「ねこぜの東京⇔青森」とは…

青森にハマってしまった東京在住の旅人・ねこぜ😸が

月イチで旅して気になった場所や人を

観光客目線でお伝えするブログです。

 
 
 
 

「青森にすごい美術館ができるらしい」

その噂をきいて、2006年にオープンしたばかりの

青森県立美術館(通称・県美)にかけつけたねこぜ。


ひろーい敷地にドドンと建った、真っ白な美術館を見て、地元の地元のおじいちゃんおばあちゃんの言葉を今も覚えています。

 


「わい〜真っ白だ!雪積もったら見えねでばな(雪となじんで見えないじゃないか)!」

 

まだ夏なのに、雪国ならではの感想に吹き出しました。

 

地元住民にとって、斬新すぎる外観と内観で、さぞ度肝をぬかれる美術館だったことでしょう…


その後、ねこぜは青森県の素朴さ・人情味あふれる人々にハマり、東京から15年間定期的に通い続けることになりましたが…

 

県美は建築やアイコンも含めた「美術館自体」のかわいさだけじゃなく、

企画展や常設展の作家から刺激をうけることが多いのでねこぜの大好きな場所です。

 

▲ときどき棟方志功になるねこぜ。

 

そんな15年間を共にした「同期」のような県美の今年の展示も見納め。

昼はあかし展、夜はナイトミュージアムに参加してきました!

 

 

東日本大震災10年 あかし testaments | 青森県立美術館

www.aomori-museum.jp/ja/exhibition/20211009/
 

 

東日本大震災から今年で10年。
日韓まじえた4人のアーティストのたちの作品をとおして考える企画展です。

 

ねこぜが月イチで「青森旅行」&「ブログ」をはじめるきっかけにもなった東日本大震災。

 

それぞれのアーティストの作品に

「こんな表現方法があったのか!」とはっとさせられる展示でした!


◆ねこぜが1番気になった作家はこの人!!

 

ねこぜが一番感激したのは、

1986年から劇団「モレキュラーシアター」を率いた八戸出身の豊島重之(故人)の展示です。

 

 

「モレキュラーシアター」《直下型演劇》(2002)の舞台装置。

 

八戸にこんな先鋭的なパフォーマンスや、新しい舞台芸術を模索していた人がいたとは…感激!!

 

この舞台装置が今も当時のまま保管されていて、見れることが、まずすごい!


実はねこぜ、舞台関係者に憧れがあるんです。

その昔…

 

今にもつぶれそうな劇団の舞台音響を頼まれ、

効果音のボタンを1回押すだけのお仕事を任されたんですが…


ぼんやり夕飯のことを考えていたら、ボタンを押し忘れ、即クビになりました(笑)。

 

ドジな自分には舞台のようなリアルタイムの表現方法は向いてないんだな、と痛烈に感じたので舞台関係者の方々には憧れというか、尊敬の念がありまして…

 

 

「敗北」の北について語るこの人(下)が豊島さんご本人。

 

豊島重之 TOSHIMA Shigeyuki(1946-2019, 青森県八戸市出身, 演出家)

精神科医として勤務する傍ら、演劇、美術、批評など多方面で才能を発揮し、生涯八戸を拠点としながらも、10か国を超える海外の舞台で作品を発表するなど国際的に活躍。

 

精神科医でアーティスト!!!

 

しかも…

 

 

 

青森から県外に飛び出して活躍した寺山修司とは違い、あえて八戸での活動にこだわった豊島さんがねこぜ的には胸アツでした。

 

関係者に送り続けたハガキの熱意といい、

生前に活動を知ってたら絶対舞台をみにいきたかったし、どんな人なのか会ってみたかったワ…!

 

 

マイクに耳を近づけると…(実際の展示をお楽しみください)

 

貴重な資料とともに、一部の映像もみることができました。舞台関係者も必見です!

 

ほかの作家さんの映像作品、写真も、こんな表現方法があったのか〜と目から鱗でした。

 

写真や映像に興味がある人はもちろん、

ぜひ舞台関係者の方にもみてもらいたい展示です!

 

 

 

◆ナイトミュージアムとセットで見ると、またすごい!

 

ライトアップされた奈良美智さんの「あおもり犬」

 

青森県美でたまに企画しているナイトミュージアム。

 

事前申し込みをしておけば、夜のムーディーな美術館を、学芸員さんの解説つきでじっくりみれます!

 

美術館の建築のこだわり解説から、青森ゆかりの作家・棟方志功、奈良美智、成田亨の常設展の解説まで!

 

常設展示は何度も見てるけど、学芸員さんからの説明うけるとますます展示が楽しくなるのでオススメ!

 

びっくりしたのは、企画展のほうで興奮していた豊島重之(としま しげゆき)さん、…の兄弟、

洋画家の豊島弘尚(とよしま ひろなお・本名としま ひろたか)さんの作品も常設展に展示されてました…

 

 

兄弟そろって美術館に展示されてるとか…すさまじすぎる。。。

 


それと、ひさびさにアレコ解説をみたら。

最後に「えええ…!?」という演出が追加されてました。お楽しみにw
 

 

ちなみに、「学芸員さんによる館内鑑賞ツアー」の予約は人気ですぐに完売してしまうらしいので、チャンスがあればぜひお早めに申し込みを!

 

 

 


調べてみたら、2012年にも

「県美のナイトミュージアム行きたい」って同じことをつぶやいていた。


10年近くたって、やっと夢が叶った!

うれしい。うれしい。うれしい。😹


☆青森県立美術館 企画展「あかし testaments」

〜2022年1月23日(日)まで開催中。

住所:青森県青森市安田近野185

開館時間:9:30 - 17:00 (入館は16:30まで)
休館日:毎月第2、第4月曜日 (この日が祝日の場合は、その翌日)年末年始(2020年度は、12月28日から1月1日まで)

 

青森県美Twitter ▶ https://twitter.com/aomorikenbi

 

☆2021年最後のナイトミュージアム
12月18日(土)9:30~20:00(最終入館19:30)
http://www.aomori-museum.jp/ja/blog/1919.html

 

☆12/19(日)13:30-15:30

【あかし展「ダンス+トーク:豊島重之」】
「モレキュラーシアター」と「ダンスバレエリセ豊島舞踏研究所」によるダンス公演と、豊島重之の活動をめぐるトークイベントの開催もあるそうです。詳しくはこちら
http://aomori-museum.jp/ja/exhibition/

 

 

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