「 自然を観察する森 」 から鳥達が逃げていく現実 | 鳥さんのご機嫌撮り

鳥さんのご機嫌撮り

東海地方で登山をしながら鳥見をしています。
時には遠征で長野も。
カメラが趣味で野鳥や景色、花の撮影もしています。

今年も早いものであと2ヶ月、振り返ってみると本当に多忙な年でした。

土日は休日出勤と高校2年の息子の野球の応援(遠征が多く、送迎やら何やらで1日仕事です)、目が回る忙しさでした。

ゆっくり鳥見どころか休む暇さえなく、9月にはとうとう倒れ、10月には酷いギックリ腰に見舞われました。

何だか厄年のような年でしたが、「 苦あれば楽あり 」 とも言います。これからはきっといいことばかりなのでしょう。

ということで、今週の土日は久しぶりに仕事も応援もなく、鳥見をすることができました。

ただ、ギックリ腰がまだ完全に治っていないので、車中からの撮影がほとんどです。

最初に行ったのはMFの河口。

アリスイを求めて行ったのですが、結局出て来てくれず。。。

撮れたのは、食事中のミサゴでした。。。
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距離がかなりあります。
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美味しそうに食べてますね!

風に煽られ魚を落としそうに。。。
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鋭い鉤爪で何とかキープ。
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そこへモーターボートが通りがかり、ミサゴは遠くへ飛んで行きました。

下の写真はモーターボートが通った後にできる波です。
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水上スキーをやっているのですが、最近頻繁行われるようになり、ミサゴの飛び込む姿はあまり見られなくなりました。

仕方なくアリスイを求めて、もう一か所のポイントへ。

ここでも遠くで鳴き声を聴いただけで、アリスイは私の前に姿を現しません。。。

代わりに出て来てくれたのは、今季初撮りのジョウビタキです。
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この子は遠いサハリンやシベリアから飛んできたのでしょうか!?
それとも漂鳥化して長野の高原かな?

最後にもう一か所、アリスイを求めて東浦町の森に移動。

この場所は春先に来て以来ですが、また随分様子が変わりました。

この森はカブトムシの宝庫で、野鳥ではオオタカやノスリ、ミサゴにハイタカ等猛禽もたくさん生息、そのほかでは、アリスイにアカゲラ、カワセミにジョウビタキ、ルリビタキ、稀にミヤマホオジロ、ノゴマなど、自然豊かな森となっています。

ここを管理しているのは東浦町ですが、ボランティアを多く募って、自然を観察する散策路等を作り、子供たちの学習の場にしようという試みがなされています。

でもそこには問題が。。。

観察路や東屋等を作る為にどんどん茂みを伐採し、木なども伐り倒して見晴を良くしたりと、やりたい放題。

ボランティアとは名ばかりで、リタイヤされた方々が趣味で里山を作っているとしか思えません。

今日も朝からたくさんの方々が車で入り込み、チェーンソーやエンジン付きの草刈り機で爆音をあげながら茂みを伐採。その茂みの中に渡り途中のノゴマなどが入るのですが、そんなことは全く知らずにただただ見栄えをよくする為に一生懸命。。。

以前にはなかった倉庫。エンジン付きの草刈り機が一体何台あるのでしょうか。。。
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草刈り機の音がする度に鳥達は逃げ惑い、鳥影豊かな森が日に日に破壊されていきます。

カブトムシ自体も少なくなってるようで、こんな状態が本当に自然を守る為にやっていることと思ってるんでしょうか。。。

切られた木や竹はその場で燃やされ煙がモクモク。。。時折、燃えた竹が破裂して大きな爆発音が。。。

そのすぐ近くにはカワセミがよく止まる木があるのですが、その煙でカワセミも寄りつかず。。。

先日、子供たちを集めてオオタカを観察する探鳥会もあったようですが、毎週のようにそんなことをしていれば、オオタカなどは絶対寄り付かなくなります。

今でもボランティアを募る掲示板が入口に貼ってまりますが、ボtランティアを募るなら、最低限の自然界のマナーや生き物の生態を勉強してからにしてほしいです。

東浦町長さん、早くなんとかしないと何もいなくなりますよ。

今すぐに適切な対処をしてください。

全国にこうした「 勘違いの自然の森 」がたくさんあると聴いていますが、本当に観察の為に作るのであれば、人が入るスペースは最低限に留めるべきです。
苦情めいた記事になりましたが、久しぶりに森に入り、あまりにショックだったので、あえて町名を書きました。


日記に戻ります。

そんな森でもアオジはちゃんと帰ってきていました。
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この写真を撮ってる最中にも草刈り機が轟音をたて始めたので、一斉に逃げて行きました。。。

近くにはモズも。
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アリスイ、ノゴマ探しをしようと訪れましたが、環境の変化に飽きれてしまい、結局長くはいられませんでした。。。

話は前後して昨日、津島市に用事があったので、帰りに鍋田に寄ってきました。

特に珍しい野鳥はいませんでしたが、タヒバリが入ってました。
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広大な畑をグルグル回っていると、葉が黄色やオレンジに色づいた豆畑が目に入りました。

この色づいた葉をボカすといい色になるのでは!?と思い、手前の雑草にピンを合わせ、思いっきり開放にして撮ってみると、思っていた以上のキレイなボケ味を作ることができました。

「 よし!これを背景にして野鳥を撮ろう!」

探すこと30分、ようやく目当てのノビタキがいる畑を見つけました。

近くには菜の花とコスモスが咲き誇る休耕田がありましたが、そこには来てくれず。。。

以下は、豆畑の紅葉!?を背景にしたノビちゃんです。一気に貼りますね。
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久しぶりの鳥見で気分転換ができましたが、近所の自然豊かな森が破壊されていくのを目の当たりにし、複雑な気分で鳥見を終えました。