これは本物。他にもいろいろ食べてみたい。
お客さんも地元の人が多いのかひっきりなしに入ってきては
ロクにメニューも見ずに注文してる。
店員さんも親切。
両国にちょくちょく来れるようにこの界隈で新規開拓しよう。
今回は接待する側なので気合が入る。
気心知れた間ではあるけれど失敗はしたくない。
先方は間違いなく量より質。
雰囲気も大事だし、ということで選んだのがこちら。
「銀座 みやま」
銀座8丁目。言わずと知れた高級クラブ街。
古いお店、新しいお店、大きいお店、小さいお店と名店が揃う。
エレベーター降りるとどことなく気品漂うエントランス。
2人なのでカウンター席へ通されます。雰囲気いいですね。
まずは生ビールで。
泡がキメ細かい。こういうお店は当たりです。

この日のコースは
やりいかの雲丹炒め
やりいかの雲丹炒めでいきなり先方が「うまいね、これは」。
とりあえずひと安心。
確かにいかの甘みと雲丹の旨みが絶妙のバランス。
量は少ないので逆に後引く美味さ。
「これは絶対日本酒だね」とのことで
一品目から日本酒にチェンジ。
宮城の日高見に。
長崎の食材がメインのお店だけど日本酒は全国から
バランスよく揃ってます。
島原玉蜀黍のポタージュ
生でも食べられるという島原玉蜀黍のポタージュは
まろやかでホッとする味わい。
お造り3種
この日のお造りは石鯛、イサキ、赤雲丹。
石鯛は身がしっかりしていて歯ごたえがよく甘みもある。
イサキはこの時期ならではの脂ののりの良さ。
磯魚特有の風味も感じられて美味。
赤雲丹は壱岐産。臭みもなくこれまた後引く美味さ。
アジフライと鯖寿司
中皿に登場したアジフライと鯖寿司。
これがどちらも絶品。
アジフライは塩で。
最近フライも塩で食べることが多くなりました。
素材がよい場合は断然塩です。
ソースだと強すぎてもったいない。
素材があまりよくない場合はソースでごまかすけど。
大衆魚のアジも、旬・質・腕が揃えば高級料理に
なるものだなあと感心。
もうひとつの大衆魚 鯖。
これがまためちゃくちゃ美味い。
鯖の〆具合は絶妙だし身もしっかりしている。
炙ってるので香りもいい。
ややボリューム不足かと心配してたけど一気に挽回です。
こらで日本酒変更。
店員さんのお勧めもあって石川県の農口尚彦研究所。
山廃吟醸無濾過原酒。これ初めて飲みました。
旨味と酸味のバランスがよくのど越しもいい。
しっかりしてるけど爽やかな後口。
覚えておきたいお酒です。
島原ジャガイモの生春巻
これまた料理人のアイディアが光る一品。
瑞々しさを感じるジャガイモを生春巻に。
さらにトマトソースの酸味が相性抜群。
壱岐牛の炭火焼ステーキ3種
メインのお肉は壱岐牛の炭火焼ステーキ。
なんでも壱岐牛というのは海の近くで育てているから
ミネラルが豊富だとか。ミネラルを感じられるほど
自分の舌は繊細ではないけど間違いなく美味しかった。
ランプ、イチボ、サーロインの3種。
サーロインは今さら言うに及ばず。
キメが細かく脂肪もあっさりした赤身のランプと、
サシがよく入って歯ごたえのしっかりしたイチボ。
食べ比べて初めて両方の美味さがわかりました。
ひとくちご飯をつけてくれる気配りはもちろん、
そのご飯を炊きたてで出してくれる心意気がすごい。
五島うどん
五島うどんも美味しかった。細めの麺でするする入ります。
あごだしでさっぱり。
稲庭うどん、讃岐うどんと並んで
日本三大うどんに数える人もいるとか。
最後はほうじ茶のプリン。
これも大人の味。
どの料理も見た目もすばらしいので接待なのに写真撮りまくり。
先方も撮ってたから大丈夫でしょう。
接待は店で決まるので今回は大成功でした。