最強の絵の具《グラニュレーション》-Best pigments for granulation- | 塾長の日記

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今まで、グラニュレーションについてはたびたび書いてきたが、ついに国産絵の具メーカーからもグラニュレーションのシリーズ商品が発売され、人気を博しているようだ。

 

 

 

私がなぜグラニュレーション効果に着目したかというと…

かねてから透明水彩は手数を減らすことで色の鮮度を保つのが肝要と言ってきた中で、一つだけ気になっていたことがあった。

 

それは、塗り重ねないことで色の鮮度が保てる反面、“深み”の無い浅い絵になる恐れがあるということ。

 

一度塗っただけで深みのある効果的な絵の具はないものかと考えていた時に浮上したのが "グラニュレーション効果”だったというわけ。

 

 

期せずして絵の具メーカー各社がグラニュレーションをフィーチャーしたシリーズを出し始めたことは、単なる偶然ではないような気もしている。

 

 

 

 

■クサカベのハルモニアシリーズ

混色せずにそのまま溶かして塗っても、
粒状化と色の分離効果が表れ、とても面白い!

 

クサカベの技術開発部部長の Oさんによると、
4月末現在 在庫ゼロというヒット商品なのだそうだ!

 

 

 

 

 

現在、私はシュミンケの新シリーズを試してみているが、応用することで様々な効果が発見できるのでとても興味深く、新鮮!

 

■シュミンケのグラニュレイティング カラー

〇ギャラクシー(銀河)シリーズ

〇グレイシャ―(氷河)シリーズ

 

 

 

 

以前にもアメリカのダニエルスミス社のシリーズを取り上げたので、ご興味のある方は観てほしい。

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グラニュレーション効果
 

 

 

一度塗っただけでできるザラザラ・モコモコの効果を使った例。

 

 

 


混色した色を一回塗ってスプレーし、ターコイズをザラザラと残す例。

 

 

 

 

ということで、透明水彩絵の具はまだまだ研究の余地は十分にあり、使い方次第で無限の効果を生み出せる可能性を秘めていると、体験的に実感する今日この頃。

 

 

 

 

 

 

 

 

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