水彩画を描く時に、
ネガとポジを意識して描いているかな?
私は、透明水彩絵具で絵を描く時は、このネガとポジを使い分けることがとても重要だと思っている。
輪郭線を描いて“中身”を塗っていくだけ(ポジティブ・ペインティング)だと絵が単調になってしまいがち。
子供の時からの習慣で、輪郭を描いて中を塗っていくことが当たり前になっているのだから無理もない。
日本の美術教育の弊害の一つと言えるかもしれない。
透明水彩絵の具では、後から明るいところを描けないので、暗い色で塗り残すしかない。これが透明水彩の難しいところであり、武器でもあると思う。
暗いバックや周りの色で明るく光った花やヨットを塗残すことで、なにも触らずに浮かび上がらせる手法を使いこなすことによって、絵は劇的に変わるだろう。
塗り残し画法(ネガティブ・ペインティン)の考え方、進め方、コツなどについては拙著 『水彩手順トレーニング』 (グラフィック社刊) に詳しく記してあるのでご参照いただきたい。
絵の良し悪しはともかく、ネガティブ・ペインティングの進め方や原理的なものがわかる動画があったのでアップしておこう。
私の好きな作家の一人、シャーリ・ブロウコフさん。ニジミボカシは使わないが、ほとんどネガティヴペインティグの技法で描いていて小気味いい!
ポジティヴなネガティヴペインティング!
塗り残し効果を積極的に活かしていくことでより水彩画らしい表現になるので、ぜひ意識して挑戦してほしい。
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