ranジュエリーデザイン

                           杉下 蘭


初めて会う人には緊張する。

経験が社交辞令の笑顔を作っても

内心はちょっとひいてる。


パーティは身の置き所がなくて

好きじゃない。

踊れないし・・・

しゃべれないし・・・

英語苦手だし・・・

 

そんな私のお守りのようなジュエリー

会話の糸口を引き出してくれる饒舌なジュエリー


ran

 

レイのようにデザインされたネックレスは肩にかけて。

アメトリンを中心にした花の部分が取り外して使うことができるデザイン。

胸元で優しくゆれる、その音も華やか。


大好きなジュエリーデザイナーの杉下蘭さん自身は華奢で寡黙なひと・・・ 

kami

「命のしずく」      村上勝美 作 2005


Kamiが私に残してれた作品。

ヴィジティングアーティストとして滞在した約1年。

この街に滞在してなければ生まれなかったであろう

作品 「命のしずく」


その土地の風、匂い、人、時空。

その縁。


芸術じゃご飯食べられないよと豪語する、自称アートおんち、毒舌の友人がつぶやいた。

なんだか、傷ついたソルジャーの祈りのようだと・・・


陸軍、空軍の巨大基地に囲まれたFayetteville 、この町の人の一番の関心は

いまだ戦地にいる戻らない息子であり、父であり、夫


不在がいつも心のどこかでわだかまってる。

いつもと同じ5月なのに・・・


burajiru


ブラジルから帰ってきた友人のお土産

小さな油絵

ありがとうと言いながら

その包みごと笑顔で受け取った。

私なら選ばなかっただろうその絵は


友人が私たちのために選んでくれた姿と重ね合わせると

その空気をふくんでふくれてゆく。


埃の立つ路肩

夜のぬれた匂い

街の喧騒

砂を踏む足音


burajiru


ゲートの向こうに海が見えた。

kabe  


壁に納めると夏の乾いた風が吹いた。

今朝の飛行機でKamiは日本に帰国。


Kamiが、最後に残してくれた歌をひとつ。

風の春さいごにのこるはなみずき

わたしからひとつ。

残された花ふる午後のあおいそら


無事に楽しい帰路でありますように。

 

Kamiのこの街での最後の個展が4月14日から始まった。

オープニングのレセプションには、Kamiとの別れを惜しむたくさんの人達が来てくださった。

それに答えるように、Kamiの新しい作品たちはとっても饒舌。

 

【写真】上はひとつづつが手のひらいっぱいに乗るぐらいの大きさの作品

あるといえばある

ないといえばない

等身大の自分を映すキューブ

見入る人の深さの分だけふかくみえるみたいだ・・・

 

 

作品右が個展の案内にも使われていた「コンフィデンス」

レースのように向き合う内側が、繊細で壊れやすいコンフィデンスに見えた。

指先でそっと触れたくなる。

触れて、その意外な頑丈さにはっとする・・コンフィデンス

 

 

個展に駆けつけた人達と談笑するKami

 

この個展は6月まで続く。

来週はじっくり作品の写真を記録しておこう。

 

mima

今回の、「ギャラリー208」のショウ、

メインギャラーを彫刻家村上勝美氏

もうひとつのスペースをミーマ!

ミーマはフィアットビルミュージアムのオフィスマネージャー。

高校の美術の先生を経て去年転職してきた。

綿菓子みたいなアフロと笑顔が可愛くてすぐに大好きになった。

 

最近まで、彼女が制作を続けていることを知らなかった。

 

ミーマみたいに甘~い差し入れを持ってレセプションにはお祝いに行こう!

Kamiにはお酒(笑)!

 

【写真】はミーマ!

写真の後に見える彼女の作品。

どこにでもあるバスルームの蛇口がミーマ語を使って語り始める。

これから先に期待が膨らむ楽しみなアーティストがまたひとり!

kami

手に持った作品のタイトルは「おもたいあし」

アメリカの中でも主要な空軍と陸軍に囲まれたわたしの住む街。

迷彩色のハマーが普通に道路を走り、迷彩服を着たアーミー達がランチの席を共にしてるのが普通。

いつもは迷彩服姿でにぎわうランチタイムが、この頃ずいぶん減ってる。

みんなが現地(イラク)にお出かけ。

ものすごい使命を持って、血で兵役につくものを選ぶ人は確かにいる。

だけど、生活のためにそれを選ぶ人もまた多い。

学費の援助、保険、税金、家、軍人の得ることのできるべネフィットは特にやりたいことが見つからない、そんな気分にはうってつけの職業だから。

 

ドラックがらみの犯罪、

無気力な叫びのはけ口のような殺人

 

夏時間になってきのうより夜になるのが1時間おそい。

何かを理由にしてやけくそな気持ちを投げつけたい・・・

 

なにやってんのアメリカ・・・

 

「おもたいあし」とタイトルされたアルミの塊が

世界の行き所のない思いを浄化してるように思えた。

 

【作品を持っているのは彫刻家村上勝美氏本人】

個展は4月14日から「Gallery208」にて

 


Kamiこと村上勝美の個展が迫っている。
このショウがビジティングアーティストとして滞在したこの一年の 最後の個展。
Kamiの大好きなプロシュートとパンを差し入れにアトリエに寄り道・・・
同じ時代の風を感じ
息をし
いいこともわるいことも
共有する至福の時
未完成の新鮮な作品に出会う喜び
繊細で、ユーモアがあって、それはやっぱりアーティストそのものなんだとうなづく
たのしみ たのしみ
                                                                                                                                                                                                                                                                                                                         arum2
このところ個展の準備で忙しい。昨日は9時までアルミを釜で焼いて頑張ったけど、いまいち思いどうりにならなかった。胴で制作中のはおおよそ仕上がった。(村上勝美)
arumi
ミュージアムショップアーテイスト