毎年、ノースカロライナ在住のアーティストの公募から選ばれる美術館主催展覧会は今年で33回を迎える。
公平な審査のために外部から選ばれる審査員をビジティングアーティストの彫刻家村上勝美氏が担当することになった。

審査をしたことがない私にとってどんな基準で選んだらいいのかまったく見当がつかなかった。
とにかく繰り返し繰り返し午前10時から午後4時過ぎまで作品のスライドを観た。
何が美しいか何が価値なのかは人それぞれのものだ。
だから今回私が選んだ59点はまったく私の個人的な感性によるもので何ら客観的な根拠があるわけではない。
観に来る人々がほんとの審査員だと思う。
「いい作品には詩があり祈りがあり愛があり品がある」と私の友人が教えてくれた。
私たちの周りに広がる自然、宇宙、人間社会、人間関係そこに感動と創造の源がある。
そこに感じる不確かだけど「存在しているもの」「存在してほしいもの」を自己を通して「存在するかたち」にし他者に伝えることが芸術だとおもう。
だから芸術は「発明」ではなく「発見」だと思っている。
「見えてないもの」は作れない。
今回の展覧会でお互いに「見えているもの」「見えていないもの」についての対話が起こることを期待する。

村上勝美 (2005-02-05 08:51:00)
表面が金時色で中が黄金色のサツマイモがアメリカにはない。
もちろんまったく無いわけではなくて、特別オリエンタルの食品やさんなどに行けば3倍ぐらいの値段で手に入る。
普通のグロッサリーで手に入る最も近いのが 表面が同じように金時色で中がオレンジ色のもの。
水っぽくて大味なので、サツマイモと同じ感覚で天ぷら等にしたらちょっといただけない。
一般的にはホイル焼きして出来上がったところにブラウンシュガーとバターとシナモンをふって食いただく・・・らしい。

オフィスの中にオレンジ色の物体がビニール袋に入って鎮座していた。
昨日、Kamiと食事をしながら話していた‘あれ’だ。

Kami がいる場所には、いた、跡がいつもちょっとだけ残されている。
ふだん、めったに合う時間が無いのでその跡を感じて安心・・・
生きてることを確認する。

それは形良く三等分にされ'干し’てあった。
これをこのままオーブンで焼いていただくと乾燥した分ぐっと味がしまっておいしいのだそう。

意外に思いつくようで思いつかなかったこの方法、
心していただきます。
サンキュ!Kami 。
この下に、同じ打掛の生地で作ったクッションのベンチができたら完成。
オープンに間に合わず(私ではなく大工さんが)・・・
現在は花を飾ってうめあわせ。

予算の壁は想像力のチ・カ・ラ!

もう春、ちょっと前まで枯れ草色だったキャンパスの芝生もあっという間にところどころ緑の新芽が誇らしげに伸びてきて日々広がっているのを見つけたよ。
21日イーストカロライナ大学で午前午後にわたるワークショップでの作品制作実演、4時から講演(ファイアットビルでの個展のスライドを使って1時間ぐらい)しました。
40人弱の入場者でした。
1週間の大学ギャラリーでの私の作品展示オープニングレセプション、その後ハナ教授での学生20人参加の交流パーティ。
そして教授の家に宿泊。22日4時間半にわたるワークショップ授業と作品制作。
2時半終了、教授夫妻とミッセルとイタリアンレストランで会食。
ワークショップで作った作品を参考作品として教授に寄贈。
ハナ教授から彼の作品をいただく。5時半ファイアットビルに帰着。
アー疲れた。

Kami.

おつかれさまKami!
ほんとはいっしょにいきたかったんだけど・・・
作品、写真撮れてる?
美容師の彼に出会ってから、私の人生で迷うことがひとつなくなった。
いい医者と、弁護士と、後・・・なんだっけ?
アメリカの生活を快適にする三つのキーワード。
そのなんだったかに、私が不可欠だと思うのが美容師。
最初のふたつが見つからなくても。

自分自身、美容の仕事に携わっていた時期が在ったにもかかわらずキマル髪型に出会ったのは彼との出会いがあってから。
彼と出会って、いい美容師とは・・・とかのよくある質問に上手に返事ができるようになったかも。
技術だけじゃない、運命の出会いだとさえ思えてくる不思議。
たぶんこういうのって、恋をしたり、就職したり、結婚したり、家族が増えたり、そんな重要な出会いと一緒だって思う。

受付でガウンに着替えて美人鏡の前でスタイリストの彼と鏡越しに向き合ってあれこれ、久しぶりの報告をしながら束ねた髪を下ろす。
瞬間、プライベートな領域に踏み入れた感じがとっても好き。

シャンプーブースに頭を任せると感じる、
閉じた目の裏側に映るやわらかい光の残像を楽しみながら
抱えられるままに身を任せると、ゆっくり日常が融けてく。

髪の長さをあっさり決めて全てを任せるしあわせ。
彼以外に触れて欲しくない髪が出来上がり!
今、一番キレイな私が出来上がる。

この日は丁度、私が最後の予約。
迎えに来た彼と合流して、美容師の彼の買い物に付き合ってブルーミングデールズに寄った後、お寿司を食べにLet.s go!
ちなみに彼が買ったのは、私も注目の「Juicy couture」しなやかな黒のベロアのボトム。
ローライズなカットがきっと似合うと思う、んっ。

紹介の「YASUDA」は本当は予約が必要だったのだけれど運良くカウンターに席をつくってもらえることに。ふわっふわのアナゴが絶品。
隣の席のロマンスグレーの紳士にアナゴの骨せんべいを頂いたりして、カウンター席を満喫。

健康談義に花が咲いてホテルのバーでとりとめのないおしゃべり。
キレイになった私に彼も大満足。

名残惜しいお別れのキスは外の冷たい空気を含んで甘く。
明日のプロジェクトの成功をお祈りして。

おやすみなさい。
最後の仕上げに家紋の周りに格子を入れる職人さん。

十分時間はあったはずなのに
やっぱりドタバタ。
いつもそうなんだ、夏休みの宿題もテストも旅の準備もぎりぎりまでエンジンがかからない。
朝、2分だけいつも遅刻しちゃうのは何でだろ。
2分早く起きればさわやかな朝のスタートが待っているというのに。

何はともあれ、オープン。
ディスプレイに使っていた打掛をほどいて12インチ四方のキャンバスに張ってみた。
古いお店の歴史と思い出を綿に詰めて・・・
ひっそり、化粧室のディスプレイにしてみる、ことにする。

銀のスプレーペイントで和紙にお月さまを書いてをキャンバスの枠に張る。
カーテンの閉じるときに使うタッセルを利用してなんとなく和風な感じのスクリーンに見えるようにしたてたつもり。
時代劇の傘張り職人になった気分?
い~っぱいになれば、またそれはメディテーションのように思えるんだろうけど、ちょっとだけ同じもの作るのはあんまり楽しくない。
この空間は、ほんとうはサイズを合わせて和紙をオーダーしたかった所。予算の壁はあつい。

赤い花をアレンジして、愛猫のToy、孔雀の羽を失敬して着物柄にリンクさせて花を生けたら、私の担当は終了!

お疲れさまのご苦労さま。

はからずしも、満月。ここからがはじまり。


The 10 Best of the Best Artists in 2004
The best exhibit categoryでも受賞。
おめでとうKami! again!

フィアットビル ステート ユニバーシティのプロフェッサー、Ms.SONI がステキなコメントを寄せてくれている。

In 2004 the best exhibit at the Fayetteville Museum of Art was the October/November exhibit of Works by Katsumi Murakami: A Japanese Sculptor. Among many strong exhibits at the museum, the deciding factor was that each work in the exhibit was as strong as the work next to it.
Minimal in form, introducing the exceptional work of Murakami to the city, once again, proves how the visual art transcends the spoken word, transcends cultures, and is an international language which can be understood by all.
For the 2005 line up of exhibits at the Fayetteville Museum of Art, readers can visit the museum's website at www.fayettevillemuseumart.org.

どうやらKAMIは彼女のこともとりこにしてしまったらしい。

*英文は「UP&COMING」Best in local art in 2004より抜粋
2004年、最高のアートイベントに
彫刻家村上勝美氏が選ばれた。
2000年に始まったこの個展の計画、構想4年、ディレクターのトムに
「Tomono,君がキューレターだよ」
とおだてられ、いったいキューレター(後になってこの言葉を使うにはあまりにもおこがましいことを知る)とはどんな仕事をするかも知れずに引き受けたこの計画。

にわかキューレターTomonoが走る。
予算、日程、滞在期間、ステュディオの確保から、アーティストの生活費。
滞在アーティストとしてこの街で制作活動をするために必要な事は、以外にたくさんあるものだ。

とりわけ、滞在するためのビザには苦労した。
アメリカで制作活動を計画するアーティストの皆様さまに、もしかしたらお役に立てればとこの記事は、後に詳しく・・・

無邪気で、無知な質問に快く協力の手を差し伸べてくれた人。
無作法を叱ってくれた愛情深き人。
何があってもへこたれなかった強靭なスタッフたち。
たくさんのありがとう!

20年、この街でレストランを経営する夫の築き上げてきた信用が、全てをスムーズに運ぶ基盤となった。
土地に根付いたこつこつとした地味な仕事が評価されることの幸せを感じた。

「わたし」の中でひっそり息をする形にならないあれこれが、少しずつ見えてきた。
そんな2004年だったかな・・・

何はともあれ受賞おめでとう。KAMI!
(MURAKAMIの後ろのKAMIをとってつけられた、村上勝美の愛称。)

【記事】
アート&エンターテイメントの情報誌「UP&COMING」から
写真 上が、フィアットビル美術館の館長TOM GRUBB氏