何年前になるかしら?
癌サバイバルガールではなく、癌サバイバルボーイの物語です。
ある関西のスノッブな街の、
脳外科、院長先生。
70代半ばで、
胃腸の癌が発覚。
まったくの無治療で、
日常生活も変えずに、
ふつうに、お仕事も続けて、
5年くらいして、
両肺にも、転移して。
それでも、無治療で、
ふつうにお仕事し続けて、
とうとう、
脳転移してしまい、
指先が利かなくなり、
脳外科医は、リタイアなさいます。
この先、
残り短い人生を、
どう使うか?
生きてきた人生を振り返って、
何ごとも、為していない、
虚しさに包まれた、そうです。
脳外科医として、
活躍なさった、のに、です。
さて、何を始められたか?
なんと、まぁ〜
芦屋川のゴミ拾いです。
それも、
鮎釣りの胸までの長靴ウェアを着て。
はじめは、
ゴミを拾いながら、
腹が立って仕方ない。
タバコのポイ捨てに、
空き缶の投げ捨てに、
なんて、マナーが悪いんだ、と。
しばらく、続けていたら、
ゴミが、ゴミに、思えなくなる。
この世で、役目を終えた亡き骸に。
ご自身も、
この世で、役目を終える時が迫ってます。
もうしばらく、続けていたら、
ゴミ拾いが、止まらなくなり、
六甲山の山頂までの山道まで、
テリトリーが広がりました。
岩場もある山道なので、
体の前後に、
燃える、燃えないゴミ入れを、
ワイヤーで作って、背負って。
毎日、毎日、
ゴミ拾いを続けられました。
この世で、役目を終えた亡き骸に、
見えていたゴミが、
仏様に、思えるようになったそうです。
ゴミを拾いながら、
心の中で、手を合わせる気持ちに。
約1年間の、物語です。
素晴らしいハッピーエンドが控えてます。
首から下だけでなく、
脳にまで、広がっていた癌が、
ぜーんぶ、
消えてなくなってしまいました。
ご本人が、1番、驚かれています。
この体験を、
自費出版で、小冊子にまとめられてます。
書棚を探しても、見当たらない。
どなたかに、譲っているようです。
この物語に、感動し、
癌再発を、何より恐れているので、
ボツボツと、ゴミは拾ってますが、
まだまだ、
亡き骸や仏様には見えず、
まっったくよ〜っと怒ってしまうので、
かえって逆効果?
癌細胞、増えてたり?
ちょっとだけ心配です。
京都は、
白味噌のほんのり甘い、お雑煮です。
関東風お雑煮が、恋しかったりしますが、
京都5年目になると、
やっぱり、お雑煮って白味噌よね〜と、
変わってきました。
写真は、一条、虎屋さん本店で。
祇園・茶菓円山、桂・中村軒、絶品です。