『マタイ』回想録、
そんなにたくさん書くつもりはないのだけれど、
ちょこちょこ書いていると、ついついたくさんになってしまうなぁ。
「3」の続きで、
「なんとも不思議な感覚」はどんなものなのかを書かなきゃと思うのだけれど、
話は平気で横道に逸れて番外編。
場面が重大な局面を迎えたときなど、
「ジャーンジャジャッジャッジャーーーン!」というメロディが
頭の中で響き渡りませんか?
ええと。
音はどう表したらいいのかなあ。
レから始まるとすると、
レーミファッレッソ♯~!
この「ソ」についた♯が、新しい展開を予感させる訳です。
昔懐かし、『プリンプリン物語』の花のアナウンサーが
このフレーズを、コブシきかせまくりで歌っていたような、
そんな微かな記憶があるのですが・・・。
うーん。この記憶はかなり曖昧だなぁ。自信ないです。
でも、以降、このフレーズを、コントなどでもよく聴いたように思います。
で、
このフレーズのルーツは、『マタイ』ではないかと、
ひそかに私は確信していたりするのです。
エヴァンゲリストの歌うフレーズの中に、数回出てきます。
出てきた・・・と、思います。
私が持っているベーレンライター版の譜面で言うと、
「4c」の7小節め、
Da das seine Juenger sahen~のところのメロディ。
イエスに香油を注いだ一人の女性に対して、
弟子達が憤る場面です。
音楽はすぐ合唱に引き取られ、
弟子達が「そんな無駄遣いをして何になるんだ?」と女性を叱ると、
イエスにたしなめられるという場面です。
マタイを聞き始めたばかりの頃、このメロディがやたらと耳について、
それに伴って、正しい記憶かどうかもわからないのに、
『プリンプリン~』のことが思い出されて、
エヴァンゲリストと花のアナウンサーがどういもかぶってしょうがない・・という、
実に困ったことになったのでした。
どちらも、まあ、似たような役回りですし。
余談ですが、
た~ぴんと一緒にマタイを聞いていたら、
エヴァンゲリストのことを
「この人は、ナレーターさんなの?」と聞いてきました。
彼は『プーさん』のおかげで、
「ナレーターさん」の役回りを熟知してたりするのです。