バッハピアノ協奏曲 7番  Glenn Gould plays Beethoven's Destiny Symphony.
Takeshi Terauchi  &  Blue Jeans  play Beethoven's Destiny Symphony.

グールドの演奏 : れは、グールドが自分勝手に演奏しているわけではありません。ちゃんと、フランツ=リストが、このベートーヴェンの第五交響曲、全楽章すべてピアノ独奏用に編曲したものであり、楽譜もちゃんと出版されています。

 

当然、グールドはそのスコアを見て演奏しているわけです。素人が、聴いてもオーケストレーションを重視してリストが編曲したことがわかりますね。

 

つまり、極めて優れた編曲であるといういことです。そのような事を踏まえて、あるユーチューブ投稿者のコメントを見てみましょう。
 

Awfully marvelous!  This is one of typical Gould's performances. Some people are apt to look down such rearranged music.
 

本当に見事な演奏。これは、典型的なグールドの演奏と言えます。

 

ある人々は、このようなアレンジものを、やや下に見ていた傾向もあります。
 

But they don't notice tremendous talent of musical arrangement of  Franz List. Moreover, they can't find yet true Gould's ability in his piano playing.
 

ところが彼等は、リストの編曲に対する大変な能力に気づいていないですし、グールド自身のピアノに対するとてつもない能力を、わかっていないと思われます。

I was able to comprehend distinctly amazing  complex structures of Destiny Symphony by Glenn Gould.
 

おかげで私は、グレン=グールドの演奏によって、この運命交響曲の複雑な構造を幾分かは、いささか、理解できるようになりました

                                      まとめ

.グールドは、リストの編曲ものに魅了されたのでしょうか。この他、田園ワーグナーの大曲も録音しています。

 

多くの段数に及んでいるオーケストラの楽譜をソロピアノ用の楽譜に集約することは、例えピアノの神様というべきリストをもってしても相当な難事業だったと思われます。

旋律の流れは無論、対位法的な部分も、グールドの技巧と相まって、素晴らしく明快に表現されて。聴く者に大きな刺激を与えています。

 

私は、全楽章のが録音されているLPレコードを持っていますが、最終楽章、ハ短調がハ長調に変わる部分など、盛り上がりも遺憾なく表現されているように思えます。

クラシック作品に対してこのような編曲を見下す傾向にある人は、リストのアレンジ能力、グールドのピアノに関する本当の才能にまだ気が付いていないのは明らかです。

 

もっと音楽を言うものをフレキシブルに考えてほしいなと思わずにはいられません。

ブルージーンズの演奏 運命の旋律が、くっきりとエレキギターで表現され、独特の印象を与えてくれる。

 

やはり、「運命」という大層な標題で呼ばれるこの交響曲、どのようなアレンジでも、人の心に浸透していくことが、よくわかりました。



唯、とても細かいことですが、100点満点は、与えられないかもしれません。98点といったところでしょうね。

 

というのも、唯一惜しいなと思ったのは、せっかく寺内さんのほかに複数のギタリストがいるのですから、展開部ではちょっと深く迫って対位法的演奏言い換えれば、一種のインタープレイが、ちょっと欲しかったのです。

 

むろん啓蒙的な面は、十分評価できるし、しかも寺内タケシさんの骨太のギター演奏は実に立派だなあと感じています。

寺内タケシさん

これをきっかけに、もっとベートーヴェンの存在を身近に感じてくれる人が、増えれば言うことはありません。

 

最後に、寺内タケシさんのご冥福を心よりお祈り申し上げまして筆を置きます。

 

 

 

最後に、グールドの弾く「田園」も鑑賞されたい方は、下記をクリックしてください。

https://ameblo.jp/galwayera/entry-12357268199.html

 

また、グールドの弾くバッハピアノ協奏曲7番を聴きたい方は、グールドの動画の左上バッハピアノ協奏曲7番の部分をクリックしてください