KiCAD 7.0.2 を使って製作した図面を、JLCPCBに発注する際の注意点を忘れないうちにまとめておきます。
CADの使い方は探せば色々と出てくるので大丈夫だとは思いますが、データ変換のところはKiCADのバージョンによって少し異なるので、今回私が使ったバージョン7.0.2の事例を残しておきます。
発注する為のデータは、プロットというメニューから、ドリルファイルの生成とガーバーファイルの生成を行います。
プロット
こちらで私がハマったのは、「すべてのレイヤーでプロットする」というところにチェックを入れてしまったことです。
ここは何もチェックしないのが正解ですのでご注意ください。
私はここのチェックを入れてしまい、「全部同じパターンになってるよ」とJLCPCBの担当者から指摘をいただきました。
何度もお手数をおかけしてすみませんでした…。
また、ガーバーオプションという項目では、「ガーバージョブファイルを生成」というところにチェックが入っているのがデフォルトですが、この状態だとプロット時にエラーが発生しました。
そこで、「ガーバージョブファイルを生成」のチェックを外し、「Protelの拡張子を使用」と「ハンダマスクがない部分のシルク印刷を除去する」にチェックを入れました。
これだとエラー無くファーバーファイルの生成ができました。
ドリルファイルの生成
ここでは、「PTHとNPTHを1つのファイルにマージ」のチェックを外しました。(デフォルトではチェックが入っていた)
ここのチェックを入れた状態だと、ドリルデータがうまく仕上がりませんでした(具体的には、穴の不足がある状態でした)。
チェックを外すことで、正しいデータの生成ができました。
また、生成したデータはガーバービューワーで確認することができます。
データを送る前や、間違いが指摘された場合はここでよく内容を確認しましょう。
データを送る際はzipで圧縮して送るのですが、zipデータの状態でデータを開くことができます。
現在は発注が成功して発送されたというステータスなので、手元に届いて問題があれば改めて追記する予定です。
(2023.6.7 追記)
2023/5/19に発注し、5/29に届きました!
製作は1日で終わり、あとは輸送にかかった日数のようでした。
真空パックされた状態で届きます。
10cm×5cmの基板を2つ繋げて、2枚取りできるようにしました。
間はVカットを入れてもらったので、手で分割できました。
KiCADの3Dビュワーも良く出来てる。
完璧にイメージ通り!
動作確認も問題無く終わり、大満足の結果です!
JLCPCBさん、どうもありがとう!
JLCPCBさんのサイトはこちら。
(2024.1.14追記)
とても便利なプラグインがありましたので、今後はこちらの使用をオススメします!