不良患者 | 今日もいちにち生きました

今日もいちにち生きました

2016年、直腸癌が再発。
治療の結果、一生の障害を負うことになりました。
2022年胃がん発覚。2023年咽頭がん発覚
3つの癌を抱える今。
以前の私とは生き方が変わりました。
がんと闘い、生き抜くことができた日々。
今日という日をつづります。

「良き治療を受けたくば、良き患者たれ。」

入院患者の心得として標語を作ってみました。
ダメかな。

品行方正ばかり気にしていると疲れますが
かといって自由になり過ぎれば時にトラブルも。

恥ずかしながら
私の実体験から具体例を紹介しましょう。

今回の入院にあたって不眠対策のため
私は睡眠剤を持って行きました。

ある夜、全く眠れない日がありました。
原因は隣のベッドから来る強烈ないびき。
こればかりは如何ともし難く
用意していた睡眠剤で凌ごうとしました。

私はこれを飲みすぎた。
深夜トイレに向かう途中フラフラになってしまったところを
看護師さんに不審な患者として捉えられました。

もちろん持ち込んだ睡眠剤は全て没収。


さらにベッド下に敷かれたのがコレ


なんだかわかりますか?
センサーマットです。

ベッドから降りるたびにアラームが鳴るというもの。
そもそも何のためにこんなものがあるのかよくわかりませんが
とにもかくにも毎晩敷かれました。

身から出た錆とはいえ、きついです。
足を下ろせばピンポンピンポン♪

看護師さんが飛んできます。

病棟の若い看護師さんは「患者を守る」という使命感に溢れています。
それを刺激するような要らない仕事を作ってしまった。
こちらは罪悪感でいっぱいなります。

トイレに行きたい。
足下ろす。
ピンポンピンポン♪

足下ろす。
ピンポンピンポン♪

そのうち行けなくなりますよね。

日が変わって看護師さんが変わっても
この待遇は変わらずで。

どうやら私は不良患者としてコンピューターに記録されてしまったらしい。
なんと書かれたのか聞いても教えてくれません。

入院患者の心得
「良き治療を受けたくば、良き患者たれ。」

つならないこの標語、
少しは説得力が出てきましたか?

ああ、恥ずかしい。


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