がんフーフー日記 -31ページ目

いわきへ

ダンナです。



本日Rエさんと一緒にいわきに行ってきました。

東京駅から直通で出てる高速バスに乗って。

本日は家にギフギボがいてくれたので、

ぺ~のお世話は一日お願いすることにしました。


いわきに行くというのは難しい判断でした。


状況を見ても、物資がだいぶ届き始めたという情報の一方で、

屋内待機の状態だった福島原発20~30キロ圏内の方々に

自主避難の勧告が出されるという、相殺っぷり。


これをプラスと見るのかマイナスと見るのか。


そして、なによりも、私たちが訪れることで足手まといにならないか。

おかしな物見遊山気分を醸し出していないか。


それがずっと心配であったのですが、

友人のSオリさん&YOちゃん夫婦曰く

「今いわきは風評被害で、マスコミもからも含め

 『見捨てられた街』のようになっている。

 そんな中で来てくれることは、とても励みになる」

という言葉を信じて、陣中見舞いすることに決めました。


ちなみに、向うにあたり、何かほしいものはあるかと尋ねたところ、

返ってきた答えは、


関ジャニ∞のカレンダー


本屋を探し回りながら、一体私は何をやっているのだろうと

愉快な気持ちになったことは言うまでもありません。




湯本インターに迎えに来てくれたギテーの車に乗って、

小名浜、アクアマリン、永崎……と見て回りました。


テレビで見たのと同じ、

「おまえふざけてるのか?」と言いたくなるような格好で

電柱にひっかかっている車、

堤防にドッコイショと腰を下ろしてしまった巨大廃船、

一階が吹き抜けに改装されてしまった家屋。


普通にうみねこがみゃーみゃー鳴いていました。

やたらと濃厚な潮風が吹いていました。


1週間前はゴーストタウンのようだったといいますが、

晴れた本日は、廃棄物の片づけをしてる人の姿も見え、

車の数も多く、街には人の息吹が感じられました。




そしてSオリさん&YOちゃん宅に行きました。

事前に聞いていた通り、断水でフロにほとんど入れないため

2人のムスメさんからはたしかにケモノのような匂いがしました。



みんな元気そうでした。


ひととおり現状や、これまでの顛末を訊いた後は、

いつものようにくだらない話に流れていきました。

「今のうちの被害は、頭が洗えなくてフケシーベルト単位だ」だの

「マイクロシーベルトを間違えてマイケルシーベルトになった」だの

「しまいにゃばあさんが、マイケルシートベルトと言い始めた」だの

「だったら、マイケルシェンカーベルトではどうなのか?」だの。


久方ぶりに会ったのに、ろくなことなど話していない。

でも、顔を合わせてろくでもない話をするために行ったのだから、

それでいいのです。




現地の人たちの開き直った肚のくくりようと、

アウトサイドにいる者のとめどないもどかしさ。


あわせてみて、結局元気づけられたのは

自分たちだったなあと思うのです。





帰り道、バスはいわきの街中を抜け、山中のICを目指します。

夕暮れの交差点に点灯する赤や緑の光、行き交う車のバックライト、

遠くには、オレンジの空にくっきりと浮かび上がる山々の稜線。

それぞれのささやかな営みと、それを抱き込む大自然。


ときに日曜日の夕暮れは感傷的になりがちですが、

今日はなおさらのこと、ひと日の終わりが美しく感じられます。



相変わらず、この街は美しい。



そんなふうに、つぶやいてみたくもなるのです。