副作用に降参 | 今日もいちにち生きました

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2016年、直腸癌が再発。
治療の結果、一生の障害を負うことになりました。
2022年胃がん発覚。2023年咽頭がん発覚
3つの癌を抱える今。
以前の私とは生き方が変わりました。
がんと闘い、生き抜くことができた日々。
今日という日をつづります。

いろいろ抱える副作用。
今、最もきついのが下痢。(尾籠な話です、苦手な方をどうかスルーを)

抗がん剤治療単独時は耐え抜いてきましたが
4月から放射線が加わりダブル副作用が来ることになりました。

それに合わせて、抗がん剤は減薬となりましたが
それでも副作用の出方は違います。

腸管は他臓器に比べ放射線に弱く
下痢は常識と聞いてはいたものの
私の場合はどうやら想定以上に出てるらしい。

開始10日ほどで第一波がきたのですが
下剤(ロペミン)でなんとか改善。

けれど3週めあたりから再び悪化。
先週末から悲惨な状況が続いてます。

水様便なんです。
直腸切除をした私の肛門はこれを堰きとめることができません。
だからトイレ間隔5分。
きついんだな、これが。

心配なのが仕事。
新しいプロジェクトが始動したばかりのタイミング。

3ヶ月ほどで終わる予定なので
7月の手術前に完了という算段でした。

治療が佳境に入っているので
ヘビーな仕事は遠慮するという選択肢もありましたが
今や私のモチベーションは「意地」です。

病気に負けたくないという一心から仕事を受け入れました。

けれども、始まった5分間隔トイレ。
さすがに意地だの何だのと言っている場合ではありません。

一仕事終えて「お疲れ様~」などと言いながらいい気分で
手術を迎えたかったんですが・・・。

ダメかも。

今朝方、会社に降板願いのメールを出しました。

そのかわり、いつでもできるような作業を体調がいい時に
させていただきたいと。

そんなワガママ聞いてくれるのかな。

休職ということも考えましたが
ストーマのことなど仕事をすれば忘れることもできるので
メンタル維持のためには適度の仕事は必要だと思います。

会社をいいように利用してますね。私は。

いいのかな。
いいんです。

がん治療は総力戦。
使えるものは使う。

副作用に降参したのはこれだけではありません。

東北の桜。
今が満開。

先週末を利用して花見旅行に行く計画を立てていました。
旅行の計画を立てるのは私の趣味でして
これが実に楽しい。
尊敬するブロ友さんに会いに行くのも目的でした。

予想を超えた副作用のおかげで絵に描いた餅と成り果て。

けれどもブロ友さんが
満開したての桜をアップしてくれました。
嬉しかったな~。

東北の桜というのは私から見ると満開の意味合いが違います。

遅く咲く。

寒さを長く耐えた末に一斉に花開く。
その分だけ力強、く美しく、誇らしげ。

満開よりももっと満開。
愛しいんです、そういうところが。

ストーマになる前に行っておきたかった
などという意味不明な感傷も少しありまして。

けれどこの副作用には勝てなかった。
白旗です。

それでもがんには降参しませんからね。