「口臭予防の薬」の余計なお世話的なお話し
これから冬本番、お鍋のシーズン・・・いいですね。
皆さん体調に気を付けて、羽目を外さず楽しく飲んで楽しんでほしいと思います。
ところでこの季節、テレビのCMでは「胃薬」のコマーシャルとか「二日酔いの薬」のコマーシャルだとかが増えますが、飲食店に限らず薬メーカー・薬局などもこのシーズンはかき入れ時なのでしょうね。
ただ、チョッと気になるコマーシャルもあるので、お節介ですが一筆書いてみました。
それは色々と食べた後の「口臭」を予防する薬のCMなのですが、それを見ていると役者さんがその薬を飲んだ直後に着ているセーターをお腹から捲し上げて「胃腸のシルエット」を見せて、「ハ~~~ッ」と息を吐くシーンです。
皆様も「ブレ○○ア」という商品名で知っている方も多いと思います。
ところでこのCM、そのテレビでの説明からするとその薬を飲むことで「胃腸内の食べ物の臭い匂い」が解消していて口から口臭が出てこない、、、といった内容だった思います、、、が、
ただこれが不思議なんですよね。
それは、胃の中の臭い匂い成分は食道の入り口と出口の括約筋(上部食道括約筋・下部食道括約筋)によって常時締め付けられていますから、胃の匂いは元々口から出てこない、はずなんですよね。
つまり「ゲップ」でもして胃の中の匂い成分を出さない限り、胃の匂いはしないはずなんです(当然ゲップは胃の中の匂いがします)。
ちなみにこのCMの「ハ~~~~ッ」と息を出すシーンは胃からの空気では無く肺からの空気です、当たり前ですが。ですからその薬を飲んで胃の中が綺麗になったとしても、元々胃からの呼気でないので、それで口臭が解消される、、、というのはどうも納得がいきにくいんです。余談ですがギョーザを食べた後の特有のニンニク臭さは、胃からの匂いでは無く、肺から出てくる呼気内に含まれているギョウザ成分による臭いです。
例えば「その薬を飲むことでその薬成分が全身を循環し、そして肺からの呼気によって出てくる時に、肺の臭い匂い成分を中和して口臭を解消する」、、、だと分かりやすいのですが。
余計なお世話的な話題なのですが、結構以前から気になっているCMですので、一筆したためた次第です。
何か、この疑問に解答をお持ちの方がおられれば、是非教えて頂きたく思います。
よろしくお願いします。
まっ、そんな事よりも胃腸をこわさず、冬本番のお鍋のシーズンをお楽しみださい。
もし、飲みすぎ食べ過ぎ等でお腹を壊された場合は、私たちの整体院にお越しいただければ胃腸の機能回復の内臓整体をさせて頂きますので、、、と、最後に少しだけ整体のCMをさせて頂きましたところで、今回のコラムの「オチ」とさせて頂きます。
それではお大事に。