がんフーフー日記 -65ページ目

トーク・トーク・トーク

ダンナである。




ヨメの体調は落ち着きつつ、

微熱が出たり出なかったりというところでなおも入院中。

今回はここ数日の動きを記しておく。



●7/1(木) 17:00


川崎R病院でお世話になった看護師さんに会いにいく。
彼女はヨメが入院しているときにお世話になった方で、

家族の相談などに親身にのってくれ、ヨメも含めてみなが信頼している。

私ひとりでうかがった。


内容は「ヨメの体調」「ヨメのメンタル」「私のメンタル」の3つが主なところ。
現在の福島での病状を伝え、それをどう解釈するか意見を聞いた。
翌日のいわきの主治医との会談を前に、頭を整理しておきたかったのだ。


そして、ヨメのメンタルの相談、それにともない相当煮詰まっていた
私のメンタルの相談というか、つまり弱音も聞いてもらった。



ありがたいことに90分近くも、話させてもらった。




今はとにかく、想いを内側に溜めず、吐き出していくことが大事だと思う。

たとえ、話すことで状況は何ひとつ変わらなくても、
話すことで気持ちは一時的にスッキリする。
そのスッキリすることが実は大事だというか、
スッキリして楽観的な気持ちになって出てくる

アイデアこそを今は信じたいと思う。
どんよりしたままで出てくるイメージは、

暗く未来がなく、うつむいている。


おかげで、2つのグッドアイデアを思いついた。
それを仕掛けることを考えると、わくわくしてきた。


本当にありがたいことだ。




●7/2(金) 18:30


一週間ぶりにいわきへ向かう。
ヨメが入院している病院を直接訪ねていく。


今日はヨメの主治医の先生とやっと対面できる日だ。
東京、福島と離れていて、私も先生も平日勤務が普通なわけで、
これまでお会いできる機会を作れなかったのだ。


うわさには聞いていたが、これまでのお医者とタイプが違う方だった。
東京の先生、川崎の先生は「医療者」というイメージが強かったが、

ここは地方だからか、昔ながらの「センセー」という雰囲気が強い。


そこでヨメとギフを交えて、
改めての状況説明&今後の方針について話した。


肺への転移の可能性あり。
腹水や胸水が見られる、と。


そして、ずっと続いている問題「化学療法、やるかやらないか」。


ひとまず、明日外泊して、家族で心おきなく話し合って

その上で決めてくださいという結論に落ち着く。
きちんと主導権をこちらに渡してくれ、
その上で病院を自由に使ってくれていいと言ってもらえたのが有難い。



ヨメも先生を信頼しているようで、まずは対面できてよかった。

話すことで、やっと関係性がはじまった気がする。




●7/2(金) 20:30


先生との対面後、社会福祉士の方とお話しさせてもらう。
先生との面談が終わるのを、夜の8時すぎまで待っていてくださる。



社会福祉士とは医療費・保険の部分など、
医療の相談援助部門を担当する方である。


これまでも高額医療費のことなど、社会福祉士の方に教えてもらい、
ずいぶん助かってきたが、
今回彼は「重度心身障害者医療費給付事業」という制度を
見つけてきてくれた。
これは今、ヨメがもらっている障害者手帳4級の部分を
3級に格上げし、そうすることによっていわき市では
医療費がゼロになるというものだった。



医療費ゼロって!!!!!!!

それも訪問看護も含めて!!!!!



もちろん、保険外のものは対象にならないが、
これは本当にありがたい制度だ。


いつか、まとめようと思っているが、
がんと治療費の問題、
一般のがん保険に入っていなかったわが家は、
高額医療費やこういった制度を使うことで、なんとかしのいできた。


想像していたよりも、ずっと社会のサポート体制は整っていると感じる。
ただ、その条例やルールはものすごーーーーーーく複雑で
手続きもものすごーーーーーーーーく煩雑なことが多い。


それを社会福祉士の方が手助けしてくれる。
がん保険に入ってないのは確かに痛恨だったが、
しかし「求めよ、さらば与えられん」ではないが、

ドアを叩くと助言がもらえることもあるのだ。



ここでも、話すことから一歩はじまるのだった。





●7/2(金) 22:00


ヨメと別れ、ギフと家に戻る。


家では、明日家族会議を行うことを改めて確認し、
それに出られないギテーの意見などを聞いたりして

内容を打ち合わせする。


出会ったころに比べて、また、こういう事態が発覚したころに比べて、
ずいぶんみんな意見をぶつけあうようになってきたと思う。
みんな優しい性格なので、心遣いや遠慮、

日本人ならではの物言わぬ主義、謙遜、自粛などはまだあるが、

それでも互いにぶつけあわないとやっていけないレベルに来ている。

全員がきちんと自分の想いを話して、みんなの意見に耳を傾けて、
その上で、さて、どうしていくか。




こうなってくると、最後どうなるか、具体的にどうするかという
「結果」が大事ではないのだろう。
ちゃんとみんなで話したり、顔を合わせる機会を作ったり、
決定に至る「過程」をちゃんと踏むことが
後悔やしこりを残さないものになるように思う。



気持ちの風通しだけは、いいものにしておきたいものだ。


だから、毎日たくさんしゃべる。




トーク・トーク・トーク。



で、次回は家族会議のご報告を。