いわきへ
ダンナです。
本日Rエさんと一緒にいわきに行ってきました。
東京駅から直通で出てる高速バスに乗って。
本日は家にギフギボがいてくれたので、
ぺ~のお世話は一日お願いすることにしました。
いわきに行くというのは難しい判断でした。
状況を見ても、物資がだいぶ届き始めたという情報の一方で、
屋内待機の状態だった福島原発20~30キロ圏内の方々に
自主避難の勧告が出されるという、相殺っぷり。
これをプラスと見るのかマイナスと見るのか。
そして、なによりも、私たちが訪れることで足手まといにならないか。
おかしな物見遊山気分を醸し出していないか。
それがずっと心配であったのですが、
友人のSオリさん&YOちゃん夫婦曰く
「今いわきは風評被害で、マスコミもからも含め
『見捨てられた街』のようになっている。
そんな中で来てくれることは、とても励みになる」
という言葉を信じて、陣中見舞いすることに決めました。
ちなみに、向うにあたり、何かほしいものはあるかと尋ねたところ、
返ってきた答えは、
関ジャニ∞のカレンダー
本屋を探し回りながら、一体私は何をやっているのだろうと
愉快な気持ちになったことは言うまでもありません。
湯本インターに迎えに来てくれたギテーの車に乗って、
小名浜、アクアマリン、永崎……と見て回りました。
テレビで見たのと同じ、
「おまえふざけてるのか?」と言いたくなるような格好で
電柱にひっかかっている車、
堤防にドッコイショと腰を下ろしてしまった巨大廃船、
一階が吹き抜けに改装されてしまった家屋。
普通にうみねこがみゃーみゃー鳴いていました。
やたらと濃厚な潮風が吹いていました。
1週間前はゴーストタウンのようだったといいますが、
晴れた本日は、廃棄物の片づけをしてる人の姿も見え、
車の数も多く、街には人の息吹が感じられました。
そしてSオリさん&YOちゃん宅に行きました。
事前に聞いていた通り、断水でフロにほとんど入れないため
2人のムスメさんからはたしかにケモノのような匂いがしました。
みんな元気そうでした。
ひととおり現状や、これまでの顛末を訊いた後は、
いつものようにくだらない話に流れていきました。
「今のうちの被害は、頭が洗えなくてフケシーベルト単位だ」だの
「マイクロシーベルトを間違えてマイケルシーベルトになった」だの
「しまいにゃばあさんが、マイケルシートベルトと言い始めた」だの
「だったら、マイケルシェンカーベルトではどうなのか?」だの。
久方ぶりに会ったのに、ろくなことなど話していない。
でも、顔を合わせてろくでもない話をするために行ったのだから、
それでいいのです。
現地の人たちの開き直った肚のくくりようと、
アウトサイドにいる者のとめどないもどかしさ。
あわせてみて、結局元気づけられたのは
自分たちだったなあと思うのです。
帰り道、バスはいわきの街中を抜け、山中のICを目指します。
夕暮れの交差点に点灯する赤や緑の光、行き交う車のバックライト、
遠くには、オレンジの空にくっきりと浮かび上がる山々の稜線。
それぞれのささやかな営みと、それを抱き込む大自然。
ときに日曜日の夕暮れは感傷的になりがちですが、
今日はなおさらのこと、ひと日の終わりが美しく感じられます。
相変わらず、この街は美しい。
そんなふうに、つぶやいてみたくもなるのです。