黒い羽根 -12ページ目

少し酔っ払いの「彼」の顔を
ロウソクの消えた薄暗い部屋で見たら
なんだかドキドキ
思わずキスしたら 「彼」も返してくれて
たくさんしてたらそのまま押し倒された
なんだか盛り上がってたのに
「彼」は意地悪に

ハイ じゃあ続きはケーキのあとでね

だって!
悔しい

まるで私だけが盛り上がってたみたい

もうっ

と言って口を尖らせた私を見て

「彼」はクスクス笑った

仕返しに

後なら続きはないよ

と立ち上がって言ったら

えっ て困った犬みたいな顔をした「彼」

あまりにもかわいかったので

ウソウソって言って許す


そしたら「彼」も立ち上がって

ギューってしてくれた後

私をお姫様抱っこして

ベッドに連れてってくれた

なんだか照れくさくて


コーヒー沸いたよ・・・

ケーキ 食べないの?


って言ったんだけど

「彼」は 後でいい・・・って言って


・・・先にこっち食べる


だって


なんかそのセリフがすごく笑えて

ムードも何もなく二人で噴出したんだけど

急にマジメな顔になった「彼」が

私の顔を両手で包み込んで


ほんとうに感謝してる ありがとう


と言ってキスしてくれた

ご飯も食べ終わって
二人の好きなコーヒーを沸かしながら
ケーキにロウソクを灯した

ロウソクは
小さいケーキだったので
数字のにしてもらった

電気を消して
誕生日には少し早いけど
おめでとう・・・
フーって消したら
部屋が真っ暗になった
電気を付けに行こうと
立ち上がろうとした私の手を
彼が引っ張った

そのままギューって

ありがとう

って抱いてくれた
「私」は 用意していたプレゼントを渡した
いろいろ見に行って
最後に決めたのは Hamiltonの時計

「彼」は早速付けてくれて
とっても嬉しそうだったので私も嬉しかった
たった今から
私のあげた時計で
「彼」の毎日の時間が刻まれる

でも
いつかもし
「彼」とさよならをしなきゃいけなくなった時は
あの時計 ちゃんと返すから・・・
せめてそれまでは
私と「彼」だけの時間を過ごさせてほしい

いつか「彼」と離れても
私がちゃんと
自分らしく生きていけるように