推手は四正から入門する、と言う先生がいます。片手の推手(単推手)は難しいから、だと。
 確かにカンフー映画などで、片手で巨漢を手玉に取り、「フッフッフわしにゃ、これで充分じゃ」などとうそぶいているシーンがあるとすると、この人は達人なんだということを表しているわけです。
 でも単推手から双推手、四正推手へと順を追ってきた身としては、いきなり四正はハードルが高く思えます。
 大事なのは各ステップごとに、それぞれのステージに応じた課題を明確にすること。
 入門者にとって単推手は、相手との接触(粘勁)を理解すること、手腕(梢節)と体幹・足まわり(根節)との連携を理解することなどがポイントになるでしょうか。片手で相手を飛ばす、というのは練習課題から外れます。
 で、平円双推手ですが、虚歩が上手く踏めているかを確認することをポイントにしてはどうかと思っています。虚歩が上手く踏めず、片足立ちのポジションで立っていると、相手が両手を遣える範囲から逃れることができず、攻防の転換に失敗します。
買ってしまいました。

 楊名時太極拳の正規のプログラムでは第1回目のレッスンで気沈丹田についてお話しすることになっています。
 気沈丹田について、ある老師に「不老長寿を目指す神仙道の究極の目的だ」と教わったことがあります。その時は、さにあらんと思いました。
 その究極を楊名時太極拳では初日に説明しなければならないのです。ハードル高っっ!、でしょ?
 で、楊名時太極拳のアンチョコ本を見ると、気沈丹田は丹田に気を集めること、と書いてある。
 フムフム。
 で、気は血を導き気が全身を巡れば血流リンパの流れが良くなる、といったようなことが書いてある。
 フーム。気は丹田に集まるのか…、でも、全身を巡るのか…。? That is the question ! ややこしい。難解です。
 じゃ、逆からたぐっていったらどうだろう。

 と、ここまで思い至ったところで、くじら綾紫のお湯割りがきました。下北沢に、多分5、6年前にオープンしたと思われるこの焼き鳥屋さん、美味しいです!