豊「マックイーンとサンデーサイレンスなら分かるけど、なんで息子のツヨシと?」
マック「ツヨシ、ここ最近色々あって辛そうだったから、少し話聴きたいなって思っていたんだ。」
豊「あ…もしかして…そうかぁ…。」
マック「そのもしかして、よ…。」
ツヨシ「俺、殴ってやりましたよ。一発。いいっすよね。だって死なないっすもん。もう死んじゃっているんっすもん。死んだら…終わりなんっすもん。でも殴ってから彼の肩掴んで泣きました。俺、知らなかったっす。ダービー2度も制して、中山大障害も制して、それなのにちっとも報われなかったなんて。厩舎開業して早々にテイエムドラゴンが中山大障害制した時はスッゴい嬉しかったと思う。命懸けの障害騎手だっただけに人一倍。でも、それすら徒労に終わっていたんっすよね。彼は、子供ん時から辛い思いして来た分、誰より人の温かさや誠実さ、慎ましさに疑念を持ち、逆にそれを期待していた。その期待だけを頼りに生きて来たんだと思うっす。ここへ来てその期待、消えちゃったんじゃないっすかね…。」
マック「…人間は特別だよ。よく、人も動物も平等だ~って言う人いるけど、それは違う。良くも悪くも人間は特別。動物には生物としての肉体的苦しみしかない。でも人間にはその生物としての苦しみを凌駕するほどの苦しみが山程ある。精神的、社会的、或いは自己同一性として。我々には分かり得ぬその苦しみは、人を殺す。」
ツヨシ「………。」
マック「何でもかんでも人と動物は平等だ~なんて言わないで欲しい。。人であることの重み、苦しみ、自らの存在、自覚して生きて行って欲しい。」
ツヨシ「…先輩、カッコイいっす。親父が慕っていた理由よく分かるっす。でもこれから彼にはゆっくり歩いて行って欲しいっす。今まで散々飛越しては走ってきたんっすから。」
マック「ツヨシしっかりしているじゃん。」
ツヨシ「最弱ダービー馬の称号はロジユニ君へ引き継ぎますよ笑」
マック「よーし!そうとなったら飲むぞー!!お兄さん、生中追加!あと馬刺2皿!!」
サッカーボーイ「オッス!!」