第37節 インテル対ラツィオ | La Gajitta dello Sport

 

セリエA 第37節

インテルはラツィオをお迎えして1-1ドロー。前半にKAMADAに一発を浴び失点するも、試合終了間際にダンフリースが同点弾。

 

 

今シーズンホーム最終戦&試合後に表彰式を控えていたことから、シーモはベストメンバーを送り出した。過去類を見ないレベルの巨大なコレオがスタジアム全体を彩り、スタンドには当然の多くの著名人の姿。なんなら、この試合の1時間前までモンツァで試合をしていたはずのダンブロージオまで駆けつけてた。(モンツァ→ミラノって車で30分の距離だそうで)

 

試合としては正直、''まぁ、そうなるよね''というしょっぺー内容。満員のサンシーロで、多くのティフォージの前で、ホーム最終戦、勝ちましょう!と口では言ってるものの、頭の中はおっぱいとバカンスでいっぱいってのがわかりやすく…

 

ミスしちゃならんアチェルビが思いっきりパスミスしてピンチを招いたかと思えば、バレッラなんて終始余裕ひけらかしてテクニックを披露しつつラストパスが長くて味方に届かねぇってのが多々見受けられた。というかもう基本的にみんなパッとしてなかった。

 

KAMADAにセンセーショナルな一撃を喰らう等しっかりとカウンター刺されてたし、逆に攻撃面では序盤こそディマルコやテュラムにチャンスが訪れるも不発。90分で考えると終始攻めあぐねてた感。よく1点とれたなと。

 

(ところで最近、アチェルビとバストーニが先発する試合で最初の15分くらいまでこの2人ポジション入れ替えることがあるんだけど、あれは何の意図があるんだろう。バストーニの中央CBとしての経験値を上げつつ来シーズンに左CBのテコ入れとか考えてるんだろうか。)

 

 

試合は結局、87分にセットプレーからサンチェス→ダンフリースで同点に。負けたのに表彰式で喜ばないといけない、そんな恥ずかしい一幕をなんとか回避して試合終了となった。試合終了後、DAZNとしては珍しく表彰式まで放送。主力から第3GKまで選手が1人1人紹介されながら入場。最後は主将ラウタロが登場し優勝カップを掲げた。

 

 

暫定ですが順位表。

いくつかトピックを

 

■CL争いが決着

5位アタランタが今節レッチェに勝利したことで勝点を66に伸ばす。潜在的にローマにもチャンスがありそうだが、セリエAでは同勝点で並んだ場合は直接対決の結果により順位の優劣がつけられる。アタランタはローマに対し1勝1分なので、仮にアタランタとローマが勝点で並んでもアタランタが上ってことになると。で、これに伴いアタランタの5位以上が確定。EL決勝を控えてはいるものの、それとは無関係で来シーズンのCL出場権を獲得した。

 

で、ローマの6位も確定。

こちらも同様に、ラツィオに勝点追いつかれる可能性があるが、直接対決でローマはラツィオに対し1勝1分のためローマが上となる。そういえばCL出場権争いということを考えれば、今節は意外と重要だったんだなと。ラツィオは終了間際に勝点2を取りこぼし、逆にローマはパレデスが退場し1人少なくなった後にルカクが決勝弾。仮にこれらが起こらなければラツィオとローマの順位が入れ替わってたんだなと思うと怖いっすね。

 

その他、2位もミランで確定。

あとは3~5位をボローニャ、ユベントス、アタランタの3チームで決めるだけ。

 

■サッスオーロ降格決定

サッスオーロの降格が決定。まだ勝点上は全然チャンスがあったし、今節は残留のかかった大事なホームゲームで、相手は残留を直接争ってるカリアリだった。もはや舞台は完璧に整っていたはずなのに……見事に0-2負け(逆にカリアリの残留が決定してしまう)。ちょうど見やすい時間帯だったので見たけど、これじゃ残留できないわなってくらい見ていて溜息が出たよ。守備が危なっかしいのは仕方ないとして、攻撃に連携らしい連携はまるで無し。単にめちゃくちゃに前に運んで変なところでロストするの繰り返し。故に点が入る気配もない。

 

監督のバッラルディーニもサングラスかけて(デーゲーム開催だったからだと思うけど)かっこつけてたけど、無策にも程があるってくらい何もしない。とても残留を目指すチームのモチベーションを感じなかった。それだけになぜインテルに2勝できたのかが不思議でならない…

 

セリエAに参戦して以降、多くのタレントを輩出してきた育成の名門みたいなクラブだったし、インテルで言えばフラッテージやアチェルビ、前にいたポリターノなんかもサッスオーロに在籍してた。スカマッカやラスパドーリ、ペッレグリーニ、ロカテッリといった代表の主力選手もここから羽ばたいた選手なんで、正直言いますと降格してほしくなかったんだが…。降格どころか、数年はAに復帰できないんじゃねぇかこれ?とさえ思った。例えベラルディがいても…

 

■降格チームは残り1つ

可能性があるのはフロジノーネ、ヴェローナ、ウディネーゼ、エンポリの4チーム。まずインテルの最終節の相手であるヴェローナは、これから行われるサレルニターナ戦(アウェイ)で勝てば残留決定。ただ仮に勝てなければ最終節、残留をかけてインテルと戦わないといけなくなる。

 

エンポリはローマを迎えての最終節。すでにローマは6位を確定させておりCLに出れるかどうかはELのアタランタ次第ってところなのでモチベーションはほぼ無いだろうけど、どうなることやら。

 

で、残ったフロジノーネとウディネーゼ。

ここは最終節で直接対決となる。

殺し合いになりそう怖い

 

■プレーオフの可能性も

そんな最終節ですが、25日土曜日の深夜1:30より全試合同時キックオフになりまする。ここで1つ情報なんだけども、プレーオフの可能性があるとのこと。上でセリエAは同勝点でフィニッシュした場合直接対決の成績によって順位の優劣がつけられると書いたけど、最近できたルールで

 

【優勝や残留に関わるチーム同士が同じ勝点だった場合はプレーオフにより決定】

 

とある。つまり最終節を終えた段階で、1位と2位が同じ勝点だったり、17位と18位が同じ勝点だった場合は、それまでの得失点差とか直接対決の成績関係なく、後日プレーオフで決めましょうとのこと。

 

今シーズンのケースだと、17位と18位が同じ勝点で終わる可能性が普通にあり、なんなら16~18位まで3チームが同勝点で終わる可能性すらある。こうなったら、3チームでプレーオフとかすんのかな?

 

※勝点1差のウディネーゼとフロジノーネが直接対決のため、この2チームが同じ勝点で終わることは100%ない=さすがに4チームでプレーオフってことにはならない。

 

■追記(5/21)

サレルニターナに勝利したヴェローナの残留が決定。これで降格の可能性があるのはウディネーゼ、フロジノーネ、エンポリの3チームになった。ますます最終節のフロジノーネ対ウディネーゼがカオスになりますねぇ。

 

ボローニャ対ユベントスは3-3のドロー決着。

ユーヴェが3点のビハインドから追いつくミラクルを披露。しかしどちらも勝点は68に伸ばしただけで、1試合消化の少ないアタランタに抜かれる可能性がある。ちなみにボローニャとユーヴェがこのまま同勝点でフィニッシュした場合は、ボローニャが上になる可能性が高い。直接対決の成績はドロー2つなので、単純な得失点差により順位の優劣がつけられるからだ。