ある年の中３。
その中に一人変わった生徒がいました。
他の一般的な塾から移って来た生徒。
ふだんから無口なのですが、時々独り言があるくらいでなかなか彼の肉声を聞くことができませんでした。
それでも次第に必要なことは言えるようになった頃のことです。
同じ中学に通うの他の塾生から彼について知らされました。
学校でいじめに遭ったせいで、元々はそこそこ良かった成績がどんどん下がって行って、言葉数も少なくなったということ。
後日お母さんと面談しましたが、真相についてはお母さんも語りたがらなかったために、私もあえて聞き出そうとはしませんでした。
それでもお母さんは我が子を心配していましたよ。
あのような状態ゆえにどこでも良いからとにかく高校には行ってほしいとのこと。
とはいえ問題を解こうという意欲さえなくなっているのが心配だと話していましたね。
実際にあの時の学力では最底辺の高校でも入れません。
偏差値は右肩下がりのみ。
もう完全に自信がない状態。
中学の担任は何もしてくれず、早く志望校を決めなさいとつつかれるだけだったようです。
それで本人が私に相談に来ました。
当時はまだ布佐高校があり、しかも千葉県全体の偏差値ランキングでは意外にも布佐高校の下に何校もあったほどです。
偵察に行っても、他の底辺校と比べると確かに一部には困ったちゃんがいたものの、全体としては見苦しいほどのこともありませんでした。
そこで彼には布佐高校を提案。
しかし、布佐高校でも偏差値は全然足りません。
県立の過去問を解かせても全くダメ。
目安の合格最低点に届きません。
それでも目標が定まったことで勉強に対する意欲は少しずつ高まりました。
私だけでなく講師たちも気にかけてくれて、ほんの少しですが明るい光が見えて来ました。
とは言え、それでもやはり届きません。
そして、入試当日。
試験に行けるかも心配な生徒です。
それでも、きちんと受けに行ってくれてホッとしました。
出来具合を聞けば無理かなと思わざるを得ない返事。
さて、発表の日。
私は自宅から最も近いのはトーカツゆえに、先ずは妻と一緒にトーカツの発表を見に歩いて行きました。
受けた５人全員の番号はもちろんあります。
そこで何ら感慨はありません。
トーカツくらい受かって当たり前だろうと思っていますから。
掲示板の前にはいかにも同業者という感じの男たちが一喜一憂で番号をチェックしていました。
ある男は「やったー！」と叫び、別の男から違う言葉が出ました。
「ダメだったかあ。」
この男のこの言葉を聞いて「トーカツくらい全員合格させろよ。何のために生徒の家庭から月謝をもらっているのか考えろ！」と思わずにはいられませんでした。
トーカツの発表を確認した後はそのまま柏駅に行って布佐に。
布佐高校を受けた塾生はもちろん一人。
彼だけです。
たぶん番号はないだろうなと思っていました。
それでも確認のために向かった訳ですが、予想に反して彼の番号があったのです。
これで人並みに高校に行かせてあげられると思うと目頭が熱くなってしまいました。
「トーカツは合格しても何とも思わないのに、布佐高だと感激するのね。」
妻にこう言われました。
でも、冷静に考えるとそうなのかも知れません。
概して塾は、株式会社の大きな塾はもちろん、小さな個人塾まで成績の良い生徒を優遇して、そうでない生徒にはふだん言葉もかけません。
一般の塾の逆を行くのが私の方針ゆえに、同じ金額の月謝をいただいている以上は成績の良い生徒もそうでない生徒も私の扱いは同じです。
講師たちもそうです。
面倒見の良さを前面に出すのが塾宣伝の基本のような時代ですが、実際には成績の良い生徒のみが大切にされています。
そうでない生徒は月謝さえ払ってくれていたら良いという感じですね。
進路指導も偏差値に基づくだけ。
可能性は信じません。
妥当なラインを提示します。
中学も塾も同じです。
二者面談や三者面談も15～20分でまさに流れ作業。
話が半分も済んでいないのに、次の人が待っているからと強制終了。
壊れたパソコンではないのですから強制終了とは信じられません。
信じられないとしても、これが学校や塾の現実。
一般の学校や塾の逆を行くのが私の方針ゆえに、以前かなり悩んでいたある親子は午後９時半から日付が変わって午前３時近くまで様々な相談をして来ました。
親子して安心して帰って行ったのはもちろんです。
そんなにも長時間面談しても何か私が儲かる訳ではないものの、他人の役に立てたという満足感はお金では買えるものではありません。
昨夜も30分の仮眠のみ。
猛烈に眠いですが、今日も生徒のために頑張ります。
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↓はお母さん方や教え子たちからの反応です。
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塾長が常日頃からどれだけの魂を込めてお仕事をされていらっしゃるのかが改めて分かります。学力云々関係無くいつも生徒に対しては平等に接していただいていると感じております。ダメな生徒や手のかかる生徒程思い入れも強くなりますよね。時間限定の流れ作業的な面談も経験した者としては、いつでもどんな時間でも相談にのっていただける塾長には本当に感謝しかありません。
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優秀な生徒もそうでない生徒にも同じように熱意を持って指導して下さり本当に有り難い限りです。困っている親子を時間の制限に関係なく相談にのって下さる事は他の塾では考えられない事です。私達も塾長の利他の精神を見習わなければと思います。
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仰る通り大手の塾は成績の良い生徒を優遇し、そうでない生徒のクラスは講師の質も違い、無視されます。月謝さえ払ってくれたら良いという体制でした。我が家もそのような塾に深い傷だけもらいました。塾長は成績優秀でなくても関係なく指導してくださり生徒の幸福のために授業態度や得意不得意、親の性格家庭環境、学校生活のことを一人一人を理解してくださり助言や指摘ご指導をしてくださることに感謝しかありません。
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私自身が、準大手塾と小さな個人塾を経験しています。
準大手塾の一番下のクラスでつまらないなあと適当に時間を過ごしていた小学校時代を思い出します。
中学高校とお世話になった個人塾は何があってもサボりませんでしたし、必死についていきました。
何が違うかー教えるか、生(活)かすかではないかと思います。劣等生にはその子自身のことを知り、少しずつ自信をつけていかないと頭に何も入っていきません。きちんと生きることを教えないと。
塾長のようにひとりひとりの生徒をよく見て、考えて導いてくださる大人はそう多くはおりません。時間もお金も手間もかかります。人を伸ばすとはそういうものであることを感謝とともに覚えます。
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成績の良い生徒もそうでない生徒も平等にみていただける。簡単な事ではないと思います。問題のある生徒はやはりいない方が先生は楽なんだろうなと思わされる事が学校や他の塾では多々あります。塾長は全身全霊をかけて、どんな生徒もその後の人生をも考えて指導して下さいます。そんな塾は他にありません。本当に有難いです。
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一年前の長女を思い出して、涙が出てしまいました。塾長の英語の授業以外では英語を見るのも駄目なくらいで、外に出るのもつらかった時期もありました。試験会場まで行かれたのも、大学生になれたのも、塾長が道を示してくださったおかげです。高校の担任の先生からは、大学受験だけが人生ではないとか、専門学校を考えるようにとか、来年もありますという言葉を投げかけられ、他人事なのだなと思いました。生徒の気持ちに寄り添い、身代わりになってまで親身になって考えてくださる塾長の存在は、生きる希望さえ見失いそうになっていた娘にとって、とても大きく今でも心の支えになっていす。学道舎の正式名称「受験診療所学道舎」では、娘だけでなく母親の病んだ心も家庭の問題も治療していただいております。まだ完治しておりませんので、これからも治し続けたいと思います。
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塾長は勉強や普段の言動を通して様々な経験させてくださいます。
そこには成功も失敗もありますが、いつも自信や安心につながります。子供にとって家庭や学校の環境を良いものにするため、そしていつまでも成長し続ける人になるようあらゆる力を注いでくださっていると思います。いつも助けていただきありがとうございます。その姿も学びです。
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塾長の生徒に対する思いがつまったエピソードで朝から感動してしまいました。また他の塾や学校の冷たさ、一つも生徒の立場になって考えていないのだと分かります。そして、私は無力な母ですが子供のためにと学道舎を見つけることが出来て良かった、と心より思っております。長い人生、テストの結果が全てではありません。しかし、されど試験。いつもありがとうございます。
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娘の担任も志望校に対して助言・指導はありません。どこでも良いから入ってくれれば指導したことになるのでしょう。
学道舎で塾生一人一人のことを考え指導して頂けること、親の知らない子供の姿を教えて頂き時に厳しい助言を頂けること、様々な悩みを聞いて頂けることは感謝しかありません。
これからも塾長の指導を素直に聞き行動できるよう努力していきます。
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生徒を偏差値でしか見ない塾が多い中、学道舎では塾長が生徒の将来を誰よりも心配し、本人の性格や背景を見抜いた上でご指導されている事が良く分かるエピソードです。同時に、厳しいご指導は塾長が塾生を大切に想うからこその優しさの内である事を改めて感じます。
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先生が一人の生徒に対してどれだけの時間を割いてくださって、指導にあたってくださっているかがよく分かります。何とか布佐高校にいけた生徒さんと親御さんは本当に感謝されているように思います。一般の塾ではそのようなことはありませんが、先生だから成績に関わらずにご指導してくださっているのだと思います。素敵なお話を教えてくださりありがとうございます。
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以前通っていた塾では成績が良い生徒ばかり優遇しふだん声すらかけられませんでした。塾長は生徒を一人一人骨の髄まで把握してご指導くださいます。そしていつもご自分のことより生徒のためと動いてくださいます。たくさんの時間と労力をかけて指導くださることに心から感謝いたします。学校の担任には呆れてしまいますが、塾長のご指導で布佐高校合格を手にされた生徒さん、ご両親は本当に嬉しかったと思います。自信がつき、その後の人生もきっと素晴らしいものになったと思います。
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先生が趣味と言い切る由縁のエピソードと思います。一般の塾ではありえないと思います。塾生一人一人を骨の髄まで把握してくださり寝る間も惜しんでご指導くださることに感謝しかありません。布佐高校に受かったことは人生の転機となったのではないでしょうか、それくらいに合格とはその後の人生を左右するものと思います。先生は救世主ですね。
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塾長は生徒一人ひとりを見て可能性を感じご指導くださいます。一般的な塾では宣伝に使えない生徒はマニュアル通りの指導をすればよく、月謝を運んでくる生徒と見られているのだと思います。布佐高校の合格をつかんだ生徒さんは自信をもって希望ある一歩を踏み出すことができたと思います。
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成績の良し悪しに関わらず塾長は一人一人を大切に分け隔てなく接して下さっています。そして塾生の為ならばと命より大切な時間を使ってご指導下さっている事に感謝しかありません。学力の低い生徒を騙してどれだけ伸ばせるかをご趣味にされている塾長です。布佐高校に合格された先輩だけでなく塾長に救っていただいた塾生が沢山いらっしゃると思いますし、塾長に出逢えた事で人生が変わった塾生も数え切れない程いらっしゃると思います。
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