1/3B BACH 『マタイ』回想録4 ~番外編~ | 季節の横顔

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昭和10年に刊行された祖父の随筆集『季節の横顔』によって,昭和初期という時代に生きた人々の様子,また時代を超えて共通する想いなどについて語るブログとしてスタート。
・・・今では単なるつぶやきノートです。

『マタイ』回想録、

そんなにたくさん書くつもりはないのだけれど、

ちょこちょこ書いていると、ついついたくさんになってしまうなぁ。


「3」の続きで、

「なんとも不思議な感覚」はどんなものなのかを書かなきゃと思うのだけれど、

話は平気で横道に逸れて番外編。




場面が重大な局面を迎えたときなど、

「ジャーンジャジャッジャッジャーーーン!」というメロディが

頭の中で響き渡りませんか?

ええと。

音はどう表したらいいのかなあ。

レから始まるとすると、


レーミファッレッソ♯~!


この「ソ」についたが、新しい展開を予感させる訳です。


昔懐かし、『プリンプリン物語』の花のアナウンサーが

このフレーズを、コブシきかせまくりで歌っていたような、

そんな微かな記憶があるのですが・・・。

うーん。この記憶はかなり曖昧だなぁ。自信ないです。

でも、以降、このフレーズを、コントなどでもよく聴いたように思います。


で、

このフレーズのルーツは、『マタイ』ではないかと、

ひそかに私は確信していたりするのです。


エヴァンゲリストの歌うフレーズの中に、数回出てきます。

出てきた・・・と、思います。

私が持っているベーレンライター版の譜面で言うと、

「4c」の7小節め、

Da das seine Juenger sahen~のところのメロディ。

イエスに香油を注いだ一人の女性に対して、

弟子達が憤る場面です。

音楽はすぐ合唱に引き取られ、

弟子達が「そんな無駄遣いをして何になるんだ?」と女性を叱ると、

イエスにたしなめられるという場面です。


マタイを聞き始めたばかりの頃、このメロディがやたらと耳について、

それに伴って、正しい記憶かどうかもわからないのに、

『プリンプリン~』のことが思い出されて、

エヴァンゲリストと花のアナウンサーがどういもかぶってしょうがない・・という、

実に困ったことになったのでした。

どちらも、まあ、似たような役回りですし。


余談ですが、

た~ぴんと一緒にマタイを聞いていたら、

エヴァンゲリストのことを

「この人は、ナレーターさんなの?」と聞いてきました。

彼は『プーさん』のおかげで、

「ナレーターさん」の役回りを熟知してたりするのです。