がんフーフー日記 -32ページ目

ヨメを継ぐ

ダンナである。



こういう状況になって考える。

もしヨメが健康で生きていたら、どうしていたか。


そんなことはすぐに想像できる。


きっと、とてつもないくらい心配し、テレビとネットにかじりつき、

不安の暴走エクスプレス、パニック障害の自家中毒。

私の「ひとまず落ち着きなさいよ」という声に耳も貸さず、

友人知人あちこちに電話をかけまくり、

そして月末、とてつもない額の携帯の請求書が私に回ってきて、

「どーすんだよ、これ!」とフーフ喧嘩になったことは、

まあ想定の範囲内だろう。


そういう想像が瞬時に頭に湧くからか、

その圧力が私の背中を押す。



これまでの自分よりも、ちょっと心配症になっている自分に気づく。

これまでの自分よりも、あちこちに電話をかけている自分に気づく。


まるで、私のヨメ化が進んでいるようではないか。

いつのまにやら、ヨメが私の体をのっとって、

勝手に操作しているようではないか。



いいや、私はヨメを継いでいるのだ。


どこかで、そうしたいと思っているのか。

こうして、つながっていたいと思っているのか。



自分が自分でないような心地がする。


なかなか味わい深い展開を見せ始めた。