両側性の変形性股関節症(股関節痛)と整体   | 【大阪】 整体師養成校 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院                      JHSC整体治療室 = 公式ブログ

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両側性の変形性股関節症(股関節痛)と整体

内臓整体で改善した症例の解説です。

患者Eさん=44才-女性-会社員 

 

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① 歩くとたまに両側の股関節が痛くなる…両側の変形性股関節症と診断された!
患者Eさんは、5年ほど前から歩行の時に両側の股関節に軽い痛みが走る事があったそうです。ただ、それは半年に数回程度で、それ以外の時は全く無症状だったので、そのまま放置していたそうです。ところが1年ほど前からその股関節痛の回数が徐々に増えだしたので近所の接骨院に行き、治療を受けていました。


しかしその痛みは軽減せずさらに悪化していったので、1週間前に整形外科にて検査したところ、「両側の変形性股関節症」と診断されたそうです。ただ、医師の話しでは「まだ手術するほどでもないので経過観察しておきましょう。」との事で、具体的な股関節痛を改善する処置をしてもらわなかったので、適当な治療施設を検索して、当JHSC治療室を受診されました。

 

 

 

② Eさんの診察所見・・・お腹の出っ張りが気になる?!
・アンビルテストやドレーマンテスト、トーマステスト、トレンデンブルグテストなどは陰性でした。
・下肢の神経学テストは正常でした。
・両側ハムストリングに著明な緊張と圧痛があり、仰臥位で寝た時に両膝をまっすぐに伸展することが出来ず、膝窩が5cmほど浮いた状態でした。
・股関節、膝関節に腫脹や発赤などの所見はありませんでした。
・骨盤がやや前傾していました。
・腹部聴診で血管雑音はありませんでした。グル音は極めて弱かったです。
・腹部触診で両鼠径部に極めて著明な緊張と圧痛がありました。鼠径ヘルニアは無いそうですが、「胃下垂」と言われたことがあるそうです(医師に言われたかどうかは不明)。
・腹部が全体的に膨張しているようで、本人もそれを気にしているそうで、子供の頃から膨張状態だったそうです。波動など、腹水の所見はありませんでしたが、腹部全体的にパンパンに張っていました。
・便は毎日出るそうですがいつも少量ずつで、いっぺんに出ないそうです。排ガスも大量に出るそうです。
・血圧は120/80だそうです。呼吸の乱れ等はありませんでした。
・軽度の生理痛(下腹部)があるそうです。
・股関節症を生じるような特段のスポーツ歴や事故歴はありません。幼少時に股関節疾患の既往も無いそうです。また、体重も正常範囲内で推移していて、肥満症レベルまでの体重増加は無かったそうです。
・医師の話しでは、右側より左側股関節の方が、軟骨が薄くなっているとの事です。また、関節リウマチなどの全身疾患の徴候は無いとの事です。

 

 

 

 

③ 治療目標と整体治療法
⑴ 骨盤の前傾を正常位に復する事で、股関節に上半身の体重の負荷が加わる部位を正常位置に戻す。
⑵ ⑴の目標の為に腹部膨張状態を解消する手技を取り入れる。


・腸骨はがしテクニック
骨盤(腸骨)に癒着している大腸をはがし、腸機能の回復と骨盤の牽引作用を緩和します(☚大腸と骨盤の癒着は骨盤のゆがみの原因になりうる)。
・平滑筋テクニック
消化管平滑筋の筋肉疲労を回復させ、血液循環やリンパ循環も回復-増進させるテクニックで、便秘や残留便の排出促進に効果があり、その結果腹部膨満を解消に導きます。
・胃腸の蠕動運動亢進テクニック
胃腸の蠕動運動が回復するテクニックです。便秘や残留便の排出促進に効果があります。その結果腹部膨満を解消に導きます。
・股関節の牽引テクニック
軟骨の体液循環を促進させ、軟骨の自然修復効果を促進します。

 

 

 

 

④ 経過と結果・・・初回の治療で「歩きやすくなった!」
初診治療終了直後、Eさんに歩いて頂きました。すると「歩きやすい…、痛くないです。」とおっしゃって、ビックリしておられました。やはりお腹の施術だけで股関節痛が解消した事に驚いておられるようでした。
2回目の治療終了時、膝が少し伸展する様になりました。股関節の痛みはほとんど無いそうです。

 

 

 

 

⑤ 今回の症例の概略・・・なぜ、内臓整体で股関節痛が解消したのか?
●一般的に変形性股関節症は単関節性に生じることが多く、両側性に股関節症が生じる例は少ないと思われます。両側性の場合は全身性疾患(関節リウマチなど)による炎症を疑う必要がありますが、病院での精密検査で全身性疾患を疑う所見はありませんでした。
よって、「なぜ両側の股関節軟骨が摩耗しなければならなかったのか?」 それを考えていく必要があります。

 

●第一に疑われた所見は「骨盤の前傾」でした。
骨盤が前傾すると、大腿骨頭が骨盤の関節臼にある軟骨(☚月状面と言います)に当たる部位に「ズレ」が生じ、体重を適切に緩衝する作用(クッション作用)のバランスが崩れ、軟骨の変性を助長する因子になるのでは、と考えられるからです。
そしてその骨盤前傾の主因と考えたのが「腹部膨満(お腹が突き出ている)」でした。お腹が前方に突き出る結果腰椎も前彎し、それにつられて骨盤も前傾位になってしまうからです。その結果上記で記したように大腿骨頭と関節臼の軟骨の当たる位置にズレが生じ、それが長期間続くと軟骨の変性が生じていく・・・「変形性股関節症」の完成、と考えました。
事実Eさんは「子供の頃からお腹の膨張を気にしていた…」とあったように、おそらくその頃から(約35年前から)股関節の軟骨への体重負荷は35年間もバランスを欠いたものになっていのでは、、、と考えられます。それだと両側性に軟骨の変性が生じていても不思議でないかもしけのせん。
両側ハムストリング筋の緊張と膝の伸展制限は、この骨盤前傾による代償機序による状況だと推定されます。

 

 

 

●なぜ、内臓整体で股関節痛が解消したのか・・・
従って、腸骨はがしテクニックや平滑筋テクニックの施術直後に「股関節痛の改善、歩行のしやすさ改善、膝が伸びやすくなった」などの所見は、お腹の膨満を減らしたことによって過剰な腰椎前彎が改善し、その結果骨盤前傾も元に戻り、股関節軟骨の当たる位置が正常に戻った事によって股関節痛が緩和したからだと考えられ、上記推定を示唆する結果だと思います。

 

 

 

 

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