がんフーフー日記 -58ページ目

夏日

ダンナです。



今日もKZO宅より。

そして今日もまた、ダンナ、ギテー、KZOという
どうにも現実が実感ができていないピンボケトリオが揃っています。
今朝、REちゃんからも「実感がわかない」というメールが届きました。

あれから1週間。


まだ1週間前の今は息をしていたという不思議。
あれから1週間、会話もしてない、メールもしてない、
新しいヨメの情報は一切更新されていないという不思議。
それでも、私たちはこうしてポケッと
W杯ダイジェストの再放送を眺めているという不思議。


なにか「不発弾」を抱えているような気がする今です。
それがいつ爆発するのか、不安なような、
爆発するのを待ち焦がれているような、そんな今。





眠っているような死に顔、だったからかもしれません。


最期は、安らかな死に顔でした。
のぞきこんで、「お、今日はよく寝てるなあ」と思うような、
そんな熟睡感。

まだ、寝てるかー。
まあ、疲れてるんだろう。
起こさずに、待ってようか。

ずっとそんな感じで、
みんなで枕元でおしゃべりを交わしているような時間が
流れていたような気がします。





最期の瞬間には、間に合いませんでした。

高速バス、友部SAを越えたあたりで
ギテーからのメールが届き、
あわあわもできず、地団太も踏めず、
狭いシートで窓の外の灰色の風景を
じっとにらみつけているだけでした。

結局、またチコク。

なにもかも「らしい」で片付けるのもどうかと思いますが、
それも「私たちらしい」のかな、と思います。


「おせぇよ!」
ヨメは言ったでしょう。

「あわてんなよ!」
私は怒鳴り返すでしょう。


「人生はいつも、ちょっとだけ間に合わない」という
キャッチコピーが、たしかあったなあ、と。





出棺のときの音楽は、
ヨメが一番好きだったバンドの
たまたま手に取ったCDに入っていた1曲にしました。

グレイプバイン 「アナザーワールド」


これをレクイエム(鎮魂歌)と呼ぶのでしょうか。





昨日までの梅雨空からガラリと変わった、
今日は夏空が広がっています。
エッジの効いた青に、入道雲。

ヨメが一番好きな季節でした。


また今年も夏です。





GW前にヨメに渡した2冊のノート。
ぺ~に託す言葉をつづった水色の「ぺ~ノート」には
たくさんの言葉がつづられていましたが、
自分の想いを書き記すためのオレンジの「ヨメノート」は
白紙のまま、今も残されています。

ただ1ページだけ。

おそらく最期の日の朝、書いたという1ページ。
よわよわしい、雨だれのような筆跡で、
それは書かれています。

以下、原文ママ。




とりあえず。
みんな(全員)と
 Family Friends Sun my husband and more
会えて
よかった。




その「よかった。」の部分にバツがつけられて
「よい。」と横に書き直されています。

つまり





とりあえず。
みんな(全員)と
 Family Friends Sun my husband and more
会えて
よい。





最期の言葉です。