ごみの最終処分場の視察 ①目的 |  みどり色の地球

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視察の目的
越谷・草加・三郷・八潮・吉川・松伏の5市1町の燃やすごみを焼却処分している「東埼玉資源環境組合」。越谷・三郷・吉川・松伏のごみが搬入される第一工場に「リユース」、草加・八潮の方の第2工場に「パーシクル」という愛称を付けています。

 

ごみ処理にお金がかかってしょうがない

この間、リユースの焼却炉の更新に715億円かかるということで、それぞれの自治体の分担金がこれまでの約1.5倍になり大注目されています。今後も毎年5億円ずつ増加し、令和11年には今年度よりもさらに約1.5倍増になります。その時には吉川市の分担金も約7億円になり、それがしばらく続くことになります。昨年から4億円増となる訳で、4億円あれば給食の無償化も優にできる金額ですし、頭痛いのは事実です。詳細はこちら

 

何でも燃やしてきた私たち

私たち東埼玉資源環境組合管轄の自治体は、何でも燃やせる立派な炉であることに甘え、分別をしてこなかった実態があります。たったの8分別(燃やすごみ、燃えないごみ、缶、瓶、紙・衣類、ペットボトル、粗大ごみ、有害ごみ)です。

 

ごみ減量して焼却炉を小さく!

少し前まで、今と同等の200t×4炉の更新を予定をしていました。しかし、国の交付金が、ごみ減量することで1人あたりの一日のごみ量を440gとし、その分の焼却炉の大きさまでしか出なくなりました。予定していた199億円から80億円も少ない119億円です。そこで、急遽、災害ごみを2割から1割とし、180t×4炉と計画を縮小しました。

しかし、炉を小さくしてもそんなにコストの削減はできません。私は「ごみ減量をすることで3炉」という提案をしていました。今だって3炉で十分賄えているのです。もっと言えば、1炉メンテナンスをしながらなので、ほぼ2炉で動いていると言っても過言ではありません。しかし、荷重バランスの関係で4炉にしたいということと、何と言っても、何かあった時に炉が足りなくなることが不安で、余裕を持った運転がしたいことで、4炉という決定になりました。

ごみ処理は組合ですが、ごみ減量は各自治体の役割です。自治体、言い換えれば市民がどこまで減量できるのか! 残念ながら、これが当てにできないが故に、大きめの設定をしなくてはならないのかもしれません。ごみ減量、これが永遠の課題です。

 

 

これからのごみ処理を考える

新しく建替え予定だった堆肥化施設も、防臭機能をつけるとコスト倍増で30億円かかることがわかり、現在のところで継続することになりました。財政的に非常にギリギリの状況ですが、なんとか今の財政計画でプラント更新計画を進めることになりました。

つまり、若干炉は小さくなったものの、同じ処理方法で次の30年の予定を立てたのです。プラ分別も進むでしょう。カーボンゼロや脱プラも進むでしょう。高齢化でおむつなどのごみも増えるでしょう。社会が大きく変わる中で、これまでの30年とこれからの30年が同じで本当にいいのだろうかという疑念は消えません。

様々な議論を重ね、納得する部分もあったり、さらに疑問が湧いたりを繰り返し、3月議会の当初予算には結局、賛成することができませんでした。

 

そこで、この組合の焼却炉だけ見ているのではなく、その先の最終処分場をみることから、今のごみ処理の在り方について再考したいと思い、6月議会を終え、3日間の時間を使い秋田・福島・山形にある4つの最終処分場を視察することにしたのです。

 

つづき
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