病院の週末 | 今日もいちにち生きました

今日もいちにち生きました

2016年、直腸癌が再発。
治療の結果、一生の障害を負うことになりました。
2022年胃がん発覚。2023年咽頭がん発覚
3つの癌を抱える今。
以前の私とは生き方が変わりました。
がんと闘い、生き抜くことができた日々。
今日という日をつづります。

病院も週末ともなると
静かです。

つまり暇。

それをいやという程
知っている私は
ある作戦を立てました。

描きかけの絵を
持ち込んだんです。
デイルームで作業開始。
絵の具はさすがに大掛かりになるし
スペースをとるので
下書きをしこしこと。

それでもよほど珍しいんでしょうね。
やって来る患者さんに次から次へと
声をかけられました。

A2パネルですから
それなりに大作です。

病棟で描いていれば
非日常の行為ですね。

こうしたことが
退屈の館、病院にとっては
ほどよい刺激になると思いました。

けれどさすがにこの絵
テーマが重すぎて
私の方が参ってしまいました。
こいつはよほど集中しないと
描けない。

そういうわけでこの絵に挑戦するのは
あきらめて軽いスケッチに
変えました。

今回のものは習作ではなく
作品として完成させるつもりです。

それはそれとしても
今回の入院はあまり
退屈を感じません。
むしろ忙しいほど。

工夫というのはしてみるものですね。