東京ゲームショウ2010まとめ その3「日本ゲーム大賞2010」
まーた始まった。例によって売れたゲームは面白いの理論である。確かに常識的に考えればその通りなのだが、残念ながら日本のゲーム市場に常識は通常しない。20年前の内容のゲームを、特に最新でもないグラフィックで、この時代にネットを介したマルチプレイも存在せず、ただ広告費をジャブジャブ使ったおかげで売り上げだけは大作クラスのスーパーマリオブラザーズ Wiiが大賞である。
と悪態ついてみたものの、よく考えたら期間内に発売された国内タイトルで大賞を取れるレベルのものは無かった。せいぜいFF13ぐらいか(なんだかんだ言って去年はデモンズソウルや428、バイオ5、MGS4などそう悪くない作品がいくつかあった)。ドラクエ9なんかが受賞するよりは幾分かマシかもしれない。
そしてグローバル賞海外作品部門。海外のメガヒットタイトルを適当にチョイスして国産ゲームに花を添えるように受賞させ、開発者からの言葉がどう見ても広報のマニュアル文(2008年と2009年の文章がほとんど同じ。相手にされてないのだろう)という毎回失笑せざるを得ない部門であるが、今回も例によって売り上げだけ見て選考したのであろう、MW2が受賞した。そして開発者からの言葉はどうなるかと思ったら、ローカライズしたスクエニの社員のコメントだった。もう何も言うまい。
前に書いた記事でもさんざんこき下ろした日本ゲーム大賞だが、今回はひとつだけ評価すべき点があった。今回新たにゲームデザイナーズ大賞という、クリエイターが独創性と斬新性に絞って選考する賞を設け、そこにHEAVY RAINが受賞したのだ。HEAVY RAINの革新性に関してはこのブログで述べた通りだ。受賞は妥当かつ当然にも見えるが、いつもの日本ゲーム大賞ならそんな賞を設けたところで「マリオWiiの多人数プレイは斬新だ!」とかのたまって適当に売り上げの大きいタイトルから適当にチョイスしただけだっただろう。それを考えると、このような(日本では)売り上げの乏しいタイトルが、他とは毛色の違う賞であれ、受賞したのは大きな第一歩であると言える。
東京ゲームショウ2010まとめ その2「アイドルマスター2」
ゲームとして考えるならあの男性キャラクターの起用は間違ってはいない。女性アイドルではどう頑張っても憎き敵役はできないからだ。そんなもの作ろうとしても単なるツンデレキャラになるだけであり、可愛さが憎さを覆ってしまう。だが男性キャラクターなら話は別だ。あのように一般的な日本の男性アイドルを用意するだけで、不思議なことにぶん殴りたくなるぐらいムカつくキャラクターとなり、そいつらを打ち負かすのが楽しくなるわけだ。まあアイドルマスターのファンは全員、アイドルマスターをゲームとして見てないので残念な結果になったが。かくしてアイドルマスター2は日本のゲーム界を揺るがすほどの誹謗中傷に見舞われたのだが、どれだけ売り上げが落ちるのだろうか。いや、どう考えても落ちるとは思えない。口コミ等でジワ売れして商機を逃した前作よりもさらに売れるだろう。今文句を言っているユーザもいざ発売日直前となれば、なんやかんやと言い訳して結局買うだろう。
男性キャラクターや既存のキャラクターのリストラばかりが叩かれているが、もっと叩くべきところがある。オンライン対戦の廃止だ。開発者は廃止の理由を家庭用のユーザはアイドルとの会話を楽しんでる、負けてストーリーが進まないのが問題、オンライン環境を持たないユーザに対して不平等だの抜かしているが、どう読んでも言い訳にしか見えない。ストーリーを重視したいのならば、ストーリーモードとは独立したマルチプレイモードを設ければいいだけの話である。オンライン環境を持たないユーザに気を使うということは今回DLCは無しということですか?まあとにかくもっとも大きな原因は制作コスト、運用コストを節約したいからだろう。オンライン対戦を削ったことにより、ゲームとしてのアイドルマスターは魅力を失った。まあアイマスやったことないからよくわからんけど。
男性キャラクターが登場したことを変化や進化だと捉えている人もいるかもしれないが、個人的にはまったくそうは思えない。単純にキャラクターが3人増えただけである。狙いすましたかのような寒さの男性キャラクター3人だが、一応女性需要を見越していると思われる。だがXbox360所有者に女性が何人いるのか、このゲームの発売で増えるのかは疑問である。どうにも日本マイクロソフトはライトユーザの獲得に躍起になりすぎて滑っている感がある。ピニャータを前面に押し出したり。インサイドxboxを深夜の通販みたいな変な内容にしたり、やたらJRPGを誘致したりと必死だ。もちろん商売する上でライトユーザというものは非常に重要だし、コアユーザは無視しても勝手に付いてくるのだが、こんな事してもXbox360にライトユーザが集まるとは思えない。むしろ引く。ドラクエとFFの独占ぐらいしないと不可能だろう。もう日本マイクロソフトは日本のライトユーザなんてすっぱり諦めて、今から次世代Xboxに向けての投資を始めた方がいい。
東京ゲームショウ2010まとめ その1「PROJECT DARK(仮称)」
あのデモンズソウルの制作チームが手がけた新作。なぜデモンズソウル2ではないのか、なぜ販売がSCEではないのか、なぜバンダイナムコが絡んでくるのかというと、恐らくフロムソフトウェアが前作の成功を受けマルチタイトルとして挑戦しようとしたからだろう。SCEの支援を受けるとXbox360で販売するということは不可能だからだ。ただ海外で売るにはデベロッパのネームバリューが必要なのでナムコバンダイゲームスという販路を用意したのだろう(同じ理由で前作の海外版は何も関係ないアトラスが販売した)。
だが前身となるタイトルがPS3のを代表するタイトルだっただけにかは知らないが、日本での販売に関してまたくだらない事が起きている。国内ではPS3でのみ販売するのに対し、海外ではPS3とXbox360のマルチで販売するのだ。FF13の時と同じくゲームデータも日本語テキストも用意してあるのに、何故か日本のXbox360では発売しない。わざわざデモンズソウルというネームバリューを捨てマルチタイトルにしておきながら、あくまでSCEの意向には従うということか。
確かに売り上げを考えれば、国内のXbox360よりもSCEとの蜜月な関係の方が得るものが大きいだろう。だがユーザとしてはバカにされているだけで百害あって一利なしであり、反発を招き兼ねない・・・・と言いたいところだが、やはり今回もゲームハード信者達が争いを繰り広げ、フロムソフトウェアやバンダイナムコゲームスには全く矛先がいかないようだ。Xbox360のユーザ達もFF13のようにそのうち日本でもマルチ化されるだろうと決め込んでいる。ユーザがこんなバカばかりではメーカーもバカにしたくもなる。
それにしても本作にしろFF13にしろ三國無双6にしろこんな理不尽極まりない売り方は誰もが首を傾げるはずなのに、メーカ側は「なぜ日本のXbox360で販売しないのか」というコメントを何もしない。ゲーム専門誌や情報サイトでのインタビューも、その件に対して全く踏み込もうとしない。あまりにも気持ち悪すぎる。