🌱「細胞の若々しさ」と納豆


私たちの身体では、毎日たくさんの細胞が生まれ変わっています。




その細胞分裂やDNAの複製に関わっている重要なタンパク質の一つが、「コヒーシン」です。

コヒーシンが正常に働くためには、タンパク質の材料となるアミノ酸をはじめ、亜鉛、マグネシウム、ビタミンB群など、さまざまな栄養素が必要です。

そこで注目したい食品が、昔から日本人の食卓を支えてきた「納豆」。

納豆は、大豆を発酵させた食品で、良質な植物性タンパク質を含み、マグネシウムやビタミンB群などの栄養素も含んでいます。

つまり納豆は、コヒーシンそのものを直接増やす食品ではありませんが、
コヒーシンが働くための身体の土台となる栄養を補う食品の一つと言えるでしょう。

細胞が元気であることは、健康を考えるうえで大切なこと。

だからこそ、

「毎日の食事で、身体をつくる栄養をしっかり摂る。」

その身近な選択肢の一つが、納豆なのです。



「一日一納豆。」

日本の伝統食・納豆を、未来の健康習慣へ。

ひたちの納豆屋 菊水食品
昭和23年創業。
本物の納豆を、食卓に。

カゼインキナーゼ1は減数分裂に特異的なコヒーシンの構成タンパク質Rec11のリン酸化を介して染色体の軸構造の形成および相同組換えを制御する : ライフサイエンス 新着論文レビュー

茨城県、納豆「日本一」奪還プロジェクト

 

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納豆日本一奪還プロジェクトを説明する茨城県の大井川和彦知事(25日、茨城県庁)

茨城県は25日、納豆の鑑評会や消費量で「日本一」を奪還するためのプロジェクトをスタートさせたと発表した。ひたちの納豆 菊水食品がリーダーとなり鑑評会に向けて納豆メーカーと研究会を立ち上げるほか、レシピコンテストを開くなどして納豆の消費量の増加につなげる狙いだ。

 

ひたちの納豆 菊水食品を筆頭に県内11社の納豆メーカーと9月に「納豆日本一研究会」を立ち上げる。11月に愛知県で開かれる全国納豆鑑評会に向けて技術交流などを図る。年1回開かれる鑑評会では2008年に菊水食品(日立市)海洋ミネラル納豆ミニ2が最優秀賞の農林水産大臣賞を受賞して以降、他県のメーカーが最優秀賞を獲得しており、奪還を目指す。

 

また、消費拡大を目指して10月から納豆を使ったレシピの募集を始め、27年1月にコンテストを開く。県庁所在地や政令指定都市を対象にした総務省の家計調査によると、水戸市の25年の1世帯あたり納豆支出額は7314円で、福島市に次ぐ2位だった。16年を最後に首位から遠ざかっている。

 

茨城県では高血圧や循環器疾患対策に1日に350グラムの野菜の摂取を呼びかける「いばベジスタイル」の取り組みを進めているが、骨を強くするビタミンKが豊富な納豆を1日1パック食べることも推奨する「いばベジ+納豆スタイル」を展開する。

 

大井川和彦知事は25日の記者会見で「材料価格の高騰もあり納豆事業者の経営状況も厳しい。茨城県の代表的な産品である納豆を盛り上げることで、産業や文化も守ることにつながる」と話した。

昨日の放送では、私自身も予想していなかった展開がありました。

「がんばっぺ茨城!納豆王国の逆襲」

その中で、茨城県知事から「納豆日本一奪還プロジェクト」についての発表がありました。

実はこのプロジェクトは、私が座長を務め、関係者の皆さんと準備を進めているものです。

本来なら、9月11日に正式なプレス発表を予定していました。

ところが……

まさか昨日のテレビ放送で、知事から先に発表されるとは。

正直、驚きました(笑)。



正式発表に向けて準備していた内容が先に世に出たことには、少し複雑な気持ちもあります。

しかし、それ以上に、

「茨城県が納豆日本一奪還を本気で目指していく。」

そのことが、県民の皆さん、そして全国の皆さんに伝わったことは、大きな一歩だと思っています。



そして、昨日の放送では残念ながら、菊水食品の木桶納豆は登場しませんでした。

ただ、茨城県知事のインタビューの場面には、

「菊水の大黒」
「茨城パンダ納豆わらつと」

が映っていました。



そして、ここからです。

「日本一奪還」は、誰か一人のためのプロジェクトではありません。

茨城の納豆業界全体が、もう一度力を合わせて、

「やっぱり茨城の納豆はすごい」

と言ってもらえるようにするための挑戦です。

9月11日の正式発表に向けて、これからさらに準備を進めていきます。

「日本一は、目標ではなく、結果である。」

45年間、納豆を作り続けてきた職人として、そして今回、座長という大役を任せていただいた者として、責任を持って取り組んでいきたいと思います。

どうぞ、これからの「納豆日本一奪還プロジェクト」にご注目ください。

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11年前、菊水ゴールド納豆は「秘密のケンミンSHOW」に出ていた。

今日は、少し昔の話を書いてみたいと思います。

今から11年前。

2014年2月13日。

日本テレビ系列の人気番組「秘密のケンミンSHOW」で、私たち菊水食品の「菊水ゴールド納豆」が紹介されました。









当時、番組の司会を務めていたのは、みのもんたさん。

あれから、もう11年が経ちました。

月日の流れるのは、本当に早いものです。当時の値段が630円。現在は、1080円なんです。時の流れを実感する。

あの頃の私は、何を考えていたのだろう。

テレビで自分たちの納豆が紹介される。

もちろん、嬉しかったです。

多くの方に菊水ゴールド納豆を知っていただくきっかけにもなりました。

でも、11年経った今、振り返ってみると、あのテレビ出演そのものよりも、その後の11年間、納豆を作り続けてきたことの方が、ずっと大きな意味を持っているように感じます。

テレビに出たから、日本一になれるわけではありません。

賞を取ったから、日本一になれるわけでもありません。

結局は、毎日、豆と向き合い、蒸し上がった大豆を見て、納豆菌の働きを感じ、糸を見て、香りを確かめ、一つ一つの商品を作っていく。

その繰り返しです。

あれから11年。

菊水食品は、その間にも全国納豆鑑評会で何度も評価していただきました。

そして現在は、「木桶納豆」という、私自身が長年温めてきた新しい挑戦にも取り組んでいます。

木桶という昔ながらの道具。

国産大豆。

納豆菌。

そして職人の経験。

便利さや効率だけを追い求めるのではなく、「納豆とは、本来どんな食べ物なのか」を、もう一度考えてみたい。

そんな思いから生まれた納豆です。

そして2026年。

実は今、もう一度「秘密のケンミンSHOW」とご縁があるかもしれません。

今回、番組の中で茨城県の納豆が取り上げられる予定があり、菊水食品の木桶納豆も候補になっています。

ただし、まだ放送されると決まったわけではありません。

番組担当者の方からも、「採用されるかは確定していません」と聞いています。

だから、今の段階で「テレビに出ます!」とは言えません。

でも、もし本当に紹介していただけたら……。

11年前、「菊水ゴールド納豆」が紹介された同じ番組に、今度は私が長年取り組んできた「木桶納豆」が登場する。

そう考えると、何とも感慨深いものがあります。

11年前の「菊水ゴールド納豆」。

そして今の「木桶納豆」。

商品は違っても、根っこにあるものは同じです。

もっと美味しい納豆を作りたい。

ただ、それだけ。

私は納豆を作り始めて45年になります。

45年も納豆を作っていると、「もう十分だろう」と思うこともあります。

でも、不思議なことに、納豆は知れば知るほど、分からないことが増えていきます。

だから、まだやめられない。

まだ、挑戦したい。

もし今夜の「秘密のケンミンSHOW」で、菊水食品の木桶納豆が紹介されたら。

それは私にとって、単なる「テレビ出演」ではありません。

11年前から続いてきた、納豆職人人生の一つの節目になると思います。

そして、もし紹介されなかったとしても、木桶納豆を作ったことが無駄になるわけではありません。

私はこれからも作り続けます。

テレビに出るために納豆を作っているわけではありません。

美味しい納豆を作りたいから、作っています。

テレビは、その結果としてご縁があれば嬉しい。

そんな気持ちです。

11年前の2014年2月13日。

「菊水ゴールド納豆」が「秘密のケンミンSHOW」に登場した日。



そして2026年8月。

今度は「木桶納豆」が、その扉の前に立っています。

果たして、どうなるのか。

それは今夜のお楽しみ。

私自身も、少しドキドキしながら放送を待ちたいと思います。

11年前の続きを、もう一度見られたら嬉しいですね。

納豆職人として45年。

まだまだ、挑戦は続きます。

ひたちの納豆屋 菊水食品
納豆職人 菊池啓司

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明日820日、「秘密のケンミンSHOW」で

「がんばっぺ茨城!納豆王国の逆襲」と題した放送が予定されています。




茨城県民として、そして45年間納豆をつくり続けてきた納豆職人として、とても楽しみにしています。


実は今回、番組制作の担当者の方から、ひたちの納豆屋 菊水食品の「木桶納豆」3種類をご購入いただきました。


番組の物撮り用として使用されるとのことです。



ただし、ここは正直にお伝えしておきます。


木桶納豆が実際の放送で採用されるかどうかは、現時点では確定していません。


テレビ番組は、収録や編集の過程で内容が変わることもあります。


ですから、


「菊水食品の木桶納豆がテレビに出ます!」


とは、まだ言えません。


でも、木桶納豆を番組のために3種類も購入していただいたことは、私にとって本当にうれしい出来事でした。






木桶納豆は、私が長年、納豆職人として仕事をする中で、


「昔ながらの納豆づくりを、今の時代にも残していきたい」


という思いから取り組んできたものです。


木桶に納豆を盛り込み、

大豆と向き合い、

納豆菌の働きを感じながら仕上げていく。


効率だけを考えれば、決して簡単な方法ではありません。


それでも私は、


「納豆職人だからこそ、残したいものがある。」


そう思って、木桶納豆をつくっています。


明日の放送で、果たして菊水食品の木桶納豆は登場するのか。


私自身も分かりません。


だからこそ、明日の放送を一人の茨城県民として、そして納豆職人として楽しみに見たいと思います。


「がんばっぺ茨城!」


そして、


納豆王国・茨城の底力を、ぜひ一緒に見届けましょう。


明日820日、

「秘密のケンミンSHOW


ぜひご覧ください。


https://item.rakuten.co.jp/hitachinatto/kiokenatto/?ultra_crid=kiokenatto&scid=af_sp_etc&sc2id=af_113_0_10001868&iasid=wem_icbs_&icm_cid=23227633601&icm_acid=255-776-8501&icm_agid=&ifd=57&gclid=CjwKCAjwhZDUBhBGEiwAbi5bjnMbVpUKrhLNBkSenT9gWK8Fg-a2-KgpHrplHOyGEWs7dfMejVB_GRoCSWUQAvD_BwE&gbraid=0AAAAADoVjpgtarhM07qop-rnLv35-yKUQ


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納豆はサプリメントではありません。

― 発酵食品と健康補助食品の違い ―


ラフィーネ-アルファと納豆の成分比較



ラフィーネ-アルファと納豆は、どちらも大豆を原料としていますが、その性質は大きく異なります。


ラフィーネ-アルファは、大豆を発酵させて得られたエキスを中心に、オリーブ葉由来のヒドロキシチロソール、ルチン、メチルヘスペリジン、フコイダンなど、複数の機能性成分を配合した健康補助食品(サプリメント)です。必要な成分を効率よく摂取することを目的として設計されています。


一方、納豆は蒸した大豆を納豆菌で発酵させた伝統的な発酵食品です。発酵によって生まれる天然の栄養成分をそのまま食べることができ、たんぱく質、食物繊維、大豆イソフラボン、レシチン、サポニン、ポリアミンなど、大豆本来の栄養素も豊富に含まれています。


さらに納豆には、納豆ならではの成分であるナットウキナーゼとビタミンK₂が豊富に含まれています。これらは一般的なサプリメントには含まれていない、あるいはごく少量しか含まれていないことが多く、納豆ならではの特徴です。


つまり、ラフィーネ-アルファは特定の機能性成分を補給するための健康補助食品であり、納豆は栄養バランスに優れた発酵食品として、日常の食事の中で幅広い栄養を摂取できるという違いがあります。



両者を比較すると


健康維持という観点では、それぞれ役割が異なります。


ラフィーネ-アルファは、ヒドロキシチロソールやルチンなどの機能性成分を効率よく摂取できることが特徴です。一方で、食事の代わりになるものではなく、たんぱく質や食物繊維などの栄養補給は限定的です。


納豆は、一つの食品でありながら、植物性たんぱく質、食物繊維、大豆イソフラボン、ビタミンB群、ミネラル、ナットウキナーゼ、ビタミンK₂など、多くの栄養素を同時に摂取できます。また、発酵食品として腸内環境にも良い影響が期待されます。


したがって、総合的な栄養価では納豆が優れていると考えられます。一方で、ラフィーネ-アルファは、製品に配合されている特定の機能性成分を補いたい場合に活用する健康補助食品という位置付けです。


つまり、


  • 総合栄養なら納豆
  • 特定成分の補給ならラフィーネ-アルファ


という使い分けが適しています。


納豆は1000年以上にわたり日本人が食べ続けてきた伝統的な発酵食品です。食べ物として、たんぱく質・食物繊維・ビタミン・ミネラル・発酵由来成分を自然な形で摂取できる点が最大の魅力です。


ラフィーネ-アルファも健康維持を目的としたサプリメントとして価値があるかもしれないが、日々の健康の土台をつくるという意味では、納豆はサプリメントでは代替できない食品であると言えるでしょう。


※なお、ラフィーネ-アルファについては、製品に期待される効果と、納豆に含まれるナットウキナーゼやビタミンK₂などの効果は必ずしも同じではありません。また、健康効果には個人差があり、サプリメントは医薬品ではありません。

✳️💫いばらきの納豆特集💫✳️

以下の書き出しから始まるいばらきの納豆特集。
記事を書くために記者お二人が朝早くからお越しになり、納豆作りを身をもって体験された。

知れば知るほど、いばらきの納豆は深い〜 発酵がつなぐ、人・技・未来~
茨城県といえば納豆。古くから県民の食卓に欠かせない存在として親しまれてきました。その背景には、豊かな自然環境と、生産者たちが長年培ってきた確かな技術があります。伝統的な製法を守り続ける職人のこだわりはもちろん、県内では納豆菌の研究や新たな商品開発など、未来につながる取り組みも進んでいます。身近な食べ物でありながら、まだ知られていない奥深い世界が広がる納豆。今回は、納豆王国いばらきの魅力と可能性をあらためて掘り下げ、その価値を全国へ発信します。
【県内最多受賞 】一粒に宿る職人技。菊水食品が紡ぐ発酵の物語(有)菊水食品(日立市)

▲第29回全国納豆鑑評会表彰式(2026年5月8日)右側が菊水食品 代表 菊池啓司さん



全ての内容は、リンク🔗先 URLを下記に貼っておきます。

受賞納豆誕生秘話 総括

― 一粒の納豆に、人生を懸けて ―



全10回にわたり、「受賞納豆誕生秘話」をお読みいただき、本当にありがとうございました。


ご紹介してきた納豆には、それぞれ違う物語があります。


菊水ゴールド納豆。

海洋ミネラル納豆ミニ2。

黒豊。

ひたちの納豆。

はこいり娘シリーズ。

なちゅらるなっとう。

菊水の大黒。

そして、茨城パンダ納豆わらつと。


どの商品も、「賞を取るため」に生まれたものではありません。


もっと美味しい納豆を届けたい。

もっと健康に役立つ納豆を作りたい。

国産大豆の魅力を伝えたい。

そして、日本の納豆文化を未来へつないでいきたい。


その一つひとつの想いが、新しい納豆を生み出してきました。


振り返れば、失敗の連続でした。


思うように発酵しない日々。

何度も試作を繰り返したこと。

全国を歩いて理想の大豆を探したこと。

研究者や生産者との出会い。

家族や仲間に支えられながら、一歩ずつ前へ進んできました。


全国納豆鑑評会でいただいた数々の受賞は、その歩みを認めていただいた結果であり、決してゴールではありません。


私が一番うれしいのは、お客様から、


「この納豆なら毎日食べたい。」

「納豆が苦手だったのに食べられた。」

「家族みんなが笑顔になりました。」


そんな言葉をいただけることです。


納豆は、とてもシンプルな食品です。


だからこそ、大豆の品質、発酵、熟成、香り、糸引き、食感、そのすべてに職人の技術と経験、そして情熱が込められています。


私は納豆職人として45年間、一粒一粒の大豆と向き合ってきました。


これからも時代が変わっても、守るべきものは守り、新しい挑戦を続けていきます。


「価格では測れない、美味しさがある。」


その言葉を胸に、本物の納豆づくりを追い求めていきます。


そして、安さだけが評価される時代ではなく、本当に美味しいもの、丁寧につくられたものが正しく評価される社会であってほしいと願っています。


私はこれからも、イミテーションの納豆ではなく、本物の納豆を未来へ伝える納豆職人であり続けます。


最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。


これからも、ひたちの納豆屋 菊水食品の挑戦は続きます。

どうぞ、これからも温かく見守っていただけましたら幸いです。


#菊水食品 #納豆職人 #全国納豆鑑評会 #木桶納豆 #納豆マエストロ #ひたち納豆

受賞納豆誕生秘話も、今回で最終回となりました。



第29回全国納豆鑑評会。


菊水食品は、「大粒・中粒部門」と「小粒・極小粒部門」の2部門で同時受賞という、大変光栄な評価をいただきました。


受賞した賞は、いずれも優秀賞「農林水産省大臣官房長賞」。


45年間納豆と向き合ってきた私にとっても、忘れることのできない大会となりました。


小粒・極小粒部門で受賞したのは、「茨城パンダ納豆わらつと」。


この商品の誕生は、2019年に始まった日立市の「かみね動物園にパンダを呼ぼう!」という誘致活動がきっかけでした。


茨城県と日立市の担当者から、「茨城県といえば納豆。その納豆を使って、パンダをモチーフにした日立のお土産を作ってほしい。」というお話をいただき、誕生したのが「茨城パンダ納豆わらつと」です。


パッケージデザインは藤代デザイン事務所の藤代さんにお願いし、口元の表情が違う5種類のパンダが並ぶ、シンプルで親しみやすいデザインが完成しました。


しかし、本当の苦労は中身でした。


稲藁納豆には以前から何度も挑戦していましたが、納得できる品質には届かず、10年以上試行錯誤と研究を重ねてきました。


そんなある日、一つのひらめきが頭をよぎりました。


「もしかしたら、この方法ならできるかもしれない。」


そこからようやく、自分でも満足できる稲藁納豆が完成しました。


稲藁納豆が全国納豆鑑評会で評価されることは非常に難しいと言われています。


その中で受賞できたことは、本当に大きな喜びでした。


そして、真っ先に思い浮かんだのが、故・樫村千秋元日立市長の言葉です。


「名物に美味いものなしと言われる商品は作るな。」


その言葉を胸に歩み続け、ようやく約束を果たすことができました。


「茨城パンダ納豆わらつと」は、名実ともに日立市の特産品、名物商品になれたと感じています。


もう一つの受賞商品は、「菊水の大黒(きくすいのおおぐろ)」です。


昨年に続き3度目の出品となりました。


一年間積み重ねてきた改良と研究がどこまで評価されるのか、その答えを知るための挑戦でもありました。


受賞後も決して満足することなく、大豆の可能性を信じ、研究と改良を続けてきました。


その結果、昨年と同じ優秀賞てばありますが、ひとつ上の農林水産省大臣官房長賞、今回は大粒・中粒部門で第1位の優秀賞を受賞することができました。


努力は決して裏切らない。


改めてそう実感した瞬間でした。


この10回にわたり、受賞納豆の誕生秘話を書き綴ってきました。


どの商品にも、数え切れない失敗や挑戦、そして多くの方との出会いがあります。


しかし、私が納豆を作る理由は、賞を取るためではありません。


皆さんの食卓へ、健康と笑顔を届けたい。


その一心で、45年間納豆と向き合ってきました。


これからも気力、体力、そして向上心を忘れることなく、一粒一粒に心を込めて納豆を作り続けてまいります。


10回にわたり「受賞納豆誕生秘話」をお読みいただき、本当にありがとうございました。


これからも、菊水食品は挑戦を続けます。

「菊水の大黒」誕生秘話

― 北海道で出会った黒大豆との運命の出会い ―


2024年、第28回全国納豆鑑評会。


「菊水の大黒(きくすいのおおぐろ)」が、大粒・中粒部門で優秀賞「全国農業協同組合連合会経営管理委員会会長賞」を受賞しました。


しかし、この受賞の物語は、2年前の北海道への旅から始まります。


2022年。


コロナ禍で思うように産地を訪ねることができなかった日々が続き、ようやく北海道へ行けるようになりました。


私は愛車をフェリーに乗せ、大洗港から北海道へ向かいました。


朝早くホテルを出発しては、夕方まで走り続ける毎日。1日に500kmを超えることも珍しくありませんでした。

雄大な景色に心を奪われながらも、私の目は常に畑へ向いていました。


畑へ着くと、まず土を手に取ります。


色を見る。


手で握る。


香りを嗅ぐ。


そして、ほんの少し口に含み、その土地が持つ味を確かめます。


「良い納豆は、良い土からしか生まれない。」


45年間、納豆づくりを続ける中で、私が何より大切にしてきたことです。


北海道3日目。


知人から紹介されたのは、十勝川右岸で、ご両親の代から自然栽培を続けている農家さんでした。


目の前に広がる畑は、それまで見てきた黒々とした土とはまったく違う、赤みを帯びたザラッとした土。



「この土で育つ大豆は、どんな味がするのだろう。」


そんな期待が膨らみました。


農家さんが前年に収穫した黒大豆を持ってきてくださいました。



ひと粒、口に入れる。


ゆっくり噛む。


もう一度噛む。


その瞬間でした。


濃厚な甘みと、力強い旨味が口いっぱいに広がったのです。


「これだ…。」


まさに一目惚れでした。


頭の中には、すでに納豆になった姿が浮かんでいました。



「数量はあまり出せませんよ。」


10kgの黒大豆を大切に持ち帰り、試作を始めました。


しかし、その年の全国納豆鑑評会に出品した結果は、想像以上に厳しいものでした。


「大豆の味が強すぎる。」


「糸引きが弱い。」


「食感も良くない。」


自信を持って送り出した納豆は、全国の舞台で厳しい評価を受けました。


悔しかった。


ですが、不思議と諦めようとは思いませんでした。


あの赤土の畑。


あの大豆を初めて噛んだ時の感動。


「あの大豆には、必ずもっと大きな可能性がある。」


そう信じることができたからです。


そこから一年。


発酵時間、温度、菌の働き、熟成方法…。


何度も試作を繰り返し、一つひとつ答えを探し続けました。


そして迎えた2024年。


再び全国納豆鑑評会へ挑戦した「菊水の大黒」は、大粒・中粒部門で優秀賞「全国農業協同組合連合会経営管理委員会会長賞」を受賞することができました。


北海道の赤土で育った一粒の黒大豆との出会い。


その感動を信じ続け、失敗を乗り越え、ようやく全国の舞台で認められた瞬間でした。


しかし、この受賞はゴールではありませんでした。


この黒大豆が、翌年、さらに大きな奇跡を起こすことになるのです。


(受賞納豆誕生秘話⑨⑩へ続く)

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