スイッチ | 黒い羽根


時間があんなにもゆっくりと感じたのは初めてで


1分が1時間にも感じられた気がする


1秒でも早く、その場所を離れたかったけれど


時間がそうはさせてくれなかった


その後、どんな風に家に帰ったのかあまり覚えてない


「彼」が送ると言ったのを断った事


それは少しだけ記憶の片隅にある


靴を脱ぐのも苦痛に感じたことも


何となくだけど、覚えている



部屋で「私」は泣き続けた


こんなに体の中に涙があるのかと思うくらい泣いた


泣いてる時に、「明日はとんでもない顔になるな」


何故かそれだけ冷静に頭に浮かんできた


まるで電気のスイッチを切るかのように


そこだけ