環状7号線ウォーキング  高円寺から世田谷代田まで | 楽典詩人

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今年の春から、東京の環状5号線(明治通り)と環状6号線(山手通り)を一人ウォーキングで踏破したが、この夏の異常な暑さでその先が中断してしまった。

 

10月になりようやく涼しくなってきたので再開し、順番通り環状7号線を歩くことにした。

5、6号とちがい環ナナとはいうが特に愛称・通称はないように思われる。

 

どこから開始しようかと考えたが、最初から遠方にある本来の起点・終点まで行くのはなんだか気が重かったので、自宅から便利な中央線高円寺駅から始めることとした。

 

 

高円寺駅の改札を出て、中央線の高架沿いに300メートルほど新宿方向に歩くと環状7号線にぶつかる。これをどんどんと南下していくこととした。写真は、環七の上を走る中央線(ただし、車両は東西線のもの)。

 

300メートルほど南下すると、緑に覆われた小さな遊歩道がある、桃園川緑道だ。桃園川を暗渠にしてその上に遊歩道を作ったものだ、ほぼ直線でずっと東の方に続いており、中野坂上と東中野の中間あたりで神田川に注いでいる。

 

 

さらに300メートルほど進むと、最初の大きな道路である新宿から伸びてきた青梅街道と交差するが、直進部分は高架になって立体交差をしている。私の歩いている環七の西側の歩道には横断歩道がなく、歩道橋になっていた。やむなく、歩道橋で青梅街道を越えた。この青梅街道の地下には、新宿から荻窪に至る地下鉄丸ノ内線が走っているが、この交差点に駅がないので地上からは分からない。

 

 

そこからさらに500メートルほど進むと西側に堀之内の妙法寺がある。江戸時代から堀之内のお祖師様として江戸市民に親しまれた寺だ。古典落語にも、「堀之内」というこの寺に参る演目があるので江戸市民には広く知られていたのだろう。

 

 

今回はウォーキングが目的なので参拝はしないが、前回来た時名物の揚げまんじゅうを買わなかったので、それだけは買っておこうと思って立ち寄ったが、本日売り切れの表示があってすでに閉店になっていた。次はいつになるか分からないが、次回としよう。

 


 

妙法寺から環七に戻り南下を続ける。300メートルほど進むと道路の東側に奇妙な大建築が現れる。立正佼成会の本部の建物だ。オフィスビルやいわゆるマンションなどは他のビルと区別がつかない無個性なものが多いが、テーマパーク、ラブホテル、新興宗教施設の建物はきわめて個性的なものが多い。

 

 

見る者を圧倒するスケール感や異様な装飾など新興宗教施設の建築物は精神をひきつけ、圧迫する力がある。現代でこそ落ち着いたたたずまいに思える法隆寺なども新興宗教だった創建時には、それまでの日本の建築物にはない、見る者を屈服させる力があったのではないかと思う。

 

そこを過ぎるとすぐに、川幅の狭い善福寺川を橋で越える。そこからまたすぐに大きな交差点となるが、そこに地下鉄丸ノ内線の支線の終点となる方南町の駅がある。

 

 

方南町駅から200メートルほど進むと、今度は神田川を越える。橋のたもとに表示板があり、戦後の宅地開発でこのあたりの土地の保水力がなくなって洪水が発生するようになったので、河川改修をして洪水を防いだという説明文があった。

 

 

そこから500メートルほど進むと、今度は新宿から伸びてきた甲州街道と交差する。この甲州街道の上には高架で中央自動車道も通る大動脈になっている。そしてその向こうにはこれも高架になった京王線が走っており、代田橋駅のホームの端っこが見えた。

 

 

京王線の高架下をくぐってさらに南下すると、これまで聞いたことのない大原2丁目と表記された交差点に出た。新宿方向に広い道路が延びており、視界が広がる。東を向いて左斜めになるので北東と思われる方向に建物に少し遮られながら、遠くに都庁のツインタワーと初台の東京オペラシティーの高層ビルとが見えた。

 

 

そこからさらに500メートルほど南下すると、道路の東側に新代田駅と記されたコンクリート打ちっぱなしの井の頭線の駅があった。

 

 

ここでは環七が井の頭線を跨いでおり、目の下に井の頭線のレールが吉祥寺方向に伸びていた。

 

 

新代田駅から南に5分ほど進むと本日の目的地の小田急線世田谷代田駅に着いた。小田急線が地下化されたので、新しいしゃれた感じの駅になっていた。この駅から小田急で新宿に戻った。