音符岩崎宏美:思秋期お願い

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この曲は、柏原芳恵さんの「春なのに」と同じシチュエーション、高校卒業での別れを描いたものですね。毎年、何十万人もの高校生が、経験しているに違いありません。

 

結論から言ってしまえば、高校時代の恋が成就して、配偶者になれる確率は、統計学的に見て、5%以下でしょう。まあそれが、青春でしょうから。

ジミー君を慕う 宏美さん  オハイオから横浜の高校に来た日系アメリカ人ジミー君

この思秋期という曲、タイトルもしゃれていますが、かなわない恋をあきらめ、必死にその悲しみ、あるいは、喪失感に耐えようとしている乙女心が、如実に表現されていて涙を誘発させるほど。

 

そして、岩崎宏美さんの透明で、しかもリリカルな歌声がその雰囲気を倍加している気がします。

 

個人的な印象になりますが、この曲のしくみ、かなり凝っているなと思うんです。どういうことかと言いますと、冒頭の悲しみをたたえた印象的な「主題A 」~さび~「主題B」という一種の三部形式をとっています。

 

最後の「主題B」は、「主題A」でも間違いではないのですが、やっぱり私は区別したい。3分8秒、曲は「主題B」に入ります。メロディーは、冒頭と全く同じでが、BのほうがAよりもさらに気持ちが込められているような気がします。そして、3分33秒からフェルマータを経て更に更にその傾向は高まります。

 

というのも、私が間違っているのかもしれませんが、転調が行われている可能性があります。半音、あるいは一音BのほうがAに比べて高くなっているのでは、ないかという事です。

 

 このような隠れた技巧が、この曲の価値をもうワンステップ高めているのかもしれません。漫然に聴くことは誰でもできます。もし真摯に分析的に聴いてあげれば、作曲者、歌手ともに冥利に尽きるという境地に押し上げることが出来るというものです。

 

  演歌の丘みどりさんも見事にこの曲をカヴァーされています。ご覧になる方は下記をクリックしてください。

          https://ameblo.jp/galwayera/entry-12604192153.html

 

更に宏美さん、良美さん姉妹が歌われる「白い色は恋人の色」をご覧になる方は上の動画の音を切って下記の写真に入っている部分をクリックしてください。