【第五回】1st Full Album「赤と青」楽曲解説 ~「回転木馬」編~ | GAKオフィシャルブログ「Creation Theory」Powered by Ameba



□3rd single「回転木馬」編
2015年12月9日発売

・使用アンプ:
hughes&kettner社TRIAMP MKⅡ

・使用ギター:
Schecter / Hellraiser C-1

・ギターチューニング:
Drop B


原曲を作ったのはベースの風麻くん。
風麻くんのメロディセンスが冴え渡るオリエンタルロックナンバーです。

最初にデモを聴いたとき「力強いカッコよさ」「コレは更に化けるぞ!」と素直に感じたのが第一印象でした。
いつ聴いても、「本当にカッコいい曲作ってくれたよなあ、、」と思い返してしまいます(笑)

寝起きにデモを聴いたのですが、一発で目が覚めましたね(笑)
その日には完成形に向けたアレンジ作業をはじめていました。

デモのメロディーの印象から「和」「オリエンタル」の片鱗が見えたので、全体を通して東洋の香りをロックに混ぜる意識で取り組みました。
当時からエスニック系の音が入った音楽に興味があり、インド民族音楽のベスト盤まで買っていました(笑)
東洋のサウンドに対して「儚さ・美しさ・癒し」を感じるのですが、自分にとってそういったサウンドや響きは趣味趣向として外せないところがあります。

この制作の為に、民族楽器専門のソフトシンセも導入しました。
Web上でサンプルなどを聞きながら選んだのがEast West社の「RA」(読み:ラー)
今でも制作活動に活きています。
後日改めてご紹介しようと思いますが、「sakura.」や「Imperial Dragon」にもギターと同じくらいの割合で使われています。
本当に精巧に作られたシンセサイザーで、ただ触っているだけでも楽器の勉強にもなります。
ですから、このシンセが無ければここまで沢山の音数を積み上げる事も出来なかったでしょう。


ツマミが沢山あって分かりにくいかもしれませんが、実は簡単でストレス無く目的の音色にアクセス出来ます。

主に取り入れた民族楽器は琴・三味線・和太鼓・二胡・尺八・銅鑼。

編曲作業をする際に僕がまず行うのが「サウンドから浮かび上がる景色を定める」という事です。
ここでいう景色というのは"サウンドテーマ"、"サウンドカラー"を意味します。
これは自分の中で絶対的工程であり、これをしないと納得いく曲は出来ません。サウンドクリエイトにおいての自分ルールです。

個人的に真っ先に思い浮かんだのが、「戦(いくさ)」です。
戦国時代を舞台にしたアニメやゲーム・・・ありましたよね?
アレです。あのような世界観です。
武士の戦いといえば「刀」。
Rockに刀・・・攻撃的且つ戦隊的なカッコよさがあると思いませんか?
アレンジが7割程度進んだ所で僕は迷わず刀の音を加えました。
時代劇や映画でもよく聞く、刀と刀がぶつかり合う音です。

異なる響きの刀のサンプル音を2つ用意して、ギターソロ手前の間奏に配置。
二人の武士が戦いを繰り広げるように交互(左右)に鳴らしそのままギターソロへ流れこむ・・・という展開を作りました。

ギターソロは少し長めの尺に転調を織り交ぜ、当時では新たな試みを施しました。
我ながらですがドラマチックな仕上がりになったかなと思います。
ギターソロ自体も時間をかけましたが、何よりバックトラックのアレンジ加減は鬼のように難しかった記憶があります
全ての楽器がユニゾン・シンクロしているように設計したので、いざ形にするのは時間がかかりました。
転調後のギターメロディはkeiyaくんと一緒に一番美味しい音(ポイント)を探りながらレコーディングしてました。


今思えばこの曲は本当に音数が多いなと感じます。(笑)
レコーディングスタジオに持っていった時には120トラックぐらいに膨れあがっていたのではないでしょうか。
にも関わらず素晴らしく綺麗に音をまとめあげて頂いたミックスエンジニアさんにも感謝です。

オリエンタル系の楽器を取り入れる事は「回転木馬」以降目立った作品はありませんでした。
しかし8/23発売の1st Full Albumアルバム「赤と青」に収録されている「sakura.」、「Imperial Dragon」、「デサバ」などで更に進化したオリエンタルサウンドが聴く事ができます。  

上記の楽曲に関しても、また改めてここでご紹介させて頂きます。  
最後まで読んで頂きありがとうございました。


第六回へ続く・・・
ーーーーーーーーーーーーーー

PurpleStone公式LINE、始めました!
ライブ情報や最新情報、LINEでしかないお得な情報をお届け予定です!
皆様、「友だち追加」是非よろしくお願い致します!

コチラより↓

QRコードでも追加出来ますので、お友達にも教えてあげてください!