王国旅行記 ~最終日篇~ | 季節の横顔

季節の横顔

昭和10年に刊行された祖父の随筆集『季節の横顔』によって,昭和初期という時代に生きた人々の様子,また時代を超えて共通する想いなどについて語るブログとしてスタート。
・・・今では単なるつぶやきノートです。

三日目は、
誰の行いが悪かったのか、好天ならぬ荒天にみまわれた。
まあ日本列島全域が大変だったのだからしょうがない。
冷たい雨と冷たい風の中、TDLへ。


三日目はランドでもシーでも良いというパックなのだが、
父親とた~ぴんの希望によりランドとなったのだ。
多数決に破れたのは私。
雨だから、アリエルのプレイグラウンドみたいに、
屋内で楽しめる方がいいんじゃない?と、
もう一押ししてみれば良かったかなぁ。
でも最終日だし、欲張らずに、
行き当たりばったりでいくことに。


ワールドバザールに入ると、
ピアノによるストリートパフォーマンス中。
外人のおじさんがコミカルなトークを交えながら、
一輪車つきのピアノで、
ディズニーのおなじみの曲を、ブギウギスタイル(っていうのかな)で弾きまくる。
こんな寒い中、これほどのテンポで弾きまくるなんて、
本当にたいしたもんだなぁと、
街のオルガン弾きだった昔のことを思い出しつつ、
感動した私デシタ。
た~ぴんも大受け♪


ピアノおじさんを見送った後、
ペニーアーケードで遊ぶ。
こういうのも、たまにはいいか・・・。


それにしても寒い。
雨の降る中、カリブの海賊の前を通りかかると、
行列が・・ない。
ということで、再チャレンジ!である。


そうか。雨だから♪ということで、
もしかしたら、

前回た~ぴんに却下された私のお気に入り「ピーターパン」もイケるんじゃないかと、

ファンタジーランドに行ってみたが、
45分待ちだったので今回もあきらめることに。


なんと、た~ぴんはここに来て「ダンボ!」
この雨の中を、である。
私は遠慮させていただいて、
た~ぴんは父親とダンボを楽しんだ。


その後、大好きなアリスのティーパーティ。
なのだが、そこに至るまでに私がキレそうになった。
た~ぴんはジャブジャブ歩くのである。
まわりに水を浴びせながら歩くのである。
よその人にも水をかけてしまって申し訳ないけれど、
何度「そうっと歩きなさい」と言ってもジャブジャブ!

私は、靴が、というか靴の中がぬれるのが大の苦手だ。

平気な人はいないと思うけど・・・(^_^;)

何も、私にだけ雨が降ってくる訳じゃなく、

みんなに平等に降っている訳で、

最愛のた~ぴんだって同じように靴の中がびしょびしょ。

そもそも、何の備えもしていなかった自分が悪い。

と、自分を責め続けることで、

「ぬれ靴下」のストレスは沸点まで急上昇。

そんなとき、た~ぴんにジャボッとやられたものだから、


「んもう!何度言ったらわかるの?(←これ、禁句)

そうっと歩いてよ~(もう半泣き)」


と、声を上げてしまい、またまた自己嫌悪に陥る。


教訓その3
雨の日は、傘やコートだけでなく、足元にもご用心


ティーパーティの後にIt’s a small worldの前を通りかかったら、
行列がないので、そのまま入ることにした。
中は暖かくて天国のよう。
足元が乾くまで、何度も乗っていたかった。


昼食をハンバーガーで済ませ、ミクロアドベンチャーへ。
ここの行列は寒かった。雨風が吹き込んでくる。
た~ぴんにかわいそうなことをしたと思う。
けれども、ショーの方は、これまたた~ぴんは大喜び。
前回も見ているのだけれど、
そして「中味、覚えてるよ~」とか言いながら、
キャーキャーと大受け。


その後ワールドバザールに戻り、
ペニーアーケードで遊んでいたら、
た~ぴんが「お母さん、木登りするんでしょ?」
と初日の約束を突如思い出した。
しかたがないので、傘をさしたままツリーハウスに登った。
けれど、ここがた~ぴんの優しいところで、
雨だし、私が高所恐怖症なのをよく知っているから、
「ゆっくり行って上げるね。」と、
本当に優しくエスコートしてくれたのだ。
うう、いいヤツ。


折角近くに来たのだからと、チキルームにも寄った。
鳥たちのウイットに富んだ会話についていけず、
た~ぴん的にはイマイチの様子。


帰りの飛行機の時間まではまだ間があったのだが、
雨と風の荒れ模様なので、
早めに空港まで行くことにした。


最後にワールドバザールに寄ると、
朝のピアノおじさんのパフォーマンス中。
コインロッカーに荷物を預けに行ったため、
朝のパフォーマンスを見逃した父親も、
今度は満喫!父親も大受けの大喜びだった。
このピアノおじさん、
ミッキーマウスマーチを弾く前に、
「ミッキーマウスハ、コノオウコクノ シャッチョサンデス♪」
と言い、
サビのところの「ミッキマーウス♪」の歌詞を、
「シャッチョサーン♪」と歌うのだ。ミョーにウケた。




名残は尽きないが、時間である。
雨のバカ、風のバカ・・と思いながらも、
空港へ向かうバスに乗り込む。

帰りの飛行機は、ピカチュウの「お花ジャンボ」。
お天気のせいで、かなり揺れたけれど、
た~ぴんはこわいのをガマンして、
父親とピカチュウの名前当てゲームなどをして過ごしていた。


さて。
空港からのリムジンバスの中で、
ずっと気になっていたことをた~ぴんに聞いてみた。


「花火を見ながら、
お母さんが死んだらここの人になるって言ったでしょ?
なんで?」


「だって、お母さんが生きている間は、
お母さんと離れたくないから。
それに、友達もいないから、
東京には住めんもん。」


なるほど。


「で、なんの仕事をするの?」


「あのね。ミッキーの役の人。
あっ、やっぱりやめた。
ピアノおじさん!!


社長役はやめたのですね。

では、これからしっかりとピアノの練習をしてもらわなくては!