黒い羽根 -11ページ目
「彼」は最後のとき
必ず私の名前を呼んでくれる
そして
さっきと同じように私をスッポリ包んで
おデコにキスをくれる

しばらくしたら二人とも冷静に戻って
コーヒーとケーキ・・・今から食べる?
といって笑った
シャワーしてから食べようって
立ちあがった「彼」が
まだベッドにいた私を
ヒョイっと抱っこして
洗面所まで連れてってくれた

一緒に入ったのはこれが初めて

「彼」が私を洗ってくれながら
もっと太れと言った
細っこくてちっさくてなんか心配って
昔からこんなだったから
私にはベストな体なのだけど

でも今なら簡単に抱っこしてもらえる
と言ったら 味をしめたな?だって
もっと抱っこして
っておねだりしたら
シャワーから出て
体も全部拭いてくれて
2番目にお気に入りの部屋着を着せてもらって
抱っこをしてもらって部屋に戻った
まるでお姫様

幸せ気分でケーキとコーヒー
私は
食べにくいなーっていう「彼」の横に
ぴったりとくっついて座った
腕に巻きつく私の頭を
「彼」はクシャクシャっと撫でた

幸せだなって思った
「彼」のお誕生日祝いなのに
私のほうが幸せ

幸せだなー
って言った後に慌てて
謝らないでね
って付け足した
きっと「彼」のことだから
私にツライ思いさせてるって気にしてる

謝らないでねって言ったら
「彼」は何も言わずに右手で
ギュっと私を抱き寄せて
その手で頭を撫でてくれた

ちょっと前の私なら
メソメソ泣いてたかもしれない
もうメソメソしないかな
まだちょっと分からないけど
「彼」の負担にならないように
私は自分で強くならなきゃ

本当に幸せな週末だったな
何度も何度も…
彼はなかなかやめてくれない

やっと「彼」が唇にキスをくれる頃
私の息は途切れ途切れ
痙攣が止まらない私を
「彼」がそっと包み込んでくれる
包み込まれると
スッポリと彼の中に納まってしまう
小さい私

ほどよい「彼」の体重を感じながら
息が整ってきた頃
我慢のできなくなった「彼」と私が
一つになる

小さい私の体は
いつも壊れそうになる
このままいっそ
「彼」に壊されてしまいたい

いくら激しくしても
「彼」は私が壊れてしまわないように
大丈夫?痛くない?って
やさしく聞いてくれる

ちょっと意地悪な「彼」も
優しい「彼」も
両方好き
「彼」が私を見つめる

私はそれだけで心臓がギューっとなる
見つめられて恥ずかしいので
「彼」の背中に両腕を回して抱きついた

「彼」の手が
私のお気に入りの部屋着ワンピを捲くって
太ももを撫でる
私の首元に顔を埋めてキスの嵐
首が弱いことを知っている「彼」にかかると
私はもう駄目駄目状態

ワンピを脱がされて
私も負けじと
「彼」のシャツを捲くろうとするのだけど
その手はすぐに遮られて
「彼」の強い力で動かせなくなってしまう

両腕を頭上で押さえつけられたまま
首から脇 胸 お腹・・・
その頃には両腕も解放されているのだけど
もう「彼」は手の届かないところ

「彼」の攻撃は
私が痙攣を起こして
頭の中が真っ白になるまで続く