特急「あさぎり」はあの車両へ… | 新田鉄人「久慈だョ!全員集合」

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難病と闘いながらピンの鉄道芸人、その他で活動する、元本物の鉄道の駅員と電気部、さらに保線の経験を持つ、新田鉄人のブログへようこそ!岩手県久慈市公認、北三陸久慈市ふるさと大使。潜水士の資格取得済。

荒川夢悟「テツろぐ」-東海371系.JPG

かつての小田急ロマンスカーの片乗り入れから発展し、小田急線の新宿と連絡線を通ってJR御殿場線経由で沼津とを相互直通運転で結ぶ形で約20年運行されてきた、特急「あさぎり」。御殿場線を管轄するJR東海では、これに使用してきた371系を春に撤退させリゾート用車両に改造すると発表し、動きが注目されていました。
そして特急「あさぎり」がどう変化するのか、明らかになってきました。

荒川夢悟「テツろぐ」-小田急60000形.JPG

この春のダイヤ改正からは、特急「あさぎり」は再び小田急の車両のみによる運転に戻り、御殿場と沼津の間は運転取りやめとなり、結局ダイヤは過去の姿に戻ります。そして使用される車両は…。
この60000形MSEの6両編成での運転となります。MSEは登場時、日本で初めての地下鉄での有料特急として話題となり、東京メトロ千代田線の北千住まで日常的に運行、今は運転休止状態ですが過去には連絡線を使用して有楽町線の新木場まで入り、京葉線に連絡する形で東京ディズニーリゾートへの足としても使われました。
MSEのMはマルチを表していますが、通勤用から観光用までを担い、乗り入れ先も東京メトロと箱根登山鉄道にJR東海が加わることになります。まさに多岐にわたる使用です。

荒川夢悟「テツろぐ」-小田急20000形.JPG

特急「あさぎり」の小田急側の車両に使用されてきたRSE20000形は、それ以外の特急にも使用されていましたが、春のダイヤ改正で「あさぎり」から退いて60000形MSEにバトンタッチした後は、他の運用からも引いて引退となります。長野電鉄に一部が譲渡され話題となった10000形HiSE、そして一般的な通勤型電車で最後の小田急顔だった5000形、6両を4両の編成に縮めて生き永らえた5200形も時を同じくして引退します。
この春のダイヤ改正は、小田急ファンや「あさぎり」ファンにとっては、かなり寂しいものとなりそうです。残りの2ヶ月、無事に走り抜けてもらいたいと願います。