夕暮れ時は寂しそう    N S P  弥生冷たい風
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この曲の何が、優れているのかと言いますと、まず、曲の構成です。注意深く聴いてみますと、イントロ本題という大胆な二部構成をとっています

NSP


そして、楽譜を見ていないので、詳しいことはわかりませんが、全体を貫く調は、短調、いわゆるマイナーです。

ところで、一分近く続くイントロの拍子は、どうでしょう。フォークの人は、人によって、いろいろ独自の記譜法を使うので、はっきりしたことは言えませんが、私にとって、最もしっくりくるのが,6/8拍子です。

他に、12/8拍子三連符を多用した、4/4拍子、そして、冗談ぽくなりますが、約分して、3/4拍子など.まあ、3拍子系であることは、間違いないと思います。

1分25秒から、本題に入ります。曲想が大きく変わりますね。拍子も明らかにやや軽快な、四つ打ちになります。
メインヴォーカルは無論のこと、バックコーラスのハーモニーも実にしっかりしています。

しかも、インタープレイも聴かれます。メインヴォーカルのメロディに対して、バックが、類似の短いメロディーで対抗するというもの。いわゆる、対位法(Counter point)というやつです。一種の協奏曲風な楽曲だとも認識できますね。

残念ながら、「精霊流し」「22歳の別れ」ほど、大ヒットはしませんでしたが、曲の質からいえば、十分に対抗できるものに仕上がっています。さらにいえば、アメリカのクロスビー,スティルス&ナッシュの作品にも匹敵するといっていいでしょう。

 

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