描き過ぎてドロドロになってしまう“悩み” は、 どこに行っても聞く話。
透明水彩画を、時間をかけて直しながら重ね描きしていくものと思っているうちは、決してその罠から抜けることはできないだろう。
■なぜ描き過ぎはいけないのか。
・透明水彩絵の具は、紙白に一回塗った“透明”な状態が色として一番美しい。
・ “部分 = ディーテール” に集中するあまり、俯瞰的・客観的視点を失い主従関係がなくなる。
・すでに塗った絵具が溶けだし後から塗った絵具と混ざって透明感が著しく損なわれる。
・薄い色を何度も塗り重ねると全体に “色の鮮度” が落ちどんよりし、キレの悪い絵になる。
■なぜ描き過ぎるのか。
・自己陶酔 → 没頭して描くことの気持ちよさに、“客観性”を失う。
・描き続ければ良くなるだろうという思い込み → 透明水彩絵に具の特性の不理解。
・“部分の集合が全体” という意識、あるいは無意識。→ 絵の全体を意識していない。
■どうすれば“描き過ぎ”から解放されるのか。
・“主観”と“客観”のコントロール → のめり込んだり冷静に見たり、いろいろな角度から自分の絵を検証する。
最初から最後まで座ったままではだめです!
・“段取り”=“計画性” → 主役となるテーマポイントを確定して、それ以外との“差”を意識する。
・常にテーマポイントを意識しながら、それ以外を“どう表現するか”を重視。
■“描かない”ところをどう表現するか。
※私の場合の描いていない部分と全体の例
スプレーで流したり、
濡れた筆で拭き取ったり、
描かなかったり…。
水彩画
あなたが触ると
汚れます
お粗末様でした。
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まだ午前の部に空きがあるようです。 ご興味のある方はお早めに。
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