逆さまになった頭・・・希少糖で生活習慣病は減っていくの??? | 【大阪】 整体師養成校 ジャパン・ヘルスサイエンス専門学院                      JHSC整体治療室 = 公式ブログ

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逆さまになった頭・・・希少糖で生活習慣病は減っていくの???



先日、NHKの某番組で「希少糖」なるものの健康番組がありました。

それは一般の「糖」と違って、その甘さの割に極めて糖の吸収が阻害されるので血糖値が上がりにくく、糖尿病や肥満症などの生活習慣病に優れた良い食材・・・との放送内容でした。(ちなみに調べてみると、民放も含めて結構な数の紹介番組があり、希少糖に関する書籍も少なくないようです) 

その番組のキャスターも「これは良い食品ですね。」と絶賛していました。



私たちの基本的なエネルギー源である「糖」が吸収阻害されるという事は、根源的には「悪い食材」のはずです。なぜなら、自然界のナチュナルな環境では「いつも食べものにありつける」とは限らないからです。従って、もしある食べ物に有りつけた時、それが吸収効率の悪い食べ物では食べても食べてもエネルギー源にはなりにくいので、その様な栄養不良状態では天敵に襲われやすくなるからです。☚これって「悪い食材」…のはずですよね。

それが今や、この悪い食材のハズである希少糖が人類を救う良い食材としてレッテルを貼られていってるようです。

世界を見渡せば、食べるモノに困っている人々・国家が少なくありません。私たちの住んでいる近くにもその様な国民がおられますよね。その様な方々に希少糖で出来た食材を提供した場合、喜んでくれるのでしょうか。。。



今から60年以上前、ある座談会で各方面の識者が未来の食生活について話し合っていました。その識者たちの大多数が「21世紀の食生活は必要な栄養素だけを効率的に凝縮した錠剤やカプセルだけで取る様な食生活でしょう・・・」といった趣旨の内容を述べていました。

しかしその中である小説家(☚ショートショートで有名な作家)だけが反対意見で、「21世紀にはカロリーが無くて美味な食材が増えますよ。。。」と予言していました。現代日本を見ていると正にその言葉を裏付ける結果となっています。その作家は人間の欲望の本質を見抜いていたのでしょうか。



希少糖・・・先述の作家の言うようにこれからドンドン量産化されていくでしょうから、知ってる-知らないに関わらず私たち日本人の口に収まっていく機会が増えていくのでしょう。確かにそれはある種の病態(生活習慣病)の方々には有益なのかもしれません。でも、それで本当に生活習慣病が減っていくのでしょうか。、。


本来は吸収しにくい「悪い食材」が180度方向転換して「良い食材」に化けてしまった。これって自然界的には逆さまですよね。つまり私たち現代文明を生きている人間の「頭」が逆さまになって見ているから「悪い食材」が「良い食材」に転換される。いくら希少糖で見かけ上欲望を満足にさせる快適な生活をしていても、その方向が自然法則と反対方向に向かっての行動であれば、その内何らかの「歪」が生じてくるのではないか、身体の中に、あるいは外に、、、そう感じます。



先述のキャスターや一般視聴者が「悪い食材」を何の疑いも無くダイレクトに「良い食材」と判断してしまう現代世相・・・チョッと「頭の方向」に注意した方が良いと感じるのは私だけでしょうか・・・。