【第十回】1st Full Album「赤と青」楽曲解説 「アドレナリンBANG!」編 | GAKオフィシャルブログ「Creation Theory」Powered by Ameba



□「アドレナリンBANG!」

3rd Single「回転木馬」収録

・使用アンプ
Guitar Rig5(プラグイン型アンプシュミレーター)


・使用ギター
Schecter / Hellraiser C-1

・ギターチューニング
Drop A#


3rd single c/wの現在ではライブ定番曲。
keiyaくんが原曲を作ってくれました。

Purple Stoneでは数少ないDrop A#チューニング。
これは7弦ギターより半音低いチューニング設定となっています。
ラウドロックシーンではダウンチューニングが当たり前になっており、ここ最近では7弦や8弦ギターの使用も珍しい事ではなくなりつつあります。
そんな影響を受けつつ、敢えていつもより半音下げたものにしてみました。
半音とは言えど、その変わり様は曲の持つ景色が別世界に変わってしまうような感覚です。

アレンジするにあたり、大きなテーマは「インダストリアル風味の現代パーティーロック」
制作した当時はインダストリアル系のロックを聴き直していた時期でもあり、自分のマイブームでもありました。
X JAPANのhideさん率いるzilch、white zombie、scum of the earth、などの90年代~00年代あたりの海外ヘヴィロックサウンドをお手本にしました。

個人的な見解ですが、こういったインダストリアルサウンドを映えさせるのに必要なのが「タンバリン」のループ素材だと思っています。
一瞬「!?」と思う方も少なくないと思われます。

元々インダストリアル音楽というのは金属を打ち付けたような所謂"ノイズ"とよばれる音で構成されています。
名前にもあるように「工業的」な音をサンプルとしてデータ化し、それらを感性で組み合わせて構築する・・・といった手法だと思います。

そういったマニアックな音楽を更に聴きやすく派生していったのが「インダストリアルロック」です。
今作はここを目指しました。
先ほど記述した「タンバリン」の音を生む部分は金属ですよね。

ロック系リフに対して、軽快な「チャカチャカッ」といった響きの音を入れるだけでも機械仕掛け感は生まれます。
ただ無機質なだけではなく、そこに生楽器も存在する訳ですからアンドロイドのようなハイブリッド感がそのサウンドの肝になります。

「アドレナリンBANG!」はアレンジメントに対しての挑戦が沢山組み込まれています。
2番Aメロではレゲエのリズムを取り入れ、間奏ではテンポチェンジ等、以降の楽曲アレンジに繋がる要素がここに集約されています。

現在のライブでも盛り上がる一曲になりましたし、狙い通りになった事は制作者としても嬉しい限りです。
ライブでのノリを重視していますが、やはり主役は「歌」ですのでメロディの良さを大事にしています。
イヤホンで聴くだけでも十分に楽しめる仕上がりになったのではないかなと思います。


ギター録音に関しては現在と変わらず自宅録音でした。
しかしその試みはこの曲が初めてでもありました。
音作り、楽曲展開、夜な夜な様々な試行錯誤を繰り返していた記憶があります。
自分の中のサウンドクリエイトの幅がグッと広がり、この経験が今にも繋がっていると実感できる一曲です。

裏話を一つしますと、間奏部分に「3、2、1、Go!」とエフェクトボイスがクローズアップされる部分があります。

この「Go!」のところだけは、実はメンバーの声ではありません。
制作期間の合間に休憩がてらバーにいきました。
そこに楽しそうに酔っぱらっているおじさんがいました。
何故かそのおじさんと後々会話が盛り上がり「あ、この人楽しそうだし、この流れで声録ってもらおかな?」という思考に行き着きました。

僕のスマホの録音機能でその場で「Go!」だけを3回くらい叫んでもらい、次の日編集していました。(笑)


つまりあの「Go!」は初対面のおじさんの声です(笑)

ライブならではの楽しさと酔っぱらいならではの楽しさ、これを結びつけたくて実験的要素として取り込んでみた訳です。

メンバーには発売してからネタばらししました(笑)



第十一回へ続く・・・
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