暑かった3連休。
皆様いかがお過ごしでしたでしょうか?
自分は事務所で仕事をしておりました。
時間があれば、夏休み前に東北に足を運びたかったんですが、残念ながら叶いませんでした…
さて、昨日は東京で大規模な「反原発集会」が行われました。
著名人も参加したこの集会では、主催者発表で参加者が17万人にも及んだそうです。
福島からの参加者も多数いらっしゃったようで、再稼動に舵を切った政府の姿勢を批判しておられました。
当然でしょう。福島では、未だに放射能による被害で故郷に帰ることすら出来ない方が多数いらっしゃいます。賠償もスムーズ進んでいるわけではありません。
未だに放射能による被害は、確実にあるのです。
今、日本各地で原発に依存する割合をどこまで減らすのかなどについて、政府が市民の意見を聞く聴取会が行われています。
その聴取会では、反対・賛成の立場から抽選で選ばれた市民が意見を述べることができるのですが、賛成派の意見発表で電力会社の方が発言され波紋が広がっています。
中でも名古屋で行われた聴取会で、中部電力社員の方が「福島の事故で、放射能で無くなった方は一人もいません!」と発言された事に、自分は非常に憤りを感じました。
福島第一原発では、現場作業員の方が毎日致死量の放射線の中で作業されていると言われています。その状況を理解された上での発言でしょうか?逆に言えば、「人が死ねば、危険と考えてもいいよ」と聞こえます。被害者が出ないよう、最大限の努力を行っているからこそ、最悪の事態を避けられているのです。
実際に、ご自分で現場に赴いて作業をされてみたらいかがでしょうか?
ましてや、電力を売って生計を立てているならなおさらですね。
これはオスプレイ配備に関する話にも共通すると思います。
ある新聞で、「オスプレイの配備について、ヒステリックに反対を唱えている人が多いが、実際に事故が起きるわけではないし、配備によってそして沖縄海兵隊によって日本の安全が保証されているのに、意味が分からない」という趣旨の社説がありました。
余りに無責任は発言です。自らは直接的に被害が及ばない場所にいるからこそ言える発言であって、きわめて政治的意図があるように思えます。
事故が起きてから「やっぱり危ないね。やめておこう」では遅い!沖縄をはじめ、基地に隣接する地域の人たちは、常に我慢を強いられている。沖縄では、過去何度も被害者の出る事故や事件が起こっています。また、騒音と言う被害にも耐え続けています。
「じゃあ、あんた基地の隣で家族と一緒に暮らしてみなよ」
と言いたい。いつ飛行機が落ちてくるか分からない自宅に学校。そんな場所で子供たちを安全に守り続けることが出来るのでしょうか?
確かに自衛隊や海兵隊の方たちは、有事の際に命を張って国民を守ってくれる存在。ですが、基地の問題はまた別の話でしょう。
住宅密集地に作る必要もない。
ましてや事故を起こしやすい、運転の難しい機体を普天間に配備するのはいかがなものかと思うのは当然の話です。
自分に直接被害が及ばないよその話と思える人たちが多いからこそ、原発も安全を確認しないまま再稼動が出来るし、福島で実際に被害にあった方々を含めた反対派に、「日本が衰退するだけ。電気料金上がるよ?経済ぼろぼろになるよ?」といえるのでしょう。
「では、福島の事故はなんだったの?もう起こらないの?地元経済はボロボロじゃないの?二度とすめない土地になっちゃったんじゃないの?避難した人たちの故郷はどうするの?多数の人間の利益の為だから切り捨てるの?」と聞きたいし、事故の際には貴方の財産を全て補償にまわすと言うぐらいの決意を元に、反対する被災者に対して文句をいって欲しい。彼らは実際に事故によって被害を受けた人たちなんです!文句をいえるんです!その権利があるんです!
被害者の声も聞こえなくなるようでは、新聞の意味もありませんね。
自分は「原発を無くそう!」という立場ではありません。
市民生活には「電気」は必要不可欠です。
しかし、原発を動かさなければいけないと言う経済体制にしたのも、原発を推し進めたのも電力会社であり政府です。長年莫大な利益を得続けてきたのも彼らです。
では、原子力に代わる安全なエネルギーを国民に提案するのは彼らの責務。使用者が原発は嫌だといえば、彼らはそれに代わる案を提案すべきです。
だって、国民はお客様であり、税金を払う存在なのですから。経済をまわしているのも国民。政治を選ぶのも国民。エネルギー政策を選ぶ権利は国民にもあります。
その事を忘れてはいけません。
ピーターパンこども基金さんでは、東日本大震災の被災地の子供たちを心身ともにサポートするため、震災発生から「ピーターパン募金活動」として、全国に募金箱を設置し、義援金を募っています。
また、全国の子供たちを支援する様々な取り組みを行っておられます。
どうか皆さんも、この緑色の募金箱を見かけたら、是非ご協力をお願いいたします。
また、募金箱設置にご協力をいただける方は、財団法人 日本児童家庭文化協会さんのHPからお問い合わせをお願いいたします。
息の長い支援を!
負けるな!東北、そして全国のこどもたち!!!!
きっと笑う門には福来る!
●財団法人 日本児童家庭文化協会さんのHPはこちら
http://www.kidsfirst.jp/
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