オンラインプレイが有料の国 その2
前回の話の続き。
過去作にばかり触れたが最新作のモンスターハンター3についても同じことが言える。いかにWiiが低性能でもモンハン程度のゲームに有料サービスをかけないとプレイできないほどでは無いだろう。それでも有料となった。話の発端となったxbox360のフロンティアだって、そもそも有料システムのXboxLiveの力をもってすれば別料金で有料というのはありえない。だが有料だ。もちろんどちらもパッケージ自体に他作品と変わらない値段がついている。
こんなものに一体誰がお金を払うのだろうか?どんな面白いゲームであれ、これだけ消費者を舐めきった課金システムに従う者はいないだろう。と思ったが世界は広かった。こんなゲームでも他オンラインゲームより遥かに群を抜いてヒットを飛ばした国があるのだ。それは権力や風潮に抗うことを知らないサムライ達の国、日本である。
どうしてオンライン料金が有料なのか?そしてどうして支払うのか?まずPS2のモンスターハンターの場合、あの頃はネット対戦といえばなんとなく有料だった。というか日本のメーカーがそのような空気を作っていた。同時期に発売されたウイニングイレブン8と9は、P2P接続にかかわらず基本料金が発生し、さらに有名クラブチームを使用するには別途料金がかかった。モンスターハンターがまだ可愛く見えるような内容である。メタルギアオンライン(4のものではなく3の)は無料だったが、とにかく無料であることをあらゆるメディアで主張していた。まるでオンライン対戦で無料というのは奇跡だ、とでも言いたいかのように。数年前に発売されたSOCOMやSOCOM2が16人対戦なのに、たった8人対戦でよく言えたものである。そういえばそのSOCOM2も、発売からたった半年で日本版のサービスは終了してしまった。北米版や韓国版はその後何年も続いていたのに。SCEJはよっぽど日本人に無料でオンラインゲームをさせることに憤りを感じていたのだろう。
日本でゲームのオンラインプレイが無料になるのは、海外のゲームが日本でやや存在感を強めてからだ。結局日本のユーザは搾取されていることに自分たちだけで気づくことができなかった。日本のメーカー各社は小遣い稼ぎができなくなって悔しい思いをしたはずだ。
それでも。モンスターハンターは有料だ。日本のユーザは「オンラインプレイは無料で当然だが、モンスターハンターは有料で当然だ」と洗脳されているからだ。もちろん有料であることに物議をかもすユーザもいると思われる。しかしそこは郷に入っては郷に従う日本人、カプコンが有料と言った以上、大好きなモンハンをやるためには料金を払う以外の行動はできないのだ。
ちなみに北米版モンスターハンター3はプレイ料金無料を予定しているらしい。当たり前だ。よく訓練された日本のユーザ以外にはこんなビジネス通用しない。というかそんな情報が出まわっているのに、モンスターハンターのプレイヤーは何も思わないのか?
ここまで日本のユーザがバカにされても実際バカなのだから日本のゲームの搾取は止まらない。最近ではDLCという物もある。海外のゲームのDLCは完成品に+されるものだが、日本のゲームのDLCはどう見ても未完成品の補修だ。
もはや日本のゲームは中身云々より、商売そのものが腐りきっている。日本のメーカーにとっては最高に面白いビジネスゲームだろう。だがユーザも現状で満足している以上、信頼を失うわけでも市場が縮小する要因になるわけでもない。デフレや消費低下が叫ばれる今は、このまま腐らせておいた方がいいのかもしれない。
オンラインプレイが有料の国 その1
やや古い話になるが、Xbox360にモンスターハンターフロンティアの移植が決定された。
この事は勿論ゲームハード信者達を熱狂させた。やれPS3にはモンハンが無いだの、そんなのは誰も欲しがらないだの、今でもネットでは話の種である。誰も発売を喜んだり羨ましがったりしていなく、互いが自慢と妬みを押し付け合う。そんな不毛な罵り合いの中でも、イマイチ話題に挙がらないモンスターハンターフロンティアの欠点がある。それは「料金」である。
ニュースサイト等を見ると、モンスターハンタフロンティアの料金体制は基本料金が月々1400円。ゴールドメンバーシップ1ヶ月分も含まれるので実質900円といったところか。PS3派の人々はこれを高いと罵り、Xbox派はPC版より安いと擁護しているが、論点はそこではないと思う。こんなものに月額料金が設定されている事自体がおかしいのだ。単純な話、1円でも高い。
初代モンスターハンターは2004年に発売され、日本においてはこれ以前にコンシューマ機でのオンラインプレイというのはほとんど無かった(ドリームキャストのそれはネット自体がほぼ別物なので割愛)。この時点で海外ではSOCOMなどの無料のネット対戦が実現しているが、モンスターハンターは有料であった。2年後に発売された続編も勿論のように有料。自分も初代を普通に料金を支払ってプレイした身だが、今思えばこの時点でおかしいと思うべきだった。
ゲーム内容は最大接続人数8人、実質4人という小規模なMOで900円もとれるものだろうか?確かにSOCOMのような対戦ゲームとモンスターハンターの協力ゲームでは協力ゲームの方がモンスターがいる分処理がかかる。だがモンスターといえど1エリアにせいぜい5匹や6匹だし、モンスター相手なら他プレイヤーにラグがいくら生じても大きな影響は無い。なにより、PS2と同等もしくはそれ以下の性能のPSPでモンスターハンターポータブルを専用サーバを用いずとも、アドホックパーティなりXlinkなりでネットを通じて無料でプレイできるのだ。
そしてモンスターハンターフロンティアの登場である。そろそろコンシューマ機でのオンラインプレイは無料で当たり前、という風潮がやっと日本にもなだれ込んでいた時期だが、何故かPCゲームに至っては有料が当たり前だった。自分はこのフロンティアは未プレイだが、どんな内容かは理解している。従来のモンハン通りのシステムで、最大接続人数4人だ。プラットフォームはPC、そして月額料金1400円。もはやこの料金設定に言い逃れする余地は無いだろう。
何千人も集まれるフィールドがあって、そこから4人集めるというのならまだ理解できるが、そういうわけでも無さそうだ。度々アップデートが行われているようだが、そんなもの新規参入者には関係ないし、追加課金というものも大々的に行われているから言い訳にはならない。valveのTeam Fortress2なんかはオンラインプレイ料金無料、課金なしでも度々アップデートを行っている。サーバーに関してもどうやらカプコン自前のサーバーを利用しているらしいが、どう考えても誰かのPCがホストになるなりユーザーがサーバーを立てるなりで融通できるし、2010年の感覚で言えばメーカーが無料でサーバーを貸し出すのもおかしくない。
最早これはプレイ料金ではなく、モンスターハンターをやらせてあげる権利料と言った方が正しいだろう。お金を巻き上げているというより、わざわざ手をこまねいて有料の理由を作り上げているようにも見える。最近コンシューマ機やPCゲーム問わずCOOPが流行しているが、有料のものがどれだけあるだろうか?自分の知る限りでは2つである。モンスターハンターフロンティアと、モンスターハンター3だ。
無駄話ばかりで話の本題にまだ入っていないが、時間が無いので続きはまた後日。
やっぱり売れる「ドラクエ」
『ドラゴンクエストVI』初週販売本数は約91万本(エンターブレイン調べ)
http://www.famitsu.com/game/news/1231711_1124.html
例に漏れずドラゴンクエスト新作はやはり売れた。それが過去作のリメイクであっても、技術的な進化が全く無くても、ろくな追加要素が無くても、オリジナルにあった要素を削っても売れる。こんな手抜き移植で100万本売れるのだからスクエニも新作作るのがバカらしくなるだろう。同時に、真面目に努力して面白い無名タイトルのゲームを作るのがバカらしくなるのではないか。クリエイターの心情を推することはしたくないが。
ドラゴンクエストのリメイクほどつまらないRPGは無いだろう。単調なコマンドバトルに、全く変化の見られないステレオタイプなロールプレイ要素。20年前なら許せるが、今となっては時代遅れ以外の何者でもない。
ユーザがブランドに群がるのは仕方の無いことだが、その群がる先がこんな出来のゲームというのが実に悲しいというか腹立たしいというか。海外でも有名タイトルが突出して売れるのが常だが、海外におけるトップブランドのゲームの出来というのはもはやドラクエと比べるのもおこがましい出来だ。一流の大量のクリエイター達が十分な時間をもってして、そのブランドの可能性を限界まで追求したゲームを作るのだ。そして彼らはブランドの枠にとどまらず、また新たな傑作を作り出し、それは新たなブランドになる。ここ数年だけでもMWやHALO、アンチャーテッド、Guitar Hero、GoWなど化け物タイトルを次々と作り上げたし、GTAやTESなどややマイナーなシリーズ作品も、今の技術で出来る限りのことをするだけで突然大ヒットを飛ばすこともある。クリエイター達の技術と情熱ももちろんだが、それを支持する海外のユーザ達も立派だ。
日本のクリエイターにも情熱はあるのだろうが、日本のユーザの理不尽な保守と全体主義を懸念するメーカー上層部が待ったをかける。それは仕方ない。商売なのだから。実際に日本の大手メーカーがFF13並に費用をかけた新規タイトルを販売した所で成功するとは思えない。FF13もFFだからあれだけ費用をかけられるのだ。そしてFFでありながらFFらしくなかったFF12はやけに不評だった(まあFFなので売れたが)。人気タイトルを過去作そのままというのが日本でセールスを得る一番の近道なのかもしれない。勿論、ゲームとしては最悪だ。