ボローニャの今後を心配してる勢 | La Gajitta dello Sport

 

どうもこんにちわ。

珍しく他のチームの話でも。

 

残り2節となった段階ですが、

この度、ボローニャがCL出場権を獲得しました。

クラブ創設以来初となる快挙だそうです。

 

今シーズンのボローニャって序盤はとにかくドローが多くて、「負けはしないけど勝てもしない」、まさにそこそこ調子のいいプロビンチャって感じのスタートだったんですが、中盤戦以降はモッタ監督の戦術メソッドが浸透し、勝点1だった試合で勝点3を奪えるようになり、年明けくらいから「もしかしたらCL…!?」を匂わせるように。

 

こういうサプライズチームって実は過去にも何例かあるんですが、それでも最後には力尽きて良くてEL圏内でフィニッシュってのが常でした。(確か15年くらい前にウディネーゼがCLプレーオフに出てたような)

 

しかし今回のボローニャは違いましたね。

CLが見えてきた終盤に下位相手に勝点を取りこぼす試合もチラホラありましたが、それでも負けなし。33節ではローマを、そして先日の36節ではナポリをそれぞれアウェイで打ち破ってめでたくクラブ史上初のCL出場権獲得の運びとなりました(というかそもそも、現在3位でユーヴェよりも上ですからねw)人口40万人ほどの中都市ですが、これはもう街にチアゴ・モッタ監督の銅像が建ってもおかしくありませんね。

 

さて、そんなめでたいボローニャですが、

当然ながら宿命と呼ぶべきこんな話が飛び交ってます。

 

主力選手、監督の流出

でございますね。

 

インテルやミラン、ユーヴェなどと違い戦力や資金力、クラブの規模等、多方面で明らかに劣ってるクラブがCL出場権を獲得するほど躍進するってことはつまり、正当に評価されてこなかった監督や選手達が、予想以上の働きを示したことの証明でもありますし、もちろん彼らには正当な評価を受ける権利があります。

 

いや、難しく言うのはやめましょう。

ボローニャには出せないような金額を出せるクラブが黙ってませんね。例えばモッタ監督、ボローニャを率いてCL出場権を獲得できるんだったらボローニャよりも選手が揃ってるウチに来れば余裕でスクデットだろ!wと考えるクラブが当然現れます。

 

選手にしても同じです。

今シーズン躍進した代表的な選手と言えばDFカラフィオーリ、DFベウケマ、MFファーガソン、FWザークツィーとかですかね。これらのサプライズに加えセリエでの実績十分なGKスコルプスキ、MFフロイラー、FWオルソリーニ等が上手く噛み合わさっての躍進。(サーレマーケルスなんかも見事に復活しましたね)

 

当然、そんな選手達には今よりも好待遇のオファーが多く届くでしょうし、クラブにとってもまた、抗うことのできない【選手の売却益】が目を眩ませるでしょう。

 

まだシーズンが終わってない段階ではありますが、すでにユーヴェが監督のモッタ、DFカラフィオーリの引き抜きを画策してるようで、目玉でもあるFWザークツィーにはイタリアのみならずプレミア方面からも熱視線が注がれてます。

 

こんな感じで、今年の夏のメルカート、

ボローニャから大量流出が噂されているわけです。

 

仮にもしこれらの流出が実現してしまった場合、

ボローニャのお財布はとんでもないことになります。

 

というかそもそも、

CL出場でかなりの収益が見込めるんですが…

 

■CLの報奨金

新フォーマットとなるCLですが、出場するだけで30億円ほど収入が見込めますし、仮に結果を残そうものならさらに増えます(1勝で3億円ほどボーナス、負けても多少のお金が入ります)。ちなみにこれは単純なUEFAからの報奨金(賞金)です。

 

■CL関連

CL出場により試合数も増加=ホームゲーム4試合を行う際のチケット収入の増加、CLのテレビ放映権収入もゲット。

 

■セリエのテレビ放映権

順位によって変動する項目があるセリエAのテレビ放映権収入もUP(仮に3位でフィニッシュした場合約90億円?)

 

■選手の売却益

噂されているザークツィーは100億円クラスとされており、前保有元であるバイエルンに移籍した際の40%を払う契約があるらしいのでおそらく最大限高く売ることを考えているはず。さらにカラフィオーリは40億円の値札がついており、ファーガソンは30億円程度とされています。※ちなみにモッタ監督は契約満了でフリーとなる可能性大

 

詳しい計算は省きますが、ボローニャが今夏、「最大限お金を!!!」と考えている場合、ザッと見積もると最低でも300億円前後ゲットできちゃいますね^^;おそらく資金的に言えば例年の3倍くらいでしょうか。

 

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さて、やろうと思えば大金ゲットとなるボローニャ

 

注目されるのはやはり、

目先の大金なのか

クラブの将来なのか

ですね。

 

前回投稿でも書いたかもしれませんが、ボローニャがクラブとして、今後も安定した好成績を収め将来的にはビッグクラブへ!と考えているなら、当然ですが主力の流入は最小限に留めなくてはなりません。しかしそれでも、成功が保証されてるわけでもありません。今シーズンのナポリのように主力を残しつつ失敗するクラブもあります。

 

逆に大金をゲットして、とりあえずの戦力を新たに揃えてセリエとCLの両立を図ろうとして共倒れってことにもなりかねません。しかしこれもそうなる可能性が高いってだけで、実際新たに連れてきた選手が今シーズンの主力級の活躍をするかもしれませんし。

 

実際今シーズンのボローニャ、当時エースだったアルナウトビッチをインテルに引き抜かれてるのにここまで躍進するとは誰も思ってませんでした。当時はザークツィーはアルナウトビッチの控えFWでしたし…

 

はい、わからないことだらけですね^^;

 

おそらくボローニャとしては、どちらでもない中間の良い塩梅の着地点を模索することになるでしょう。大金をゲットしつつ、なるべく戦力を保ったまま…みたいな感じですね。

 

個人的に普段は他チームのことなんてどうでもいいと思っていますが、同時にUEFAポイントを気にするスタンスなので、やっぱり今の強いボローニャをCLで見たいって気持ちが大きいです。間違っても、主力引き抜かれすぎて弱体化してしまい、CLで全く結果を残せずにグループステージ敗退、セリエでも調子が上がらず下位に低迷、なんてのは見たくないですね^^;