黒い羽根
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「ちゃんとご飯食べれてますか」


そんな心配メールをくれる「彼」

おかげさまでちゃんと食べれてます

うどんばっかりだけど

それと「彼」特製のスープがまだあるし

また作ってもらいたいな

たっぷりあるから

お昼もタンブラーに入れて持参中

目が覚めた私を
午前中のうちに
病院に連れて行くといって
近所の病院に連れてってくれた
きっちり点滴をしてもらって
薬も出してもらって帰宅

点滴の威力はすごい
夕方には結構元気になっていて
「彼」が作ってくれたスープをちゃんと食べれた
私が元気になったのを見て
ホっとした様子の「彼」
私は「彼女」の病院のことが気になって

「もう大丈夫だよ 来てくれてありがとう」

そう言うと
もうちょっと心配だから明日まで一緒にいる
そう言って日曜まで付き添ってくれた
不謹慎だけど嬉しくて
思いっきり甘えてしまう私

あの決心はどこへやら・・・
ここ数日体調が悪かった
吐き気との戦い
吐けない体質なので
出そうにも出ない
そうすると
胸焼けがひどくなって
また吐き気

その繰返しで
平日はなんとか頑張っても
週末にはダウン
起き上がれないほどグッタリしていて
なんとかシャワーだけ浴びて
グッタリと布団の中で寝ていた

目が覚めたのは
土曜日の朝8時頃のインターホンの音
こんな状態で出られるはずもなく
でもこんなに朝早くに誰だろうと思って
這うようにして画面を見たら
そこには「彼」の姿

びっくり

びっくりだけど
病気らしい病気じゃないけど
すごく心細くなっていたので
フラフラなのも寝起きなのも忘れて
急いで玄関まで行って
ドアを開けて
そのまま「彼」にすがるように
子供みたいに泣いてしまった私
びっくりしたのは「彼」だと思う
何も言ってなかったから

そのまま抱っこして
ベッドまで連れてってくれた
昨日から携帯に何度電話しても出ないし
メールも返事がないから
心配になって来てみたって
そういえば携帯
帰ってからバッグから出してない
携帯には不在着信が20件近く
笑ってしまったけど
心配してくれて嬉しいって泣いて笑った私を
バカだな 呼べばいいのにって
寝かしつけてくれながら言った

呼べないもの・・・
今日は「彼女」のところに行かなくていいの?
どうして私のところに来てくれたの?
どうして心配してくれるの?

聞きたいことはたくさん
でも聞かなくていい
このままでいいや・・・
今は「彼」は私のためだけにここにいる
台所で私のためだけに
スープを作ってくれてる「彼」の姿を
ボーっと眺めながら
グルグル考えてた
そのうち眠っていて
ハッと起きても
ちゃんと「彼」がそばにいてくれた