一昨日のことになりますが
アービタックス投与の病院デーでした。
抗がん剤の副作用は個人差が激しく
化学療法医にとっても最も頭の痛い問題です。
去年はFOLFOX+アバスチンを6回受けました。
その時の医師の口癖
「副作用が一時的か慢性的かの判断が難しい」
それはそうでしょう。
それが分かるのは、事後ですからね。
時が経って、治れば一時的なものだった。
治らなければ慢性だった。
医師の仕事はその結果を副作用が出た時点で予測することです。
けれども
化学療法医という職務の歴史が浅く
そもそもその専門医自体を設けている病院の数が少ないことを考えれば
抗がん剤のベストな治療法を探るのは至難の技です。
私の場合ですが
去年のFOLFOX+アバスチン(5FU、エルプラット、アバスチンの3剤投与)
副作用は、発熱、口内炎、手足の痺れ。
耐えられないほどでは無かったため、
予定量を全て受けました。
(それなりに苦しかったんですけどね)
すべて終えた後の検査結果は。
「効果無し。」
分かりますか?
その落胆度。
腫瘍が小さくなることを信じて
忍耐を重ねた末の結果がこれですよ。
その後、転院をしてセカンドラインのレジメンに変えました。
FOLFOX+アービタックス(5FU、イリノテカン、アービタックスの3剤投与)です。
始めたのが去年の年末ですから、1ヶ月半が経過してます。
まず、やってきた副作用がイリノテカンによる下痢。
これを聞いた医師はすかさず85%減薬しました。
判断が早い!
下痢はは経口薬で処置できたんですが、
同時にやってきたのが肛門痛。
保湿軟膏とステロイド外用剤を処方されて
毎日朝晩手当てしてますが全く治らず。
今も参っています。
それ以上に参っているのが
爪囲炎(そういえん)
アービタックスの副作用で
爪の周りがプクリとん膨らんで、
ひどい場合は皮膚が裂けて肉が見えます。
痛い!。風が吹いても痛い!
保湿剤とステロイド塗布剤を塗りたくりバンドエイドで手当てしてましたが
我慢仕切れず、抗がん剤の外来の前に皮膚科の外来に飛び込んで
処置してもらいました。
これを知った化学療法医の判断は
「休薬しましょう」
本当に判断が早い!
慢性化する可能性があると判断したらその前に対処する。
それがこの先生のポリシーのようです。
デスクワークが多く、指先を使う作業が多い私としては
ありがたい。
一方、抗がん剤の効果無しと
一度は宣言されている身としては一抹の不安も。
半月後には検査の予定です。
ドキドキしてます。
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