【第十五回】1st Full Album「赤と青」楽曲解説 「sakura.」編 | GAKオフィシャルブログ「Creation Theory」Powered by Ameba


□「sakura.」
1st Full Album「赤と青」収録

・使用アンプ:
hughes&kettner社TRIAMP MKⅡ
two notes社 Torpedo live

・使用ギター:
Dragonfly / Border 666
PRS SE/ 245

・ギターチューニング:
Drop B

レーベル主催イベントにて3年程前に無料配布した楽曲を製品版としてアレンジ。
当時はデモバージョンという形で皆さんにお届け致しましたが、これを持っている方は本当にごく僅かなんじゃないでしょうか?

唯一のスローバラードという事でワンマンライブ等でも演奏してきました。
製品化を熱望する皆さんの声と共に、僕達自身もいつか製品に収録したいなあと思っていました。

僕はPurple Stoneを基軸として音楽活動を続ける中で、本当に様々なサウンドスタイルに触れてきました。
勿論、デモバージョンのアレンジも気に入っていますが「今ならもっと歌詞・メロディを引き立たせるアレンジが出来るな」という想いも日に日に大きくなっていました。

無料配布した音源はギターのコードワークを主体に展開していくような、所謂"ギターロック"に近いようなニュアンスでした。
当時はこの仕上がりがバラードアレンジにおいての僕の限界でもありました。

ここ1、2年で映画音源や劇伴のCDを深く聴くようになり、どうにかPurple Stoneのサウンドアレンジに活かせないかと研究してきました。
「sakura.」にもそのエッセンスは詰め込んだつもりでいます。
今回完成して、ようやく「本当に伝えたい音」を表現出来たと実感しています。
Purple Stone以前に最初のデモを作ってPCの中で暖めていた曲なので、そこから数えると5年越しの完成となりました。


新たにアレンジするにおいて重視したのが、「歌詞の世界とアレンジがしっかりリンクしている事」でした。
タイトルに「sakura.」とあるように桜独特の力強く荘厳な姿、その反面すぐに散ってしまう儚さなどを常に頭に浮かべしながら構築していきました。

冒頭から全く違うアレンジになっているので、ほぼ新曲といった感覚で皆さんは聴く事になると思います。
琴、三味線、二胡といった東洋の弦楽器とオーケストラストリングスがイントロからメロディを奏でており、映画の幕開けのような印象を意識しました。

リズムアレンジにおいても起承転結を強く意識したので、そこも聴いていて楽しめる要素の一つかと思います。
「他には中々真似出来ないような、クリアで力強いシネマティックなバラードを、、」と意識しながら制作していました。
それだけ自信を持っています。


特に活躍したシンセは「ImperialDragon」「回転木馬」でも多用したEast West社の「RA」
これに関しては、ソフトウェアの中隅々まで音を探しました。
この曲で一番多用したかと思われます。
他はお馴染みの「Omnisphere」「Nexus2」といったところですが、いつもよりかなり音を吟味して突き詰めたシンセエディットが出来ました。

個人的なアレンジの聴き所・ハイライトとしては、2番サビ終わりからギターソロにかけての展開です。
勿論イントロやサビ等も力を入れましたが、ずっと力強いままだと飽きがどこかでくるはずです。
大作映画などでもそうですが、どこかで脱力するポイントを作らないとその後のクライマックスがクライマックスではなくなってしまいます。

そういった"脱力"させたシーンを2番サビ終わりの間奏に込めました。
これは実際に聴いて頂かないと分からない箇所ですが、日が落ちる寸前の儚さ・都会の喧騒を忘れるような優しい澄んだ空気を音で表現しました。
そこも是非聴いてみてください。

アルバムの中でも特に時間をかけましたし、リスナーの皆さんに納得して頂けるような仕上がりになりました。
自信を持ってオススメしたい一曲です。


このアルバム連動楽曲解説も次でいよいよ最終回です。
ラストを飾るのは、現在の代表曲でもある「パニックパニック!」
少しでもサウンドに込めた想いをくみ取って頂ければと思います。
第十五回「sakura.」も最後まで読んで頂きありがとうございました。


最終回へ続く・・・
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