【第二回】1st Full Album「赤と青」楽曲解説 ~「ミラーボール」編~ | GAKオフィシャルブログ「Creation Theory」Powered by Ameba



新曲「ミラーボール」編

「パラダイスダンス」「パニックパニック!」「ポイズンチョコレート」に続くPurple Stoneの新たな4つ打ちダンサブルロック。

ダンサブルな4つ打ちを基調としていますが、ギター、シンセ共に大きくは主張せず歌詞のノスタルジック且つ少し儚い雰囲気に合わせました。
いわゆる昨今のEDM系シンセはあまりいれていません。
普段からreFX社の「NEXUS2」というソフトシンセを愛用していますが、いかにも"NEXUSっぽい"リード、アルペジエータを意識しています。

僕がシンセサウンド編集でよく行う手法は、シンセを一度打ち込んでからオーディオ波形に変換します。
そうすることによりMIDIで打ち込んだままの素材より編集がしやすくなります。
32分音符、64分音符単位で切り刻んだり、一部分を逆再生にしたり。
トライ&エラーを繰り返して納得いく状態まで持っていくことにより、一辺倒だったフレーズが一気にアグレッシブでサイバーなシンセフレーズが生まれたりします。(下記画像参照)
上が編集前、下が編集後のスライスした状態の波形です。


原形が無くなるまで編集したり、一ヶ所だけ手を加えたり・・・とスライス具合は場合により様々です。



「ミラーボール」はデジタルJ-POPとロックのテイストの中間を狙いたかった楽曲です。
ドラムとベースをダンス系の音色に差し替えれば完全にキラキラしたデジタルJ-POPですね笑
敢えて細かく言うとすれば、僕はaccess、globe、fripSide、GIRL NEXT DOORのようなデジタルサウンドJ-POPにも大きな影響を受け、CDもずっと集めていました。
そういったどこか懐かしいシンセのニュアンスもこの曲で表現したく制作に挑みました。

新しい挑戦としてはギターでスラップもしたり。(曲の冒頭、2番Aメロ等)
ギターサウンドは敢えて少し物足りないくらいに設定しています。
(歪みはいつもより少なめ。意識はクランチ寄り)
それくらいがこの歌詞の世界観に合うんじゃないかなと思います。


ギターソロのトーンに関しては、リスペクトするギタリスト、B'z 松本孝弘さんのワウのかかり具合を意識しました。

FATのfixed wah515が大活躍。
この手前にペダルワウ cry babyを繋いで微かな表情の変化をつけています。


普段サポートドラマーとしてライブでお世話になっているHIKOさんの心地良いグルーヴとフレーズが加わり音源としての完成度が一気に高まりました!