☆白日会(はくじつかい)を見た帰りの桜が楽しみだった。白日会は日本を代表する美術公募団体のひとつ。2000年頃は、蕾だったり、三分咲きだったり、満開だったりする上野の桜を、毎年急ぎ足で愛でていた。
☆白日会九州支部長でいらした岸野正之(きしの まさゆき)画伯。実直な背筋のピッとした画伯に『良い絵とは?』『カンバスの外にも情景が続いて拡がるような。』全体のバランス・均衡の大切さを穏やかな口調で細やかに教えていただいたことを思い出す。当画廊での個展開催は2003年5月。やはり実直で実務にすぐれた真四角い文字のご子息様が一切を遂行・盛会のうちに無事会期を終えた。
『由布緑浄春深』から 個展葉書をトリミングして抜粋・コピーを重ねたので画像がかなり荒くなっています。
☆洋画の重鎮の面々が出品する白日会の会場。いつものジーンズからスカートに穿き替えて見に行った年もあった。(裸婦や薔薇で名高い)伊藤清永先生も第一室にいらして画家の方と談笑。確か所感(感想を述べる時間)の前だったかと思う。ソファに横たわった裸婦の作品群を見て子供が『みんな、服(ふく)着ないと風邪ひいちゃうよね。』あたたかい笑みがこぼれた。
・伊藤清永画伯 名品を前に You Tube(音声でます。)
☆大正13年創立の白日会のコピーは【見えるものを通して見えないものを描く、写実の王道】モットーは公正明大で美しい審査と展示。この信条は、今も昔も品格ある作品群と共にずっと受け継がれていると思う。
☆岸野先生が常々『審査がとても厳しいんです。』とおっしゃっていた第96回白日会は、新型コロナウィルス感染症(COVID19)の影響で、3月17日展示を終え開催を待つばかりとなりつつも、新国立美術館の閉館により展覧不可能に。こちらは内部の動画。ぜひご高覧ください。
(岸野正之画伯プロフィール 2003年ご案内葉書より)
1925年 福岡県生まれ
1966年 第42回白日会 初入選(以後毎年出品)
1970年 白日会会員となる。九州支部長
1998年 北九州市立美術館にて『岸野正之回顧展』を開催
渡欧、グループ展、個展など多数。現在 白日会会員・新富士美術研究所主宰
美術年鑑社出版 日本の美Ⅰ 富士『富士秋客』日本の美Ⅱ さくら『桜花麗色』掲載 朝日アーティスト出版 現代の絵画『高原秋色』『九重高原』『由布緑浄春深』掲載
北九州市八幡西区在住
(文責 ギャラリー銀座 旧運営者 岩井)
ギャラリー銀座 路面1F・2F
銀座2−13−12 新規約★にて reOPEN!
〜2020年5月18日まで、以下すべての展覧会の開催を見合わせております
中島水美展(インスタレーション)
あづま展(着物)
辰ノ口奈稔子展(写真)
﨑長史展(和紙造形アート)
AKi個展(絵画)
大出芳子個展(絵画)
各展覧会の詳細については画廊アドレスgallery@rr.iij4u.or.jpまでご照会くださいませ