元旦・・・? | 季節の横顔

季節の横顔

昭和10年に刊行された祖父の随筆集『季節の横顔』によって,昭和初期という時代に生きた人々の様子,また時代を超えて共通する想いなどについて語るブログとしてスタート。
・・・今では単なるつぶやきノートです。

ずいぶん前のことになるが、

あるラジオパーソナリティが「元旦の夜に~」と言ったところ、

ベテランアナウンサーから、


「元旦というのは一月一日の朝のことを言うのだ」


という注意を受けたという話を聞いたことがある。


それまであまり意識していなかったけれど、

はあ、そういうものなのかと思うようになった。


つい最近テレビで

「元旦の朝に~」という表現を聞き、

あれ?と思い辞書を引いてみたら、


「元日の朝。転じて元日を言う。」

という風に書いてあった。



ふーん。


では「元旦」の「旦」という時の意味は?

手許の岩波国語辞典では、


太陽が地平線上に現れる時。

よあけ。あさ。早朝。


やはり「転じて~」という表現の通り、

もともとは元日の朝という意味であったものが、

あまりにも誤用が多くて、

「元日」の意味も担わなくてはならなくなったということだろうか。


そういうことなら、

これからは、ちゃんと「元日の朝」というときにだけ、

「元旦」という言葉を使おうと心に決めた私。

日本語、好きなので。

ささやかながら、大勢への抵抗・・・デス(#⌒∇⌒#)ゞ。