みぞおちから臍~恥骨に縦方向に走る腹痛と整体 | 【大阪】 整体師養成校 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院                      JHSC整体治療室 = 公式ブログ

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みぞおちから臍~恥骨に縦方向に走る腹痛と整体

3診目で改善した症例の解説です。
患者=Tさん-32才-女性-主婦

 

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① Tさんの病歴・・・
別件で来院されていた患者Tさんですが、二日ほど前に「恥骨から臍~みぞおちにかけて、縦方向に神経痛的に走る様な腹痛がありました。」と訴えがありました。この縦方向の腹痛は10年以上前からたまにあったそうですが、病院で検査をしても異常が見当たらず、また一瞬の痛みですし、週に数回程度しか痛まないので、そのまま放置していたそうです。しかし二日前に久しぶりに痛みが走った事から、今回の相談となりました。

 

 

 

② Tさんの診察
・胸部の聴診上、特に異常な呼吸音・心音・血管雑音は確認できませんでした。
・胸部打診上、特記することはありません。
・痰は少し出るそうですが、咳や発熱はありません。副鼻腔炎もありません。
・軽度の便秘で、ガスもよく溜まるそうです。
・月経痛は強かったそうですが、3年前の出産後から月経痛はほぼ解消したそうです(☚子宮内膜症既往の可能性?)。
・高校生の時に臍に炎症が生じ、数週間軽度の炎症が同部に持続したそうです。
・背中の中央部に慢性の腰背痛があり、体幹を左右に側屈するとその痛みは増強されます。 
・腹部聴診上、グル音は腹部全般的に減弱していました。血管雑音やハム音は確認できませんでした。
・肝叩打痛があり、巧打時の放散痛がありました。血液検査で今まで肝機能の異常を指摘されたことはありません。肝臓障害の所見(出血傾向・クモ状血管腫など)は確認できませんでしたが、肝臓の可動力が制限されていました。
・腹部触診上、肝臓の凹凸不整はなく軟でしたが、右肋骨弓部の皮膚(又は腹膜?)が「ピン」と緊張して張っていましたので、肝臓下縁と右肋骨弓部に指が入りにくく抵抗感を感じました。左肋骨弓部でも同様の抵抗感を感じました。

 

 

 

③ 治療目標と整体テクニック
  ⑴ 肝円策~肝鎌状間膜の緊張を解放する
  ⑵ 正中臍索(臍ヒダ)の緊張を解放する
  ⑶ 肝臓可動力を再開させ、肝臓被膜の癒着と緊張を解放する

・消化管の平滑筋テクニック
・肝鎌状間膜~肝円索~正中臍索(臍ヒダ)の解法テクニック
・肝臓の可動力テクニック

 

肝臓を縦に走る肝鎌状間膜

 

 

 

④ 経過と結果
・初診治療後から1週目、数回縦方向の腹痛があったそうです。
・2週目、ほとんど腹痛は生じなかったそうそうです。
・3週目、この一週間に腹痛は無かったので、本件の治療は終了する事にしました。

 

 

 

 

⑤ 今回の症例の概説、、、
・今回のTさんの「縦方向に走る腹痛」は、私も初めてみる症例でしたが、その原因部位=仮説は比較的分かりやすかったと思います。また、患者Tさんのある既往歴もその仮説を裏付けられる有力な証拠、と思われました。


・その原因部位の仮説とは
  ⑴ 「臍~肝円索~肝鎌状間膜」の上方へ伸びる腹膜ヒダルート、と
  ⑵ 「臍~正中臍索(臍ヒダ)」の下方へ伸びる腹膜ヒダルート

です。
実際、Kさんの腹痛部位は上記⑴,⑵の走行と一致しています。

 

 

 

肝鎌状間膜と正中臍ヒダ

 


・次に、その裏付けとなるTさんの既往歴は
「高校生の時に臍に炎症が生じ、数週間軽度の炎症が同部に持続した」
事です。


・この臍の炎症が上記⑴、⑵の腹膜ヒダを通じて上下に進行し、炎症はすでに治癒したとしてもその瘢痕が治癒しきらず残存していた為、体動による緊張や何らかの内臓の刺激によって同部が刺激され、瞬間的に「臍を中心とした縦方向の腹痛」となって表れたのでは、と考えられます。


・この仮説が妥当であれば、その緊張を取る整体テクニックで難なく「縦方向の腹痛」が解消するのは容易に想定できる事でした。また、その効果は顕著に現れ、3週目には完治に至っていましたので、とりあえず上記仮説でほぼ良いのでは、と考えます。

 

 

 

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それではお大事にしてください。 

 

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