一人の高3女子の進路のことで頭を悩ませておりました。
通っている高校は偏差値30台。
勉強はまるでダメ。
その原因は無気力。
彼女の身体に染み付いている無気力が一番の心配の種です。
長い年月の間に見事に身体に染み込んでしまっていますから、何とかしてそれを打破しなければなりません。
このようなケースで私が行う救済策は過去に2つ。
1つは本人が興味を持てそうな学校名の提示。
もう1つは生きて行くための職業の提示。
今回は後者。
看護師を考えました。
いつか結婚、退職、出産、育児の後に再就職しようとした時に、看護師の国家資格は強いですよ。
病院だけでなく、老人ホーム、幼稚園、保育園、その就職先は、というより求人の幅が意外と広いものです。
また、詳しくは書きませんが、長女である彼女がエッセンシャル・ワーカー(英語では主にキー・ワーカー)である医療従事者になっていると、いつか家族のために役に立つ縦横のつながりができることを期待しています。
さて、とりあえずは関東地方のほぼ全ての看護学部と看護学校を調べました。
最初の注目点は学費です。
余計なお世話ですが、安いところをピックアップして行きました。
やはり公立の学校が安いのですが、予想外に安い私立、それも医科大学の付属看護学校もあるのです。
次に難易度。
公立は学費の安さから看護学校志望者が集中するために専門学校と言えども易しくはありません。
例えば、都立広尾看護専門学校は東京女子医科大学の看護学部と同じ偏差値です。
ですから、今から1年頑張れば手が届くところを探しました。
3番目に試験科目。
上述の東京女子医科大学では現代文・理科・英語。
近いレベルの東邦大学看護学部では数学1A・理科・英語。
比較的易しいところでは和洋女子大学の看護学部を見ても現代文・理科・英語です。
理科を避けることを考えました。
そうすると自ずから現代文・数学1A・英語が残ります。
現代文は日本語だから何とかできるとすれば、数学1Aと英語に力を入れたら、この3科目ないしはそのうちの2科目で受けられる看護学校の数は少なくないのです。
そして、最後に自宅から通えるか、そうでなければ寮があるか、この点も確認しました。
以上の4点を全て満たす学校があったのです。
もちろん公立の専門学校です。
学生寮があります。
自炊です。
自宅を離れて自炊をするのも彼女が成長するために大いに役立つと思います。
いよいよ高3になります。
さすがにエンジンをかける時期です。
ここに書いた4条件は彼女にとってプラスになるものばかり。
さあ、無気力を打破する時です。
彼女は一般の塾に行っていたら、おそらく誰とも言葉を交わさずにただ行って帰るだけになっていただろうと感じます。
この塾には私がいますから、彼女は来ればくだらないことでも私から話しかけられて言葉を交わします。
マスクをしていても、目が笑っているのは分かります。
笑顔は大事です。
ハッピー、ラッキー、ラブ、スマイル、ピース、ドリーム。
アンミカさんの言葉です。